Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

超絶主観・私的モリッシー来日公演演奏曲ベスト20

2012-05-14 23:22:10 | Morrissey Live

わたしが行った7公演

(仙台、川崎、東京2日間、大阪、名古屋、恵比寿)で

心に残った演奏曲ベスト20です

(2012年5月14日現在。何曲かは、きっと考えるたびに変わりそう~)。

 

順位をつけるのなんておこがましいとわかっています。

ただ、こうすることですばらしいライブを反駁できて、主観・直感

がフル稼働して楽しい!

なんでこうなったか…理屈では言えない部分もあるので

説明を書けることはOiOi書きたいと思います。

 

みなさんも選んでみたら、何がベスト曲だったか教えてくださいね!

 

 

●第20位

川崎 Action is my middle name

 

●第19位

仙台 Let me kiss you

 

●第18位

東京24 I'm Throwing My Arms Around Paris

 

●第17位

仙台 Scandinavia

 

●第16位

東京24 Irish Blood, English Heart

 

●第15位

仙台 Everyday is like Sunday

 

●第14位

大阪 Black Cloud

 

●第13位

東京24  I know it's over 

 

●第12位

大阪 Maladjusted

 

●第11位

仙台 There is a light that never goes out
http://www.youtube.com/watch?v=Buypm-KJw0g

 

●第10位

名古屋 Last night I dreamt somebody loved me 

http://www.youtube.com/watch?v=Y1kk91t-J3Y

 

●第9位

川崎 How soon is now

http://www.youtube.com/watch?v=3TymSc8iH44 

 

●第8位

大阪 Ouija board ouija board

 

●第7位 

東京24 Still ill

http://www.youtube.com/watch?v=6poyNYdZVmM

 

●第6位

東京24 You have killed me

http://www.youtube.com/watch?v=GzuUW4QpSO8

 

●第5位

名古屋 One day goodbye will be farewell

http://www.youtube.com/watch?v=Y1kk91t-J3Y

 

●第4位

名古屋 Alma matters
http://www.youtube.com/watch?v=RgvEXYLt5aM

 

●第3位 

東京24 To give(the reason i live)

http://www.youtube.com/watch?v=GzuUW4QpSO8

 

●第3位

恵比寿 Speedway

 

●第2位

恵比寿 Shoplifters of the world unite

 

●第1位

名古屋  I will see you in far off places 

http://www.youtube.com/watch?v=Y1kk91t-J3Y

 


来日公演復習用♪日本でモリッシーはこんな曲を演奏した

2012-05-14 22:17:38 | Morrissey Live

モリッシー 日本公演が終わってから早くも10日以上が過ぎ…

 

先週1週間は本当に心身共に疲れて、魂が抜けているような状態でした。

 

(★参考画像:おなじみ「魂が抜けている状態」イメージ)

 

今回モリッシーを観る前と観た後ではまったく世界が変わってしまった

ような感じ。

 

今回のモリッシー日本公演を最初に観た4月19日以前の自分のことが

よく思い出せないことも…

 

ぼーっと、「モリッシーがいた日本」の時間を脳内再生し、

その中で一人称の愛を成就させている、

まるでソダーバーグ版「ソラリス」の世界。

 

あぶない。

 

そんな間もモリッシーは5月6日韓国、8日シンガポール、10日インドネシア、

昨日フィリピン…とほぼ2日おきくらいでアジアツアーを進めています。

モリッシーならこう歌うね。

 

Am I moving too fast for you?

Am I beginning to confuse you?

(Action is my middle nameより)

 

ああ。時間が停まっている場合ではない!混乱している場合ではない!

そして忘却する前にいろいろ記しておかなくては、と思いました。

 

あ、 来日公演が終わり「このブログの役目も終わったのう、爺さん」

とやめちゃおうかと思いましたがまだ書くことにします。

やめないで~って言ってくださった皆さんありがとうございます。

「モリッシー?まだ言ってんの??」と言われても言い続けます。

誰のためでもない。ただ、己がために。

 

それで、

 

今回のモリッシー日本公演で

モリッシーがやった曲29曲、

 

何回ずつやったかにカテゴリー分けして

 

淡々と記してみました。

 

Like a 写経

(★参考画像:いわゆる写経)

 

 

今回の皆さんの「日本公演反芻」にもお役立てください。

 

しかし、この曲名をながめているだけでも! 

