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快風丸

俺の船に乗らないか。

女剣士 朱音 参上

2018-07-14 22:25:36 | Weblog

柘榴坂を下ると別れ橋のたもと、鵺の鳴く声がした。

胸ポケットのシガレットをまさぐるとき、言の刃の気配がした。

 

上段に構えた剣におののいた。

ひれ伏して命乞いをした。

夜の月、冷たく光る切っ先。

嘲笑いながら立つ影はこちらを見据え、静かに振り下ろす。

時に風吹かば、満月は鈍色の雲をまとい、剣士の刀が舞う。

不埒なダティのジャズは鳴り止み、ただ闇を舞うは光の切っ先。

 

そこで時空は止まる。

 

全てが無に帰する予感の中で、鼓動は果てしなく続く走馬燈を回し始める。

優しい母、強い父、風に揺れる森、荒ぶる海、収穫を待つ田畑、働く者、

泣く女、益荒男、揺れる火、情けない心。

 

全てが消えかかったその時、一瞬きらめいたのは月の裏側、この世の向こう。

 

 

喧騒のなか、草の波間で朽ちていた。

https://youtu.be/DC4bccH6gAw


某ゆきの 地方巡業

2018-07-10 23:01:01 | Weblog

某ゆきの 

真夏にかます地方巡業 『マナツカマスツアー』長野~愛知

7月28日(土)愛知/御器所 【なんや】は鬼丸も出ます。

7月13日(金)長野/松本 スナック【マイシャトー】

《出演》某ゆきの、平沢ミッチー・他

7月14日(土)長野/駒ヶ根 ライブハウス【NIRVASH ニルヴァーシュ】
《出演》・某ゆきの・コンコバ・ストロベリージャム・グッドマン・モンスターロシモフ

7月15日(日)長野/御代田 広島風お好み焼き&鉄板焼の店 【ボブさん家(ち)】
《出演》・某ゆきの・Nao Maui

7月15日(日)長野/軽井沢【フラワーミュージックわおん 花】
《出演》・某ゆきの・Nao Maui・月乃民

7月16日(月)長野/諏訪【エスケープカフェ 】
《出演》・某ゆきの・すきっぱー赤羽・グリスタルキング、他

7月19日(木)長野/駒ヶ根【カントリーカフェ】
《出演》・某ゆきの・山うらたかよ・澤崎龍吾・ミッドナイトフライト

7月22日(日)長野/塩尻 【Bar On the Road】 
『アコースティックナイト』

7月26日(木) 愛知/高蔵寺 【Cafe'花音kanon】open18:30/start19:30 chg¥2500
《出演》・某ゆきの・ティダ・小川ベム

7月27日(金)愛知/星ヶ丘 【ROCK BAR UK】open:18:30/start19:00 chg2000円(+1d500円)
《出演》・某ゆきの・AcousticTrive・石川橋万太郎

7月28日(土)愛知/御器所 【なんや】open18:30/start19:30 7月13日 chg2000円
《出演》・某ゆきの・鬼丸(おにまる)

7月29日(日)愛知/天白区原 【RaidBack open:18:00/start19:00 chg2000円(+1d500円)
《出演》・某ゆきの・百花・石川橋万太郎

8月8日(水)長野/飯田市 Cafe【Space Tama】開場19:00開演20:00投げ銭+オーダー
《出演》・某ゆきの・デッド・ストックス・大平銀次

8月10日(金)長野/飯田市 FOLK&BLUES酒場【ふぉの】19時30分開場 20時開演 前売2000円 当日2500円

《出演》・某ゆきの・大平俊郎、他

8月12日(日)福井/福井市 ライブハウス【No Side】
《出演》・某ゆきの・マスミ・山口ゆみこ・山うらたかよ

8月13日(月)福井/越前市 【Cafe RagTime Classics】 
《出演》・某ゆきの・山うらたかよ

8月15日(水)長野/伊那市【カメルーン亭】
《出演》・某ゆきの ・山うらたかよ ・婆娑羅(basara) 

 


音楽が止む時

2018-06-24 22:39:33 | Weblog

4bit-fruitsのライブを、大阪、マザーポップコーンに見に行った。

パーキンソン病を患っている、ギター内村さん、今回のライブで、一旦バンドを、離れるとのこと。音楽をやめるわけではなく、このバンドに一区切り着けるとのこと。

ボーカルのあゆみちゃん、ずいぶん成長したなと思った。衣装、身振り、もちろん歌も、表現力が増したなと思った。キーボードのきしこさん、とても効果的な音をバンドに与えていた。

なんとも、気持ちの入った清々しい演奏だった。

 

このバンドが一旦終わるわけだ。

どこかで感じたことのあるデジャヴ。

 

大学を卒業するときだ。

これで、バンド、ロック、音楽は終わりだと思った。

自由を失い、荒波の海にサバニを漕いで行くのだと、さしたる覚悟も無いまま、不安と焦燥が全てをカバーした、あの気持ちを思い出した。

 

今日の内村さんのギター、良かった。

歌心のある、あたおのドラム、全てを包み込む筒井さんのベース。

ギターは、今日くらいシンプルで良いんじゃないかと思った。

 

5月26日の名古屋のライブの時にも同じことを思った。

以前と同じような、鮮やかな早弾きは影をひそめたが、バンドのアンサンブルとしては、とても良かった。

 

4bit-fruitsの本質は、どこか危ういバランス感覚だと思っている。楽器を持つ4人は、実は違う方向を向いている。主張の強い音が常に放射状に放たれた光の速さで響き合っている。

