市営コートで2時間走り回ると、それなりに疲労する。
たまたま、土曜日と日曜日、連続して予約が取れた。
日曜日、インパクトの瞬間、右のふくらはぎに違和感が走った。
それほどではないとかばいながら続けていると、痛みに変わった。
初めて感じる鈍く重い痛みだが、それでも少しパフォーマンスを落とせば、プレイは続行できた。
しかし、さして強くはないが、気になる痛みは変わらない。
ネットで調べてみると、どうも軽い肉離れらしいと分かった。
整形外科だとMRIを撮られて、リハビリが長く、料金も高いと聞いた。
スポーツ従事者が多く利用する近所の整骨院へ。
アイシングとマッサージ。
整骨院もはじめて、プロのマッサージも人生初だった。
ベッドで待っていると、カーテンで仕切られた隣で、先生が施術している。
「はい、では、上を向いて、コレで決まりますよ。」
「あ、治りました、先生、ありがとうございました。」
そんなにすごいのか、いやサクラかもしれぬ。
先ずは電気から。
これが、電極を付けて電流を流しているのだが、まるで人の手でもんでいるような複雑な動きをする。
そして、初めてのマッサージ。
結構強い力だが、イタ気持ちいい。
なんか軽くなった。
3回通って、次の土曜日にはすっかり痛みは消えていた。
先生と相談の上、日曜日のテニスはキャンセルした。
その次の週、また2時間、コートを走り続けた。
で、昨日、見極め。
「もう、大丈夫です。今まで右足をかばって走っていたので、全体的に歪んでいるのを直します。」
で、全身にマッサージを施していただいたら、驚いた。
まるで生まれかわったように体が軽い。
人の手って、すごい。
道具もなしでこんなことができるなんて、人間の能力の極致だと思います。
石ノ森章太郎先生の仮面ライダー、改造人間という発想は、実はこのあたりから着想を得たのではないのかと
想像してしまう。
それほどまでに楽になった。
「改造した」
と言われたなら、きっと信じてしまうだろう。