Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

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It's the 58th birthday of Morrissey, the greatest singer ~モリッシー最新インタビュー翻訳

2017-05-22 13:16:21 | Morrissey Interview

本日は、モリッシーの58歳のお誕生日!

HAPPY BIRTHDAY, MORRISSEY!!!!

    

(by ursulasimonne)

 

毎年、祝っておりますが→去年はこんな感じ

毎年、本当にうれしいです。


お元気なこと、現役なこと、毎年祝えることが幸せです。

お誕生日にはいつもここで、最新のモリッシーの「お達者っぷり」

を伝えようと思っているので、最新インタビューを紹介します。


5月20日のイギリスのDaily Mailより、


「モリッシーの…頭ん中」


というインタビュー記事です。でもこれ、いつ、どこでとったのか

書いてない…メールで一問一答みたく聞いたのでしょうけど。


写真もレイアウトも、なんか学生新聞みたくやっつけですねw

でも、誕生日タイミングに合わせて、言及してくれたのはうれしい!



こちら、このサイトでも読めます

では、以下、翻訳です!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●あなたの幼い頃の、一番古い記憶はなんですか?


母の肩に背負われて…リビングルームを行ったり来たり…それから何も

変ってないね。


●どんな子供でしたか?


とにかく完璧。


今まで誰かに言われたことで、一番最悪だったことは何ですか?


あるジャーナリストが私に、私の客はバリー・マニロウの客と同じ

言ったんだ。聞いてぞっとした。部屋をすぐに出た。


あなたには誰か謝りたい人いますか?そして、それはなぜ??


自分に謝りたい。自分自身を責苦の中にいてきた。ライブをキャンセルして

6週間もの間、熱いストーブに顔をつけてきた。


一番最近、誰と喧嘩しました?


私は一度ジュディー判事(Judy Sheindlin。アメリカの「法廷ドキュメント/

ジャッジ ・ジュディ」人気裁判番組の出演者)と隣のテーブルになったことがあるんだが、

3時間まるまる、彼女は話をやめようとしなかった。 彼女の連れが、一度か二度

「う~ん」と(たしなめるように)言ってくれたが、ジャッジ・無礼ジュディ―

(Judge Rude-yと表現)は黙れない。私は彼女のスパゲッティ―に彼女の顔を

打ちつけんばかりになった。


あなた自身の秘密を教えてください。


一生を通して、コーヒーを飲んだことがない。興奮するだろ?


ひとつ法律を変えるとしたらどうしたいですか?


すべての肉製品には、政府からの「肉食、死の危険あり」の警告文を入れるべき。

肉製品は消費者を殺し、地球を殺し、動物を殺すからだ。それなのになんせ合法なんだ?

タバコより肉が与える方が被害が大きいのに、なぜ健康警告はタバコにだけ載っている?

 

あなたが使い過ぎるのは、どんな単語やフレーズ?

 

文の終わりに「などなど」とつける。実際、何も付け加えることもなくても。


運よく死をまぬがれたことはありますか?


4回。

 

あなたの人生の映画で、あなたを演じるのは誰でしょうか?


私を再現なんてできない。


今までで一番最低な仕事は?


2、3週間、国税局のファイリングの事務をやっていた。

私はそのために処刑されるべきだった。


あなたの最低な習慣は?


一番皮肉なものの見方をする人に味方すること。


何があなたの一番やましさを感じる喜びですか?


私は『バークレー牧場』(1965年から1969年放送のアメリカ

のテレビドラマ、ホームドラマ風の西部劇。1870年代の

カリフォルニア州・ビッグバレーで大牧場を営むバークレー

一家の家族愛と正義を描いた)の全エピソードを、行単位で

知っている。なんも役に立たない。


もし過去に戻れるなら、どこに行きたいですか?


1888年のロンドンのイーストエンド。「誰でもない」ということは

私を惹きつける。漂う霧、狭い曲がり角、突然死の可能性、

パブでのご機嫌なパーティー…


最後にあなたが泣いたのはいつですか?