あぁ…またモリッシー・ソラリスに墜ちていく……。

 

「タスケテー!タスケテー!」

 

モリッシー日本公演(全9回)で毎回やった曲

 

I Will See You In Far-Off Places

・Meat Is Murder

・You Have Killed Me

・Ouija Board, Ouija Board

・Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me

・How Soon Is Now?

・I'm Throwing My Arms Around Paris

・You're The One For Me, Fatty

・Let Me Kiss You

 

●8回やった曲

 

・Alma Matters →→(以下、やってないのは)仙台×

・To Give (The Reason I Live) →仙台×

・Everyday Is Like Sunday→東京24×

 

●7回やった曲

 

・First Of The Gang To Die→東京24・大阪×

・Speedway→東京24・大阪×

・When Last I Spoke To Carol→仙台・川崎×

 

6回やった曲

 

・Black Cloud→川崎・広島・恵比寿×

 

●5回やった曲

 

・People Are The Same Everywhere 

→(以下、やったのは)仙台・川崎・東京23・名古屋・恵比寿

・Please, Please, Please Let Me Get What I Want

→仙台・川崎・東京24・広島・恵比寿

・One Day Goodbye Will Be Farewell

→仙台・川崎・東京23・東京24・名古屋

 

●4回やった曲 

 

・Scandinavia →仙台・東京24・広島・名古屋

・Action Is My Middle Name→仙台・川崎・東京23・恵比寿

・I Know It's Over→東京24・福岡・大阪・名古屋

・Still Ill→川崎・東京24・大阪・名古屋

 

●2回やった曲

 

・There Is A Light That Never Goes Out→仙台・広島

・Maladjusted→東京23・大阪

 

●1回しかやらなかった曲 

 

・Irish Blood, English Heart→東京24

・I Want The One I Can't Have →福岡

・Don't Make Fun Of Daddy's Voice →恵比寿

・Shoplifters Of The World Unite →恵比寿

 

わたしは広島・福岡公演を観ていません。

ただ、広島でしかやっていない曲はないので

(There is a light~は仙台でしょっぱな観ておいてよかった~)

I want the one I can't haveだけ観ていないことになります。

 

2月24日チリの

Viña del Mar Festivalで、

オープニングを飾るこの曲

を観てあまりの勢いに

「I can't haveなもんなんてもうこの世にない勢い!全部持ってけ!」

と思った記憶が強烈だったので、今回やらないかな~と楽しみに

していたので心残りですが…恵比寿のShoplifters Of The World Uniteを

観れたのでまったく大満足です(^_-)-☆

 

日本公演全セットリストはこちらをご覧ください。 


Morrissey Japan tour 2012 Set Lists

2012-05-14 22:07:11 | Morrissey Live

Sendai - Zepp Sendai (Apr. 19, 2012)

Everyday Is Like Sunday / First Of The Gang To Die / You Have Killed Me / How Soon Is Now? / You're The One For Me, Fatty / Black Cloud / Action Is My Middle Name / Speedway / Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me / I'm Throwing My Arms Around Paris / Scandinavia / One Day Goodbye Will Be Farewell / Meat Is Murder / Ouija Board, Ouija Board / People Are The Same Everywhere / Please, Please, Please Let Me Get What I Want / Let Me Kiss You / I Will See You In Far Off Places // There Is A Light That Never Goes Out

 

Kawasaki - Club Citta' (Apr. 21, 2012)

Osaka - Zepp Namba (Apr. 30, 2012)




モリッシー in 恵比寿ガーデンホール 2012.5.3 その2

2012-05-06 01:43:56 | Morrissey Live

もう、パブロフのかいなってぃー状態で、

Last night i dreamt that somebody loved me

は泣きました。ぐしゃぐしゃになりました。

もう、泣いたもんは泣いたとしか言えない。そんだけでした。

 

そして

そのあと、You're the one for me fattyの前に

親方からまさかのメッセージが。

 

この後、韓国に行ってしまうが

 

 "where we'll get our heads kicked in,

but we should live and return to Japan"

 

は???

 

戻ってくるって言ったーーー(泣泣泣泣泣)

 

Rieさん妹さん撮影の「証拠画像」より。

 

 

証拠撮られてっかんねーーー

「I never said! I never said!」とか言わないで!!

絶対!!

