名大関 荒 岩８─０小結 尼ヶ崎

　明治大相撲のパーフェクト記録を
採りあげてみたい。

①明治三三年夏場所　初日
西関脇〇荒　岩(外掛け)尼ヶ﨑●東前頭十
②同　三四年春場所　初日
西関脇〇荒　岩(蹴手繰)尼ヶ﨑●東前頭七
③同　三四年夏場所　二日目
東小結〇荒　岩(寄切り)尼ヶ﨑●西前頭五

④同　三六年春場所　初日
東小結〇荒　岩(寄切り)尼ヶ﨑●西前頭五
⑤同　三六年夏場所　三日目
東前頭筆頭〇荒　岩(寄切り)尼ヶ﨑●西前頭八

⑥同　三八年夏場所　四日目
西大関〇荒　岩(極出し)尼ヶ﨑●東前頭三

⑦同　四十年春場所　六日目
東張大関〇荒　岩(寄切り)尼ヶ﨑●西前頭筆頭

⑧同　四一年夏場所　四日目
東張大関〇荒　岩(高無双)尼ヶ﨑●西前頭四

　最終戦は、荒岩の最後の土俵だった。しかも
決り手が底の浅い平成・令和の現代相撲じゃぁ
てんで…お眼にかかれそうにあるまい。

十両で10勝した“風雲児”

※昨日までのトータル訪問者数
　９６４,５９９

　昭和三年春場所、東十両十枚目
天　竜　三 郎 の星取表。
〇三池山(十両９)
〇瀬戸山(　〃11)
〇粂ノ花(幕下2)
〇古賀ノ浦(十両８)
〇立　汐(　〃　８)
〇若　汐(幕下4)
●晴ノ海(十両２)
〇寳　川(前頭十) 吊出し
〇一ノ濵(同　九) 上手投
〇綾　錦(同　十) 吊出し
〇鳥ヶ峰(十両11)

　旧両国國技館開設後、十両での
“２桁”勝利第一号と思われる。
　十両尻より３枚めなので幕下２人と
対戦しながら、幕内力士に３人も挑戦
している━当時、出羽海部屋が圧倒的
“多数派”だったのが要因であろう。