トランプ苦境大統領(“President Trump”を

“Predicament(苦境) Trump”と言っているモリッシー)

の選挙で。彼は大人のふりをした子供じゃないか?私は彼の砂糖

で継ぎ足した歯をケリーアン・コンウェイ(トランプの大統領顧問/カウンセラー)

のずるっぽい笑いが許せない。


女性に関して、男性が皆、ひとつ知っておいた方がいいことは?


男だろうが女だろうが、製造上の欠陥は常にある。


誰とディナーデートしたいと夢みますか?


私は今までデートしたことがない。だからそれがなんなのかさえ

わからない。


●誰もが持っていた方がいいスキルは何ですか?


聴く能力。ジュディ―判事にはそれがない…それこそ彼女が判事である理由だけど。


あなたが今まで経験した、一番の痛みは何ですか?


70年代のマンチェスターでティーンエイジャーだったこと


今まであだ名をつけられてたことありますか?


あだ名をつけられるほど人気者だったためしがなかった。


あなたのお葬式で流してもらいたい歌は何ですか?


エセル・ウォーターズ(アメリカの黒人女優・歌手)の

“Please Don’t Talk About Me When I’m Gone” 

(「私がいなくなったら私のこと話さないで」)。

Ethel Waters -

Please Don't Talk About Me When I'm Gone (1931)


今までの一番のキスは?


今まで、ひとつもない


今までされたアドバイスの中で一番良かったものは


「テレビのインタビューの時、あんまり出っ張るな」。

その通りだって、わかってたけどね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(新聞内吹き出し)


一番最近観た映画は?


「ミスティック・リバー」。面白く観た。


一番最近読んだ本は?


フョードル・ドストエフスキーの「貧しい人々」。

明らかに、その中に書いてある一文字もわからなかった。


一番最近行ったライブは?


ディック・グレゴリー(国際的に有名な公民権(人権)活動家、

コメディアン)、でも彼はちょっと不機嫌だった。彼は人々を

彼らのあるべき場所にいさせたいんだ。まあ私にはそんな場所ないけど。


一番最近好きだったテレビ番組は?


私はテレビを観ないんだ、ひっきりなしにマクドナルドとケンタッキーの

コマー死ャルが流れているから。道徳に外れているとしか思えない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


よくもまあ、くだらない質問も含めてw、ひとつずつ丁寧にお答えになり

ましたね、モリッシー。昔の「平凡」とか「明星」のアイドルインタビューの

ようだwww 軽いようで、リラックスしていて、こういうのもいい。

とにかく、最新モリッシー「頭ん中」を知れたのは、ファンにとっては

嬉しいです!あの言われ方、ちょっとバリー・マニ郎、かわいそうwww


私もよく葬式曲は考えており、だいたいスミスの曲ですが、モリッシーは

エセル・ウォーターズver.の

“Please Don’t Talk About Me When I’m Gone”なのですね。

明るくて、すごくモリッシーらしい。彼の葬式曲というより

カバーしてもらいたい。しっくりきそう。

あと「肉食警告」とは、斬新なこと考えますな。


…そんなわけで、来年もお誕生日を祝いたいです!ずっとずっと。

58歳も、モリッシーらしく、攻めてほしい。

また日本に来ないかな。。。←毎日思っている。


最後に私が毎日見ている♪ 前回の渋谷のライブでの、

一番大好きなモリッシーを貼っておきます!


ブレイディみかこ × 野田努 「UKは壊れたようで壊れていない――愛と幻想の雑談」 に行きました!

2017-05-19 11:03:25 | Morrissey Books

昨日、5月17日、

先日もこのブログでご紹介したブレイディみかこさんの

『いまモリッシーを聴くということ』『子どもたちの階級闘争』

刊行記念イベント

対談 ブレイディみかこ×野田努 
「UKは壊れたようで壊れていない――愛と幻想の雑談」

5月17日(水)18:45-20:15 MARUZEN & ジュンク堂書店 渋谷店

に行ってまいりました!


モリッシー本を書かれたブレイディみかこさんのお話しは是非ナマで聞いてみたい、

どんな方か見てみたい!というのがあり、ワクワク予約。予約の40席は

すぐに埋まってしまったとのことで、ラッキーでした!


結論から言うと本当に行って良かった。

みかこさんがなぜ、文章を書くのか、今回「いまモリッシーを聴くということ」

を書かれたのか、そのモチベーションがよくわかりました!


