Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

モリッシー自伝『Autobiography』 10月17日ついに発売!

2013-10-05 00:41:47 | Morrissey News

喜ばしいニュースが飛び込んできました。

ついに、ついに、ついに

モリッシーの自伝『Autobiography』が英国とヨーロッパで

10月17日に大手文芸出版社ペンギン・ブックスより

「ペンギン・クラシックス」として発売

されることに!!

480ページ!!

 

「ペンギン・クラシックス」は文学的な名作を揃えたシリーズで、

通常は新刊本をシリーズに含めることはありません…

ペンギン・ブックスの広報は、2011年4月の段階から

「古典的名作」として発表していました。

新刊の自伝本で出る前からすでに「クラシック」扱い…

まるで、処女作を出す前かから「職業・作家 ただ今処女作執筆中」

と言っていた「椎名桜子」のよう…←それは、違うw

 

…実はこの自伝、最初の噂が出てから5年の月日がたっています。

まず2008年に、BBC Radio2 のジャニス・ロングショーで

「モリッシーのキャリアと音楽業界に関する自伝」

を書き始めたと語りました。

アルバムで言えばモリッシー渾身の自信作「Years of Refusal」

が出る直前ですね。なんかが漲っていたのでしょうwww

 

そして2011年4月、BBC RADIO 4 Front Rowでのインタビューで

「200,000字の自伝を書き終わった」と言っております。

20万字!!

その時は「私の人生なんておもしろくないから600ページ

なんてみんな読むのに堪えないんじゃね?6ページでも

だめかも」と言っていましたが、ざっくり間をとって(笑)

480ページに落ち着いたんですね。

2011年7月には、2012年12月に出版する

と宣言しています。 

 

しかし、その後

昨年2012年7月、

トルコのライブの前に、トルコのモリッシーファンブロガー

Zülal Kalkandelenさんがモリッシーにメールインタビューで

「自伝って今年出るはずでは…」と聞いたところ、

「急ぐことはない、今年は出ない」と煙に巻き…

 

「出すつもりがないなら出るって言わないでよ!!

期待して…待っちゃうから…」

 

と、モリッシーという思わせぶりな男に振り回される

恋に悩む女のようになってまいりました。。。

 

そんなわけで、出るのは自伝じゃなくて

「自伝が出るという伝説」ばかり…

と半ばあきらめていたところ

2013年9月13日、発売3日前になって本人と発行元の間での

内容に関する争いから、発売中止となった、とモリッシーが

True to youで公式発表。

モリッシーはペンギン・ブックスに代わる新たな版元を探すと

言われていました。

あきらめすぎていたため、「あああ、またか…」

と思いましたけどね。まあ、版元変えてても

「出すもの」があるのか!とうれしかった。

ところが…!!

9月19日、状況一転、ペンギン・ブックスは、

「前週内容的な意見の相違のせいで出版取り止めという

事態を迎えそうになったが、ここにきて改めてモリッシーの

自伝を刊行する」ことを明らかに。

True to youでも

「モリッシーの自伝の刊行はこれまで通りペンギン・ブックスで

行われます。今回の出版契約はイギリスとヨーロッパにおけるもので、

アメリカその他の地域に関してモリッシーはどこの出版社とも

契約を交わしていません。9月13日現在において、モリッシーと

ペンギンは数週間のうちの刊行を望んでいます」

とアナウンスされ…
 

そしてついに!本日!

出版正式決定がアナウンスされたので

あります!!

 

もうイギリスの本屋も大騒ぎ(?)。

大手書店ウォーターストーンも

「クリスマス商戦売上ナンバーワン間違い

なしだね!!」と当て込んでいます。

今年の「暮れの元気なごあいさつ」は

日清サラダ油セットではなくて「モリッシー自伝」

で決まりだね。

そんなわけで、

日本のみなさんはアマゾンジャパンでもすでに

予約できます。

 

ちょっとツイッターでも書いたのですが…

英語力があろうとなかろうと、

このとてつもない言語力を持った人の書いた自伝ですから

読むのには相当パワーがいると思うのです。

でも、なんだかわからなくても、

何分間も見つめる。それでもわからなかったらまた別の日に。

何日たってもわからなかったら何ヵ月も、何年も後に。

そうするとある日急に降りてくる、

言葉を超えた「意図」みたいなものが…。

言語力うんぬんではない、本当に欲しいものは

言語の壁を越えたモリッシーの「意志」なので

音楽以外でもその媒介となるものが現れるなら

手に入れられるなら手に入れて、自分のなかに

入れるといいと思うんです。

 

言語による表層的な「情報」ならいくらでもだれかの訳

を読めばいいのですが、そんなものより大きなモリッシー

という「塊」を体感するためにも、

一家に一冊!(誰にも頼まれていない自主的なステマか…w)

 


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