Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

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It's the 56th birthday of Morrissey, the greatest singer

2015-05-22 22:37:37 | Morrissey News

本日、5月22日、モリッシーの56歳のお誕生日です。

 

おめでとうございます!!

 

本日のお誕生日、モリッシーは何をしているかというと、

オーストラリア、シドニーの紀伊国屋で、自伝のサイン会をしていました!


にこやか~そして、スニーカーでトレンドを押さえている。

from Instagram @


(…今日、紀伊国屋新宿本店の前を通った…日本の紀伊国屋さんでもやってほしい!)

 

from Instagram @

どの写真を拝見しても、にこやかで、サインの筆圧と筆運び?もごっきげん♪な

感じがうかがえました。


このサイン、いつ見ても

「MORRいしいぃぃ~」 …と、見えてしまうのですがw

from Twitter @crawleyrocket


今月26、27、30、31日と Sydney Opera House Concert Hallでの

4日間ライブも控え、お元気そうで何よりです。


はっきり言って、

「ああ、お元気でよかった、おめでとうございますおめでとうございますおめでとうございます」

…しか言うこともない御大のお誕生日というこの日ですが、モリッシーは「四捨五入して還暦」に

なっても、何歳になっても「まったく変わらない」ことを確認する日でもあります。


たまたま昔の取材記事を読んでいたら、こんなコメントもありました。


Well, I think the way you feel as a teenager stays with you, forever.

I really believe that. And we try to change and we hope that we change,

but we don't really in big ways, in serious ways.

I think the personality is formed at that time, for the good and for the bad. …

We all want to grow up and move on and appear to be different to people.

And we want people to see us in a different way.

But, I don't know, I think the personality is very, very strongly cemented,

and we just bear whatever shortcomings we have and learn to live with it.

 

うーん、ティーンエイジャーの頃のものの考え方というのは、その先ずっとそのままだろう、永遠に。

本当にそう思ってるよ。私たちは何とか変わろうとか、自分は変わっていく、と思いたがる。

でも、そんな劇的には、深い意味合いでは、本当には変わったりしないものだ。

パーソナリティーというものは、ティーンの時にかたどられるものだと思う、良くも悪くも…。

我々は皆、成長したいと願い、先走りたがり、違う人間のように見えたら、と願う。

そして他人が自分のことを、本当の自分とは違った風に見てくれたら、と願う。

でも、よくわからないけど、パーソナリティーというものは、とても、とても、強く固まってしまって

いるものだと思う。

だから、我々は自分たちがどんな欠点を持っていようと、ただ耐え忍び、その欠点と一緒に

生きることを学ぶのだ。

(1997年 アメリカのDJ、 Jed the fishのラジオオンタビューより) 

 

もう18年も前、38歳アラフォー時代のインタビューですが、きっと56歳になった今も、こんな感じ

の考えは持っていそうです(あんだけ頑固だし…)

情熱の表出方法論は形を変えても、「ティーンエイジャー」の頃に固まった性質の「根幹」を

大切にしているのでしょう。良い部分ばかりではないでしょうが、己のどうしようもなさを含め

「引き受けて生きている」モリッシーの人生は、本当に素敵で魅力的だと思うのです。

56年の円熟を背負った彼を見るたび、ますます。。。


最後に、今年の4月のライブより、とてもかっこいいモリッシーの写真を貼ります。

いつまでも、確信を持って、変わらず、そして何よりお達者で!!

 

 


「パレードへようこそ」と“What difference does it make?”

2015-05-01 22:43:58 | The Smiths lyrics

お久しぶりです。

今日は、仕事が思いがけず早く終わったので、映画「パレードへようこそ」(原題:“PRIDE”)

を観てきました。

 

映画の舞台は、1984年イギリス。不況下、サッチャーが発表した20カ所の炭坑閉鎖案に抗議する

ストライキが、4カ月目に入ろうとしていた最中。それを知ったロンドンのゲイ・レズビアンの若者たちが、

炭坑労働者とその家族を支援するために、募金活動をしようと思いつき…という「青春奮闘記」フォー

マットですが、この時代のこの国の、様々な立場の様々な年代の人々の悩みや閉塞感を抱える人々を

描いたドラマで、とても盛り沢山で楽しかったです。80年代の音楽も満載で楽しい!

 

最後のビリー・ブラッグの“There Is Power In A Union”に感激してバッジまで買ってしまった

青い私~♪

 

始まりは1984年6月のゲイの権利を訴えるパレードから。

 

その夜クラブで開かれた打ち上げパーティーで、中心人物のマークが

“LGSM(炭坑夫を支援するレズビアンとゲイの会)”を立ち上げます。

 

当時の実際の“LGSM”の皆さんの写真。

 

この真ん中の青年は、両親に秘密で初めてゲイパレードに参加した20歳のジョー。

 

彼が打ち上げ会場であるクラブに入って行く時のBGMが、ザ・スミスの

“What Difference Does It Make”でした。

もちろん、そもそものこの映画を観る目的はこれを聞くためでした。

 

ザ・スミスが3枚目のシングルとして“What Difference Does It Make”をリリースしたのは

1984年1月。モリッシーはそもそも“Pretty Girls Make Graves”をシングルカット曲に推した

ようですが、ラフ・トレードに却下されたと自伝の中でぼやいていました。この曲は、モリッシーが

嫌いなことでも有名ですが(笑)もともとは好きだったようです。1stアルバムに収録され、

「ボーカルの声は、死んで天国から聞こえてくるよう」になって嫌いになったようです。

あれがいいんだけどな(笑)。


モリッシーはレコード・ジャケットに1965年の映画「コレクター」出演時の、テレンス・スタンプ

の写真を使いました。

 