以下、ツイッターにもあげた、印象的な言葉の断片です。

(ツイッターには、イベント終了後、メモしておいた言葉をすぐに

あげたら、焦り過ぎて誤字だらけになってしまいました!

「いもモリッシー」とかwww お見苦しくてすみませんでした!)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブレイディみかこさんsaid…


●「リスクがとりにくい世の中において、萎縮して小さくなっている若い人にも

モリッシーはクるのではないか」


●「モリッシーはリスクとっているし言いたい放題ではあるが、いつも弱者に

寄り添っている。そんなミュージシャンは、もはやイギリスにもいない」


●「今、日本で洋楽は聞かれない。何を歌っているのだろう?と、ひもといて

学ぶ機会もない。海外の政治のニュースはネットやツイッターで知れるが、

背景のカルチャーやそこで生きている人が何をを考えているか、地べたの人々の声

は入って来にくくなっている。かつては洋楽が、そのパイプのような役割を

示した。今回この本を読んで、モリッシー、面白そうだな、というところから若い人

にも洋楽を聞いてもらいたい」

ずっとロックを好きで聞いてきたみかこさんの、使命感をとても感じたコメント。

対談ではみかこさんにスルーされていましたが(笑)野田さんがイギリスで

ドラムンベースに出会った時に感じた「層の厚さ」、地べたの様子の話しも

もっと聞きたかった!(#ジャングル大好き)

みかこさんは野田さんと最初にメールやりとりをした時に

「私や野田さんみたいな世代がしっかりと発言しないとヤバい」

とおっしゃっていたそう(みかこさんお忘れでしたが・・・)

世界が、テクノロジーが変わっていく渦中、音楽の勢いが強かったその時代と

現場を深く知っている「当事者」である世代のお話しは、本当に熱いし興味深く、

もっと語りまくってもらいたいです!

 

●「モリッシーは、スキンヘッドのマッチョ、フェミニスト、ゲイ、非モテ、プロ独身者…

あらゆる立場の人が聞いてつながれる。皆がクールになろうとしているこの時代に、

強者より弱者に寄り添う。だから皆それぞれが、『俺たちのモリッシー』ではなく

『俺/私のモリッシー』と言う」


●「『いまモリッシーを聴くということ』は私にとって、『いまモリッシーを書くということ』と同じ。

最近の英国の問題、EU離脱は、排他主義、右傾化の現れなど言われるが、英国に暮らしていて

一概にそうとも言えない。格差や、経済が介している問題であるから。前書きの離脱派男性による

労働党女性議員殺人事件、犯人はルーザーとして切り捨てられがち。しかし、その人の背景にあるものは、

何なのか?単なるバカとして切り捨てていいのか?そういう軸だけではないはず。人種問題とは関係ない

『下側の人』もいる。そういう人たちの声をもう一度聞かなくてはいけないんじゃないか。そういう人たち

に寄り添ってきたのは、モリッシーじゃないか?


●「『パンク世代』の労働者階級の人々が離脱賛成に票を入れた。その人たちの気持ちは何なのだ?

ということを考えなければいけない。単なるバカで終わらせてはいけない」

英国に移民として住む弱者を知るみかこさんの優しい気持ちが、この本を書くきっかけとなった

のだと思いました。ていうか、そんな気持ちこそ「モリッしい」(弱さに寄り添うアティチュード)

と思いました!


●「モリッシーのことは右翼と思ったことはない。しかし、少しでも右翼よりの発言をしたり歌を出すと、

曲解されバッシングされる。しかしモリッシーは言い訳をしないのでバッシングを引き受けてしまう。

インターネットでも何か意見を言うと攻撃されて面倒」


●「世界は矛盾でできているのに、言論を認められなくなったら、ちょっと違う。矛盾を認めないというのは

子ども。今こそ許せない人の言っていることを聴くべき」

 

●この本のタイトルをモリッシーを「聞く」ではなく「聴く」にしたのはそういう意味から。ヒアーでなく

リッスン、耳を傾けている感じ」

預言者?モリッシーは30年も前の1987年に“The World Won't Listen”をリリース。これは自分の歌を

聞きやしない、ということだけでなく人々は相互に意見を聴きやしないというWミーニングなん

じゃないかな、と常々思っていたことを思い出しました。


●「モリッシー」はイギリスにしか生まれない。それだけ、色々ある国だということ。

いいことだけでない。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

…キリがないので、あとはみかこさんの著作をお読みください!

