『相撲史発掘』第８２号 好評頒布中 !

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◯江戸大相撲熱戦譜●天保三年冬場所

◯大正二年の合併相撲

◯大阪最強横綱若嶋 「角聖」に８勝

◯谷風梶之助 最高位別対戦成績一覧

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全敗が消えた星 その172

※昨日の閲覧…３４４・訪問…１３５

　戦後はじめての地方本場所となった
昭和二十三年十月場所、初日から七日目
までの星取表を真っ黒に塗り潰したのは
地味な力士のひとり、竹旺山だった。
　翌八日目、白星を得て連敗脱出━幕内
全敗が消えている。
　この竹旺山も活躍期間は比較的短く、
翌年春は幕尻に名を残して廃めてしまった。

　「山」は勿論、「竹」も力士醜名に少なく
ないだろうが、「旺」なる文字が相撲番附に
書かれるのは極めて稀じゃぁないか。

　小生が中学・高校の時分、参考書などの
出版社に、たしか「旺文社」があった。
現在問題になってる教科書はつくっては
いなかったみたいたが……。

2対3字音は「アマ相撲」延長戦だ

　本姓の醜名〔しこな＝四股名は宛字だから
採らない。〕について再考。

　遠藤は「４字音」なので、まだいい。
宇良─佐藤は２字音対３字音であり、学生
相撲決勝戦みたいで本当にいただけない。

　ずっと昔の話。元小結清水川明於の間垣
部屋に「幕内」という本名醜名がいた。
三段目止りだったかな、幕下下位まで上っ
たんだったかな…。
　「大関」なんて一般苗字もあるのだから
幕内などはちゃんとした醜名をつけるべき
だった。
　「木村」とか「式守」なんかも行司じゃぁ
ないなら醜名─木村山などでもOKなのさ。

　それから、一般の姓氏には“１字音”も
存在する。その侭ならば行司・呼出しが
可哀想になってくるね。

　

栃光・北葉山の両大関

　去る平成二十二年九月号をもって事実上
廃刊した読売…刊『大相撲』誌━━最終号に
貴乃花親方と・この度『笑点』メンバーに
なった林家三平の対談が載っていたんだね。
吾輩は殆ど読んでないが……。

　同誌でかねてから思いつづけていたことが
ある。未だN氏が編輯に関係する前、小坂秀二
氏が蘊蓄をかたむけた傑作「相撲技論」の連
載に数多くの名力士が登場。

　その当時ふと、思った〔けど、編集部へ物
言いはつけなかった。〕
　北葉山(当時枝川親方)を採りあげながら、
ほぼ同時代で・おなじ元大関の栃光(正之)は
遂に登場しなかった〔彼、千賀ノ浦親方は短命
だったが、その頃は存命のはず。〕

　小生のTV観戦歴のなかでは、一時、栃光と
若羽黒が「押し相撲」で大関争いしたことが
あった。結局、後者が３年ほど先んじて大関
へ…。しかも、新大関で優勝〔角界関係者で
はⅠ若乃花が、すぐ横綱になると思ったそうな〕

　でも、慢心・稽古嫌いの若羽黒は大関から
陥落、蕁麻疹で悩まされていた栃光は努力が
実って……。

　兎に角、若羽黒は仕方ないが、栃光に「押し」
相撲について聞き書きしてもらいたかった。

幸運の小結…

　昭和四十三年初場所における８勝７敗
の幕内力士→春…の地位検証。

前四　二子岳→小結
同五　髙鉄山→前二
同七　富士錦→前五
同八　大　雄→前六
同九　若　浪→前八
同十　若天龍→前九

　当場所、７勝…で負越したのは、大関
豊山のほか、平幕中堅に位置する元関脇
明武谷ひとりしか見当らない。