 

この言葉聞いて、急にアガってきたかいなってぃー。

You're the one for me fattyに続く

When last i spoke to carolではフラメンコ状態!!

踊り狂った!!汗だく!!

 

そして大好きで、同時にそう言えるモリッシーを心から尊敬し

このブログのタイトルにもしているAction is my middle name

心からそういうモリッシーみたいなひとでありたいと祈り、

Ouija board, ouija boardで、モリッ司祭の愛のオーラーを

存分に浴び、

 

To give (the reason i live)、でその美声に酔いしれて泣き泣き。

そしてそしてそして

Please, please, please let me get what i want

 

ずっと願続けてきた「Once in my life」がきてしまった。

夢がかなってしまった。

欲しいものが手に入ってしまった。

不幸で何をしていいのかわからない、という理屈には慣れている。

しかし、こんな幸福をひとたび手にしてしまったらこの先

本当に何をしていいのかわからない。

きっとしばらくは何もできない。

ただ、この幸福を振り返って「あの2012年の4月と5月はよかったのう、皆の衆や」

というノスタル爺にも婆にもなりたくないのだ。

 

モリッシーみたくあまりにも早く進み続けていきたい。

こんなすっごいすっごい思いをしても「はい、ゴール!」ではなく進み続けていきたい。

ただ、今は何もできない。

ただただ、この15日間の幸福を反芻しては泣きそうになってばかりいる。

モリッシーはあきれるだろう。

わたしたちのことは忘れないにしろ、もうすっごい速さで動いている彼から見たら

「おそっ!!」だろう。

ちゃんとしないとモリッシー同盟からはずされてしまう。

 

あまりに激泣きしていると、モリッシーがこっちを見ていた(気がした)。

「涙。涙。涙」と言った(気がした)。

で、彼も泣いていた。

自分の同盟のみんながクソ下手な声で合唱するからて

笑って泣いて、泣いていた。

なさけねえ、と思ってるんだと思う。

こんな奴らで大丈夫か??ヤバ!って。

こんな奴らだけど案外アホでかわいいからまたきちゃおっかな、って。

思ってるといいな。

 

…そして曲はイッキにラストになだれ込む。

Meat is murderで隣の方があまりにもノリノリだったので

とっても驚いた。Meat is murderでもこんなに踊れるのだ。

わたしも、あのマシューの地獄みたいなドラが好きなので

聞き納め、と思ってヘッドバンギング番長となった。

 

ラストはソロモンのベースがあまりにもかっこよくて毎回しびれる

I will see you in far-off placesだった。

アンコールがあるってわかってるのに、

また出てくるのに、

この世の終わりみたいに手を振った。

みんなで「モリシ!モリシ!」と声がなくなるかと思うくらい呼んだ。

また出てくるのに。

 

そして出てきて、

メンバーと並んで恒例のお辞儀。

いつもはちょっと「マジ顔ギャグ」みたいな、神妙な顔でウケねらいみたいなとこ

あるのにこの時は本当にちょっと悲しそうなナーバスな顔していた。

あ、本当に日本のこと好きでファンのこと好きでちょっと困ってるなあ

と思った。

 

名古屋に続きセミアコースティックバージョンの

First of the gang to dieをやってた時、

本当にモリッシーうるうるしていた。

 

前にツイッターフレンドのロニーさんがモリッシーのことわたしの「初恋の人」

って言って、わたしは「考えてもみなかった」と言ったので笑われた。

初だか恋だかわかんないくらい、13歳の時から心に楔を打ってきた人だ。

でも、

You have never been in love~

とモリッシーが歌いだしたとき、

わたしが初めて、そしてず~っと見上げてきた星は、太陽の光は、

この人だったんだと気付いた。

 

地上でいろんな思いをする。人と出会ったり、別れたり、好きになったり嫌いになったり

うへへ~~~って笑ったりうわ~~~んってつらかったり。

でも、そういう地べたで一喜一憂して這いつくばってもいつも見上げるものがあった。

どこにも行かないものが心にあった。

 

Everyday is like sundayが続いて、

そういえば最初に仙台でこの曲が始まったとき

「この人が来た。この人が来た。この人が始める!!」って思ったんだ。

そして最後に、

「この人が行っちゃう。この人が行っちゃう。この人が終わってしまう」

って思ってる。泣いている。思っている。泣いている。泣いている。泣いている。。。

 

モリッシーはまた日の丸を巻いている。

この日出る処で、わたしの太陽が沈もうとしている。

もう途中からわたしが涙まみれで

「どんごぉぉぉぉ~~~~どんごぉぉぉおおお~~~」←Don't go

しか言わないので、おとなりの方たちも困ったと思う。

でもそれしか言えなかった。

 

終わったんだ。

 

それはわからないといけない。

 

いつも潔くて、諦めのよい、さっぱりしたわたしじゃなかったのか?