(と逃げ…wているわけでなく、ほんとにそれがいいので)


あと、一番印象にのこったのが、冒頭の


「ジョン・ライドンは太陽、モリッシーは月」

「ふたりはコインの裏表のよう」

 

というお言葉でした!モリッシーが月…ちょうど映画「ムーンライト」に夢中な昨今、

また思いをめぐらせました(それはまた別で!)。


ジョン・ライドンとモリッシー、ふたりの毒性ばかりがセンセーショナルに取沙汰

されますが、私はふたりから「愛国と愛人間」をいつも感じます。

絶望の根底にあるのは、深い愛情だと思います。それがわかるから、英国民も

なんだかんだでふたりにこだわり、頼りにして…はいないかもしれないけど、

取沙汰するのだと思います。


また、今回感激だったのは、サイン会の時にお話ししたみかこさん、

私のこの草の根モリッシーブログをご存知で、みかこさん本レビューも

読んでくださっていました!!!


「普通のブログかと思ったらいきなりチャートが出てきて大展開、

なんだかモリッシーみたいじゃない?やっぱりファンて、似てくるのね~」(笑)(笑)(笑)


…とおっしゃっていただき、諸々恐縮すぎるわ、よく考えると似たくないわだけど(笑)、

でも、でも本当に嬉しかったです!行ってよかった。

 

最後に急に私ごとながら…

私も少しの期間ですが海外に「外国人」として暮らしました。どんなに人がいても

孤独で辛いことも多く、悲しい思いもたくさんしました。でも今思えば、それだからこそ、

他者に対する想像力や、一面的ではない多面的な見方をしようとする姿勢を養う、「修行」

になったのだと思います。


長く英国に暮らすみかこさんは、そんな私どころではない1万倍、まわりとの摩擦や、

矛盾にも遭遇したと思います。他の人々のそういうものも山ほど目にしたと思います。

だからこそ、一面だけでものをとらえるな、上澄みだけを見るな、世界は矛盾でできている、

その根底にあるもののにおいを嗅げ、というスタンスを身に付けられたのだと

思います。だから説得力があって、読者の心を握力強くつかむのでしょう。

小柄でとてもキュートに笑うかわいいみかこさんですが、とても強くて大きく見えました。

 

そして今回、そのような、深いものの見方をすることが大事、というテーマを語るにあたり

「モリッシー」を「聴く」ということの大切さを使ってくれたのだと、イベントで

お話しを聞いてよくわかりました。モリッシーやスミスを知らない人が、モリッシーを

知りたいと思うきっかけを作ってくれてありがとうございます!!!

これからも胸を張って、「モリッシーファン」やっていくぞ、という元気をもらいました。



ブレイディみかこ著「いまモリッシーを聴くということ」を読むということ

2017-05-01 21:20:42 | Morrissey Books

ずっと楽しみにしていた、英国在住の保育士でありコラムニスト、

ブレイディみかこさんの「いまモリッシーを聴くということ」

が、4月28日に発売されました。

 

ひと言で言って、これは、「いまのモリッシー」を好きなファンに

とって「助かる」、福音の書ともいうべきすばらしい書籍です。


「いまのモリッシー」を好きなファンなら、何回か以下のような

質問なり、疑問を投げかけられたことがあるのではないでしょうか?

