第三章:1970~73年 石ころと流れ星 ④ 2011年03月28日 | 日記 店は順調だった。特に特徴のある店ではなくメニューも平凡なものだったが、立地がよかったのだろう。4人掛けのテーブル4つ、16席の小さな店は、12時直前から満員になり、1時間半で約2.5回転。午後は暇だったが、午後5時を過ぎる頃からぽつぽつと客が入り始め、10時の閉店までにお昼時同様、さらに2回転くらいしていた。 コックは店の売上と経費を計算し、伝票に転記しながら、ほとんど毎日「材料費、水道光熱費な . . . 本文を読む