こう正面から見ると、瓦屋根が波打っているのがわかると思う。
ここ数年は無いが、九州北部は結構雪が降る。30cm積もることもある。
この旧式の屋根は、瓦の下に土を置いてあるのだそう。
湿気を含みやすく、重い。
現状で、雪が10cmも積もれば、屋根が落ちると言われた。
台風、突風、長雨、とにかく急いで壊さなくてはならないのだ。
窓に鉄格子がはまっているのは、銀行だったころの名残らしい。
中に巨大な鉄扉の金庫がある。
パーマ屋に貸してたこともあり、鍼灸院だったこともある。
建物がなくなると、そういった歴史の伝承が途切れてしまうと実感している。
奈良や京都の木造建築を残す意味合いがやっと少し理解できた気がする。