 

「モリッシーってスミスの?まだいんの?」

「モリッシーってひきこもりの代表なんでしょ?」

「モリッシーってネクラ歌手?」

「モリッシーってホモ?」

「モリッシーって差別主義者なんでしょ?」

「モリッシーって極右なの?」

「モリッシーって極左なの?極右じゃないかったの?」

「モリッシーってすぐ怒るんでしょ?」

「モリッシーって濡れたスニーカーでひっぱたきにくるんでしょ?」

「モリッシーのファンてみんな弱々しいオタクなんでしょ?」

 

「う~ん、違うんだよ、モリッシーってね…」

 

とちゃんと説明する気も失せるくらい「元スミス」の「モリッシー…」のイメージは

ひとり歩きしていました。それは日本だけでなく、本国英国のメディアでさえ、

発言や歌詞の断片をとりあげて「またモリッシーが、あ~だこ~だ!」と

書きたてる。


そしてモリッシーって「言い訳」しないんですよね。


だから是正もされないまま、日本に「輸入」された「また聞き」の

情報は、さらに「モリッシー…」として広まっていく。

 

今回、ブレイディさんの本で思ったのは、モリッシーという人間はひとつの

 

あまりにも興味深い「ドキュメンタリー」であり、恣意的に

 

「ワイドショー」にも「ファンタジー」にも「BL小説」(笑)にも

して一時的な消費をしたらもったいないということ。

 

 

モリッシーはミステリアスゆえに、とかく「各論」で語られがち

ですが、「総論」で語ってこそ、いろいろな謎が解けていくと思います。


ブレイディさんのモリッシー論展開の構造を(ネタバレにならない程度に)

簡単にまとめてみました。


 

たとえば今までメディアや、(主に日本の)評論家の間では、この↑図表の黄色の部分、の


「モリッシーの政治的スタンス・発言」

「モリッシーの愛(スキャンダラスよりに)」


がそれぞれバラバラに個別で取りざたされることが多かった。

今回のブレイディさんの本では、モリッシーがザ・スミスとして出てきた時から

現在にいたるまでの、この↑図のまわりのピンクの部分、


「英国の社会・政治」


という枠組みから背景としてとらえ、なぜ時代ごとにリリースされた


「モリッシーの音楽」


につながるのかを書いてくれているので、とてもうなずけます。

ブレイディさんの本を読むということは、「モリッシー」という総論に

少し、近づけることになると思います。


「モリッシーって女々しいオカマの…」と言われた時に

「いや、モリッシーは強いんだよ!!なぜなら…」

と返す時の「裏付け」が盛り込まれているので、自身の「モリッシーを好き

な気持ち」の支えになる要素が多く、とても心強いと思います。


まあ、人に何か言うためだけでなく、自分が「なぜモリッシーを好きか」という

「確認」もできる本です。ただしブレイディさんの意見は「強い」ので

「それはブレイディさんの思ったことじゃないの?」と思っても、

そこで負けないで(笑)「いや、私はモリッシーはこうだったんじゃないかなと

思う!!」と考えてみるのも楽しいのではないかと。


何が「正解」ではなく、モリッシーがこんなにファンに考えさせてくる、

問いかけてくるアーティストであるということを、ブレイディさんが今のこの

時代に、大きくテーブルの上に広げてくれたことが何よりもうれしいです。


この本を読んでいる間、各章ごとにモリッシーの音楽が頭の中で鳴りました。

一番大きく鳴ったのは2008年にリリースされた“All You Need Is Me”

ブレイディさんもお気に入りなようです。


この歌詞が、この本でブレイディさんが「新定義」としてまとめていた

モリッシーの「痛快」さ加減を端的にあらわしているように思いました。


Morrissey - All You Need Is Me (lyrics)


You roll your eyes up to the skies

Mock horrified

But you're still here

Because all you need is me


目をまわして

天を仰いで

これ見よがしに嫌って

そのくせ君はまだここにいる

君に必要なのは僕だけだからさ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


★以下は、まだ読んでいない人は読まないでください!

涙が出た一節。

モリッシーの渇望、愛、祈りのような「歌うこと」

に関する名文。人間であることの哀しみと美しさが

表されている、ブレイディさんの筆力に脱帽でした。


けっして叶わぬ願い故の美しさ。

友情でも恋愛でも家族関係でもいい。

一緒になれば計り知れないほどの素晴らしいものを、

他の何物にも代えがたいい時間や空間を作り出すことができる

唯一無二の相手だとわかっていながら、そうとはならない関係

というのが世の中には存在する。

世界とは大前提として残酷な場所だからである。

そして残酷な場所に生きているからこそ人間は祈ることを

やめられないのだ。