ラフ・トレード社長のジェフ・トラヴィスの友だちのサンディー・ショウがテレンスと友だちだったので

「友だちの友だちはみんな友だち」で許可が下りると思ったそうです。けれども、シングルが

発売されると、テレンス・スタンプは抗議してきて、何年か後には「モリッシーは無許可で自分の写真を

使った」と文句を言っていたと、自伝でぶつぶつ言ってます。その後、気が変わって「使っていいよ」とも

言いだすし、テレンス(も)、ヘンなひと。

 

とりあえずモリッシーはジャケット用の新しい写真を探すのにパニックになり(本人談)、スタンプの

写真のポーズを真似た自分の写真を選びました(22年前にロンドンで購入したままの値段シール

ついててすみません)。


「美青年スタンプの魅力に比べたら、私は醜かったが、やらなければならなかった。

なぜならすでにシングルはチャート12位まで上昇していたのだ」

 

モリッシー、がんばったんだ(笑)


…そう、モリッシーが嫌いにも関わらず、このシングルはUKチャートで初めて12位まで上り、

すでにこの時25万枚を売り上げており、初めてのチャートヒットとなりました。

この映画の中のように普通にクラブでかかってみんなが盛り上がる、まさにこの映画の時代の

「旬な曲」だったのでしょう。


話しが映画からすっかりザ・スミスですが、この映画の中でのこの曲の使い方が本当に良かった

です。よく、ブログにスミスのことは書かないの?と聞かれますが、本当のこと言って自分にとって

長い間「スミスはひとりで聞くもの」でして、現在リアルタイムのモリッシーのことのようには書きにくい

部分もあったのですが、でも改めてこの曲の歌詞に心動かされたので翻訳したくなりました。


"What Difference Does It Make?"

All men have secrets and here is mine 
誰もが秘密を持っている ほら、これが僕の秘密

so let it be known
とっとと暴かれればいい

we have been through hell and high tide
僕らは地獄も天国も共に切り抜けてきたんだ

I can surely rely on you
だから君のことは信じたっていいよね
 
and yet you start to recoil
なのに君は、引き始めてる

heavy words are so lightly thrown
重いことを、いとも簡単に言うようだけど
 
but I'd still leap in front of a flying bullet for you
それでも僕は弾丸が飛んできたら君の前に身を投げ出す覚悟だよ

So what difference does it make?
だから、たいしたことじゃないだろ?

so what difference does it make?
ほら、何も変わりゃしないって

it makes none, but now you have gone
なんでもないっていうのに、でも君は行ってしまった

and you must be looking very old tonight
君は今夜はすごく年食って見えるはずだよ


The devil will find work for idle hands to do
暇だと悪魔に目をつけられるよね

I stole and I lied, and why? because you asked me to
盗みもしたし嘘もついた、なんでかって?そりゃ君がやれって言ったからだろ

but now you make me feel so ashamed
なのに僕をいたたまれない気持ちにしてるんだ、今

because I've only got two hands
僕には2本しか手がなくてすみません、みたいな気持ちに

well, I'm still fond of you
ああ、それなのに、まだ君のことが好きなんだよ


So what difference does it make?
だから、たいしたことじゃないだろ?
 
so what difference does it make?
ほら、何も変わりゃしないって

it makes none, but now you have gone
なんでもないっていうのに、でも君は行ってしまった
 
and your prejudice won't keep you warm tonight
偏見なんてもってるから、今夜も君の心は寒いはず
 

Oh the devil will find work for idle hands to do
ああ、暇だと悪魔に目をつけられるよね

I stole and then I lied just because you asked me to
盗みもしたし嘘もついた、なんでかって?そりゃ君がやれって言ったからだろ

but now you know the truth about me
でも今や君は、ほんとの僕のことをわかったんだ

you won't see me anymore
二度と会えないけどね

well, I'm still fond of you
ああ、それなのに、まだ君のことが好きなんだよ


But no more apologies
でも、もう謝らないで

no more no more apologies
もう二度と 二度と 言い訳とかしないで

I'm too tired, I'm so very tired
疲れたよ、へとへとで、くたくたで

and I'm feeling very sick and ill today
ほんとに胸糞悪くて吐きそうなんだ、今日は

but I'm still fond of you
なのに、まだ君のことが好きなんだよ、僕は

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

映画の中、敬虔なクリスチャンで保守的な両親の元、「ゲイ」のゲの字も言えない

ような生活をしてきたジョー。20歳になったばかりの彼が、クラブの暗闇奥深くに入って行く…

自分の中の秘密が暴かれ、曝け出される前ぶれの伴奏のようにジョニー・マーのギターが

かき鳴らされます。クラブの暗闇、人をかきわけながら、昨日までの自分がいた世界と

別の世界に入って行く。モリッシーの「死んで天国から聞こえてくるよう」な声は警告

と共にジョーを歓迎しています。謝罪も、言い訳も、受け容れられない、二度と元には

戻れない世界の「共犯者」になるためのセレモニーソングのようで印象的で、この歌が

効果的に使われていてとても嬉しかったです。

(個人的にも、「クラブの暗闇に入って行く」ということが大好きです。それで人生が変わったことが

あるので…色々なことの、象徴的で)


それにしてもこの歌にも、現在のモリッシーの歌詞・詩作の根幹を成し続けているテーマ、

「渇望」の血流が流れていますね。ここから30年の時を経ても、その間にスミスが解散しても、

ソロになっても、同じテーマを極め続ける、モリッシーの一貫性に改めておそれいります。


The Smiths - What Difference Does It Make? (Official Music Video)

Oh my sacred one~~~以下の最後の裏声もいいですね。

ちなみにこのモリッシー両腕ぶるんぶるんダンスは肩こりに効きますw