Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

It's the 61st birthday of Morrissey, the greatest singer

2020-05-22 15:08:29 | Morrissey Interview

本日は、モリッシーのお誕生日です。

 

お誕生日おめでとうございます!

 

61歳も、現役リアルタイム歌手であり続け、元気にファンのための「絶対消えない光」でいてほしいと思います!!

 

 

新型コロナウィルスの世界的大流行の昨今、モリッシーはどうしているのかと思っていたら、イギリスに帰りマンチェスターにいた模様。

5月20日の『デイリー・メール』では、マスクではなく「ハンド・イン・グローブ」で、地元近郊ヘイルにある有名な

「ヒルズ・ベーカリー」にパンを買いに行った(嬉しそうな)様子が報じられていました。

 

 

元気そうで何より!このヒルズ・ベーカリーは、ヒルさん一家が4代続けている創業100年以上の老舗だそう。

ベジタリアン用の特注なんかもしているし、モリッシーのお気に入りのパン屋さんなのかもしれませんね。

 

 

私もパン好きなので、この「パン屋から出てきた時の達成感」の「にんまり」には、親近感おぼえました。

このパン屋さん、いつか行ってみたい!!

 

興奮して友達にこのニュースを知らせると

 

「て言うか、パン買いに行くだけでニュースになるって何??『はじめてのおつかい』!?」

 

と、呆れられました。

初めてでもなんでもない、61歳直前の人の単なる食料調達www 

 

モリッシーは2018年9月にも、パン屋でパパラッチされてますね(マンチェスター・イブニング・ニュース)。

 

 

この時はアルダリー・エッジ(マンチェスターから24キロくらいのとこ)の「G.ウェインホールド」。

お客さんとして溶け込んでいる・・・↓

 

 

ところでさっきのパン買いにんまり写真でかぶってる帽子、「MARFA」って書いてありますね。

マーファと言えば、メキシコ国境近くの砂漠の町。

街のあちこちにアートが点在して、最近オシャレピーポーに人気の観光地だと、ファッション誌でとりあげられていたような。

 

ここにプラダができたんですけど、店自体があまりにもアート。映画みたいです。

 

 

ヤング・アンド・オルセンも地名シリーズで、MARFAロゴキャップ出してました。

 

 

同じ砂漠でも鳥取砂丘みやげのこれとはわけが違う・・・。

 

(これはこれで渋いけど…!)

 

まあモリッシーがかぶってるのは、「旬」であること以上にマーファが、大好きなジェームズ・ディーンの『ジャイアンツ』の撮影地だったことへの

「こだわり」なのかな、とは思いますが。

地元のパン屋ひとつに行くんでも、そういう自分の趣味や美意識をさらっと反映していて素敵です。

 

…って前置き、長っ!(↑ここまで前置きだったんです)

 

このブログでモリッシーのバースデーをお祝いするようになって9年目。

毎年誕生日には、モリッシーの「年齢」や「人生」に関する引用などを紹介するのが(自分の中での)お約束なので、今年もやるんだった。

 

今回は、このパンデミック・モーメントにぴったりと思って2011年「ザ・テレグラフ」のインタビューからの引用を紹介したいと思います。

 

インタビュアーに、当時の最新アルバム『イヤーズ・オブ・リフューザル』の「ワン・デイ・グッバイ・ウィル・ビー・フェアウェル」の歌詞が

まるで引退計画を示唆しているのではないかと問われ、モリッシーはこう答えています。

 

“The fascinating thing about human beings is that they don't last, and everything eventuates,

and everything is very, very brief. And even if you do manage to look reasonably well as you age,

unfortunately you are attacked at every level by illness and so forth. It's a fact of life.”

 

「人間の魅力的な点は、人間が長続きしないことだ。

そしてあらゆることが起こるが、すべてがとても、とても、短命なことだ。

年をとるにつれて、なんとか分別を持っているように見せたとしても、残念ながら、病気などによってあらゆるレベルの攻撃を受けている。

それが人生の真実だ」

 

…答えになっているようななっていないようななっているような。

その後インタビュアーに60歳まで歌い続けるか問われると、まだここにいること(当時52歳)がすでに、とんでもない驚きだと語っています。

てことは、61歳を迎えたモリッシーは、さらにとんでもなく驚いていることでしょう、今頃!!

 

上記の言葉によれば、「人間が長続きしない」ことに悲観的になっておらず、

むしろそれが人間の魅力だと語っている。

このインタビュー後モリッシーはいくつもの病を患うし、そして今人類は新型ウイルスの脅威にさらされている。

 

人間がどんなに偉そうに、大人になってわけ知り顔をしていても、人間活動のすべてははかなくて、

その存在はかよわいという圧倒的真実が、モリッシーの人間に対する「萌え」ポイント。

そうであるなら、今のこの世界的な人間のピンチには、めちゃくちゃ萌えていることでしょう!!

 

「萌え方」はいろいろあるだろうけど、この61歳になったアーティストは「真実」を前にひるまず、

きっと何かを綴り、創っている…はず

 

気休めやまやかしもきかないこんな時。

「詩人」たる者その役割は、色々な困難や苦境にさらされている人間をサディスティックに上から見つめることではなく、

言葉を駆使して救うことではないでしょうか。

 

ウイルスが不可避であり、人間が有限であることも真実だけど、心を震わせるものを

創る人間の力が無限であることも真実だと思うのです。世界的なウイルスの脅威はすぐに乗り越えたり完全解決できなくても、

どの「真実」を見つめるかで、「やり過ごす」ことはできると思います。

それこそ、はかないながらもしぶとい人間の知恵。

そういうヒントや気力を与えてくれるものこそが、芸術であり音楽ではないか。

だからあまりにも必要なのではないか。

…おい、ウイルス、よく聞いておけ…(耳、ないけど)!!

 

単にお気に入りのパン屋のパンを食いまくってるだけでなく(食いまくってはいそうだけど)

今後の世界を熱くするようなモリッシー61歳の活動にも期待できそうです。

そういう気持ちをこめて、

 

ハッピー

アンハッピーパンデミック

バースデー~~~★

Happy Unhappy Pandemic Birthday

 

★過去のお誕生日記事 

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