でも本当はそんな(自分で)「扱いやすい」人間じゃなかったから、

ずっとモリッシーが必要だったんだとも言える。

とてもよくわかっている。

そしてあの場にいたひとたちもそれぞれ、

自分がなんであの人じゃなきゃだめなのか、

なんでこんなに必要なのか、確認できたと思う。

 

行ってしまった。

終わってしまった。

 

でも余計に心にいる、いなくならない、終わらない。

そんな人の、ライブを見れた。

 

一生忘れない、んじゃなくて、だけじゃなくて、

一生この「始まりと終わり」の間の

すべてを考えながら、ずっと生きていく。

Tokyo Ebisu Garden Hall (May 3, 2012)

1.Let me kiss you

2.How soon is now

3.Don't make fun of daddy's voice

4.Alma matters

5.You have killed me

6.People are the same everywhere

7.Shoplifters of the world unite

8.I'm throwing my arms around paris

9.Speedway

10.Last night i dreamt that somebody loved me

11.You're the one for me fatty

12.When last i spoke to carol

13.Action is my middle name

14.Ouija board, ouija board

15.To give (the reason i live)

16.Please, please, please let me get what i want

17.Meat is murder

18.I will see you in far-off places

(encore)


First of the gang to die

Everyday is like sunday


モリッシー in 恵比寿ガーデンホール 2012.5.3 その1

2012-05-06 00:46:25 | Morrissey Live

幸せの絶頂だった名古屋公演。

その後、雨がだんだんとやんでいく名古屋の夜~夜明けを

モリッシーにまったく興味はないわたしの大好きなお二人と満喫し、

少し寝て、起きて、気持ちの良い快晴の朝から台湾料理屋さんで飲みまくり。

「さびしさ」を感じないように、幸せだけ持って東京に戻ろうと思いました。

 

それが、新幹線に乗っている間にどんどん空が曇りはじめ…

 

恵比寿ガーデンホールにひとり着いた時にはまたまたさびしくなってしまっていた。。。

開場を待つ顔見知りの方々、当日券を求めに来た方…とおしゃべりをしながら

最終日の今日はA108(←偶然、「煩悩」の数と同じ!!)であまり番号がよくないから

ゆっくり後ろから惜別しようと思っていた。

 

でも、始まったら2列目だった。

 

開演を待って立っていたのがど真ん中3~4列目くらいで、それでもけっこう前だな~

と思っていたら、開演とともにもんのすごいモッシュが起こり、ヒールが折れるかと思い

倒れないように踏ん張っていたら押し出された。

「ラッキー!」とも思えないくらいのすっごい、今までにない観客殺到感。

そしていきなり横にあらわれた大きな方!!(「ジャックと豆の木」かと思った。)

 

んで、1曲目からまさかのLet me kiss you

ってことはだよ、脱ぐんだよ~~いまシャツ放られたら死闘だよ!!

…と思ってたら、脱いだ(泣)(泣)(泣)。

(今回のお写真は、ツイッターフレンドRieさんの妹さん

撮影のものをいただきしました。ありがとうございます!!)

 

黒シャツ死闘編が繰り広げられ、まとなり左の大きな方と右側の人たちにはさまれた

わたし、首つり腕つりなんだかわかんないけどとにかく苦しい状態になりました。

(わたしはとっとと手を離したのだが…)

頑丈でひとりsome girls are bigger than anotherかいなってぃーでもか~な~りの

キツいヤバい状態。昔ハードコアパンクなギグとかで免疫つけといてよかった…

結論から言うとしばらくして耳元ギリギリくらいでセキュリティーの方がハサミで切りわけ

たのですが、怖~~~。

歌に集中できないよ~~~。

 

でも気付いたら大好きなHow soon is now

「乗り方」を体が覚えているのでガンガンいけました。

そしてノーマークだった

Don't make fun of daddy's voice

 

ツアー中、ちょっと声がかすれたり裏返ったりしたこともあって、

疲れてきたかなとか笑ってたの聞かれたのかしらw

 

そしてこのツアーで本当に好きになったAlma matters

自分の母校(Alma matter)は「モリッシーです!!」と

胸を張って言える。「ご学友」の皆さんと声を合わせて歌う。

 

モリッシー校長先生絶好調!!