ギリギリのアンサンブルを、つなぐのがボーカルのあゆみちゃん。

 

この刺激的なサウンドが好きだ。

丸くまとまったバンドなんか退屈だ。

 

音楽は、時間と空間を、使って感情を表現する芸術だと思う。

録画も録音もそれを再現したに過ぎない。

ぜひ、もう一度、いや、何度でも、4bit-fruitsのライブが見たい。


公平、公正、平等、自由

2018-05-13 23:17:19 | Weblog

愛知県大会には、16校がシード。

一回戦を免除される。

はたして、このシードという制度が、学生スポーツにいかなる意味を持つのかと思う。

例えば、昨日、延長戦ののち、PKで勝ち進んだチームは、今日の第2戦までのインターバルは

20時間。

対して、対戦相手は、シードで、体力的にフレッシュ。

これで、果たして、フェアな戦いだろうか。

 

プロスポーツなら、興行的な理由で、実力と人気のあるチームが残らなくてはならないと理解する。

しかし、高校スポーツは違う。

強いチームを優遇しようというのは、”勝利至上主義”に基づいてはいないだろうか。

先日、授業参観に行って、英語の授業を見ながら感じたのは、変わらない学校だった。

それは、暗く、重く、まったくもって、学校の都合で抑制された生徒の姿だった。

 

高校生は、当たり前だが、初めての高校生活であり、初めての高校3年生である。

受け入れざるを得ない現実以上の何かを感じることは物理的に不可能である。

アインシュタインの相対理論をもってしてもくつがえせない厳しい現実である。

 

そのような弱き存在の学生たちに大人たちが与えることができる少ないギフトがある。

それは、社会の在り方。

公平、公正、平等である。

当事者である若者がこれを実現しようとすれば、それは闘争になる。

無意味で無味で乾燥した世代を分裂する闘争になる。

 

公平、平等というのは、勝ち取るものではなくて、大人から子供へ引き継ぐべきものだと思う。


性悪

2018-05-13 22:24:34 | Weblog

 高校サッカーを見に行った。

3年生の息子は応援。

応援というのは、実は非常に重要な役割で、勝敗を左右するほどの意味を持っている。

だからこそ、Jリーグにサポーターが、ジャニーズにはファンクラブがある。

 

小学生のころ、野球少年だった。

田んぼの稲刈り跡、切り株の残るぬかるみで、ルールもあやふやなまま、投げて打って走った。

昭和の田舎には他に遊びの選択肢はなかった。

舞台は、学校のグラウンドに移り、ズックはスパイクに、ポリエステルのTシャツと短パンは

巨人軍のユニフォームにかわった。

野球といえば、野次だった。

「ピッチャーびびってるよ。」

「ボールにハエが止まってるよ」

昭和の田舎は、大人も子供も粗野だった。

相手が三振したら

「ママに慰めてもらえよ」

とにかく、いかに口汚くののしって、威嚇して、あわよくば、戦意喪失させようという

まるでどこかの国のプロパガンダのような、それが応援だと思っていた。

 

高校はテニス部に入った。

コーチは、一年生のベンチウォーマーに対して、応援で勝たせろと鼓舞した。

声の限り叫んだ。

さすがに、小学生みたいに汚いことは言わない。

相手がミスをすると、声の限り「ラッキー」と叫んだ。

何度も叫んで、威嚇し、相手が意気消沈せよ、と願った。

足がスベれ、ミスしろ、ケガしろと願った。

 

今日の高校サッカーの応援は、そうではなかった。

歌を歌い、仲間を鼓舞し、相手を敬う。

これがこそスポーツの本質だ。

フィールドでプレイしていると、どの競技であれ、そこは異常な世界で、興奮状態で、混沌であり、

自己喪失まで追い込まれているのが常だ。

しかし、そこで、ふと、仲間の声が聞こえる。

頑張れという声が、落ち着けという声が、ナイスという声が、ドンマイ、切り替えろ。

それが具体的に、何かの行動に結びついたり、ましては結果にはたどり着くまい。

しかし、声の限り叫んだ声が、気持を込めた歌が、喧騒の中でも不思議なほど選手には届く。

プレイヤーは、ハッとする。

味方の声で安心し、平常心を取り戻す。

リラックスして、本来のパフォーマンスを発揮する。

知っている声というものは、意外なほど、興奮していても、喧騒の中でも、遠くのプレイヤーにも届く。

その安心感こそが、集中力を高める。

 

これこそが、応援の効果であり、応援で勝たせるということの本来の意味だと思った。

サッカーという競技は本当に面白い。

勝利の行方を見通すことが難しいというところが面白い。

今日で一つの区切りがついたが、この単純でありながら、奥深いゲームに心をあずけようと思う。

 


あるもので作る

2018-05-04 20:34:36 | Weblog
これは、才能だと思ってる。
例えば、冷蔵庫を、開けて、あるもので食事を作れるのです。
特に訓練したわけでもなく、日頃からやってるわけでもない。
でも、できる。
なぜかできる。

実家の冷蔵庫の中も外も、食材は、ほとんど賞味期限切れ。いっぱい捨てた。
いや、ほとんど捨てた。



残ったもので、今日は、母と晩餐。



お魚ソーセージ、レタス、玉ねぎ、卵、ケンミンの焼きビーフン、レトルトフカヒレスープ、鯖味噌煮缶詰。
トマトだけ買いました。



ご馳走さまでした。