昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章:1970~73年 石ころと流れ星  48

2012年01月23日 | 日記
コックの弟耕介が照れくさそうに復帰して一週間、彼と僕との間には自然にいくつかのルールができていった。朝の仕込みは、僕。午後、コックの休憩時間の店番は、耕助。夜の片付けと掃除は、二人一緒に。ということになった。耕助のアパートからの距離と彼が朝に弱いことをお互いに考慮した結果だった。しかし、午後に数時間の自由になる時間を必要としていた僕が、早朝の仕込みを積極的に引き受けた結果でもあった。 ランチタイ . . . 本文を読む