 

しかし、ほぼ最前列に近い2列目ヤバい。

がっついてるわけでないのに、本当に押されるのです。

ガーデンホール、間に柵ないし!

最前列の方の大変さはどんだけだったかと思います。。。

でも、みなさんすっごい頑張ってたらした。

お隣の大きな方は良い方で「ゴメンナサイゴメンナサイ」と

言ってくれるのですが、そんなに大きい方でさえ倒れこむくらいの

押されポイントだった…。

 

そしてYou have killed meを「マジそうだわ。死ぬわ。でも許すわ。好きだから」

と思って「アイフォギブユーアイフォギブユー」と歌い、

モリッシーが今回のツアーで、何度も何度もこのタイトルにこめた

メッセージを強調していたPeople are the same everywhereに流れこむ。

息もつけない、というか本当に吸えないくらい限界の物理的状況の中での

アゲアゲラインナップ。

 

そして、そして、そして、

あのイントロが突然あらわれた。近くにいた男の人が「キター!」と叫んでいた。

Shoplifters of the world unite

モリッシー自身もステージで歌うのは久しぶりだったのだろうか、

歌詞の一字一句をアゴで噛み砕いて押し出すように

「Learn to love me

Assemble the ways」と始めた。

ぞくそくした。

 

わたしの脳内で、すっごい勢いで記憶回転盤がスピンして「1987年冬」で

止まった。中3だった。上野のシスコで、エルヴィス・プレスリーの

この12インチレコードを、宝物みたいに見つめてレジに持っていった時のこと。

家に帰りすぐプレイヤーにかけると、モリッシーはぞくぞくする声で

Learn to love me

Assemble the ways

と歌っていた。

 

これが、25年前に買ったヤーツ。

 

25年も前なのに嘘みたいに鮮やかに覚えている。

そしてひとりで "ALF RAMSEY'S REVENGE" と心でつぶやいた。

モリッシーは7インチや12インチにメッセージをエッチングする。

このShopliftersのレコードにはそう刻まれていた。

アルフ・ラムゼイとはサッカーのイングランド代表監督として

ワールドカップイングランド大会でも優勝に導いた人だった。

60年代のはずだから、ちびっこモリッシーのヒーローでもあったのだろう。

レコードに刻まれたモリッシーからのメッセージをひとつひとつ

調べて、意味がわかった時に感動する。

いまはネットでちょちょいのちょいで調べられることを何日もかけて、

図書館に行ったり、年上の従兄に聞いたり、ありとあらゆる手を使って調べた。

 

その「プロセス」と「情熱」は、

おとなになっても、テクノロジーが発達して時間短縮されても、

同じだ。

 

なぜなら、発信者が発信し続けてくるからだ。

わたしたちの「親方」はスカイツリーどころではないすごい量の

電波を送ってくるのだ。

 

「Shoplifters of the world

Unite and take over」

 

と言って高く上げた両の手を、がしっと組み合わせたモリッシー。

この曲をここで、最終日に、やった。

みんなは何のメッセージを受け取った?

わたしは、わたしたちはもうみんな「共犯者」として親方に

認められたんだと思った。がしっと、両手を組んだその中にみんな

入れられてしまった。

 

もう引き返せないけど、誰も引き返さないだろう。

まわりを見渡すと、皆親方のためならどんな危ない橋でも

渡る「組織のわけぇもん」みたいな顔していた。

20代でも30代でも40代でも50代でも関係ない。

みんな、この親方とUniteしたらなんでもできるくらいの気持ちに

なっているのがとてもよくわかった。

 

親方は(←すっかりこの呼称を当然のように使っているwww)

「アメとムチ」でわたしたちを懐柔する。

そのあとに続く

I'm throwing my arms around parisでわたしたちをやさしく

包みこみ、わたしたちはパリの石畳になってしまった。

そしてspeedwayによってみんなで「I never said! I never said!」

歌わされ、親方がどんだけわたしたちに「True to you」かという証人として

連帯血判を押させられる。

 

この後、また泣くので続く。