『相撲史発掘』第８２号 堂々完成!!!

　拙作＆私家版『相撲史発掘』第８２号が
できました━。

１～２ページ
○全勝力士が消えた星●大正混迷時代・拾遺篇

３～５ページ
○江戸大相撲熱戦譜●天保三年冬場所

６～８ページ
○大正二年の合併相撲●郷土…新聞４紙をみる

９～10ページ
○大阪最強横綱 若嶋、「角聖」に８勝　!

11ページ
○古今平幕最優…星取表●天保14～嘉永２年

折込み
○谷風梶之助 最高位別 対戦成績一覧

　頒布を御希望の方は下記宛９２円切手同封…。
〒852-8113　長崎市上野町14-11
　　　　　　　田　　　中　　　　　　　健
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稀勢…、「平成の名大関」めざせ !

※昨日の閲覧…846・訪問…１６２
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　昭和戦前、２人のイニシャルＭの
両力士が「弱い横綱」と、ぼろくそに
云われる━前者は、免許後○●の比率
が５割丁度。後者はもっとひどくて、
●の方が多いのだから何をか況やで
ある。
　もしも両者に綱を許さなかったならば
「名大関」として永く相撲ファンに語り
継がれるであろう━大ノ里万助や清水川
元吉らの如く……。
　前者は、玉錦に対抗させる横綱が慾しい
ので、他系の実力者である取締が推した━
師匠の出羽海(元小結両國)は反対意見を
主張しなかったか。
　後者の場合は鳥渡ちがった。Ｍと同系
理事が反対していたのを上記出羽海相談役
が“説得”して……。揚げ句の果てが、大
阪本場所をすっぽかして上京、日米野球を
観戦し、監督と握手場面が報じられ
“詰め腹”を……。

　名古屋で「綱獲り」と騒がれる稀勢の里
は「平成の名大関」を目標にした方が……。

相撲が廻しだけの理由

　東大〔「東方大関」の略称に非ず〕相撲
部長の新田一郎氏〔小生も文通経験あり〕
の力作『相撲　その歴史と技法』━未だ
三分の一程度しか読んでいないが……。
　その121頁に注目━。

　なぜ「裸身に褌」か、といえば、単純に衣服
の破損を防ぐためだったのではないか、とも
思われる。〔後略〕

　拙稿「著名作家の相撲観」━私家版『相撲史
発掘』創刊号で採りあげた≪菊池　寛の巻≫
より転載する━。

〔前略〕はだかの男達が立ち竝んでゐるとあるから、
儀式の時は、狩衣袴をつけてゐたが、いざ取組む
ときは今と同じくまはしだけになつたとも思はれる。
〔中略〕取り組んでゐる内に、狩衣が破れたり脱げ
たりして、却つて不體裁を演ずるので、それなら、
初めから一層はだかでやれと云ふことになつたので
あらう。〔後略〕

　相撲史に詳しくない菊池寛━「最手」を「横綱」と
書いている━だったが、上記はまさに慧眼だと思う。

三役力士の出場率 その5

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　寶暦十四(1764)年三月場所

東大関　大　綱　４日出場
西大関　大童子　３日出場
東関脇　荒　瀧　８日皆勤
西関脇　礒　碇　六日目「や」他７日出場
東小結　雪見山　七日目まで皆勤
西小結　艫　綱　　〃　　　〃

　出場すべき日数６×８－２＝４６
出場日数　３６
　３６÷４６＝７８.3％

　看板大関としては或る程度実力をもって
いたらしいため…出場率が上昇しました。

「将来性」は不問なのか

　久しぶりに彦山光三語録━。

〔前略〕かつて横綱推薦の規準〔「基準」の
ミス?〕ははなはだきびしかった。〔中略〕
そのうえ将来ある期間、その栄誉をきずつけ
ないと、みとおしのつくものにかぎられて
いた。〔後略〕

　「…或る期間」とは独断と偏見で勝手に解釈
すれば最短３年━郷土出身横綱Sがぎりぎりで
合格━私見では、大鵬に“肉薄”したのは宿敵
Kに非ず、Sだった。
　例えば、若花田改め若乃花勝〔断じて、３代め
若乃花幹士じゃぁない。〕は横綱で全然賜杯を
抱くことなく終った━小坂秀二氏が「横綱の器」
ではないと主張していた。
　稀勢の里の「横綱問題」を俎上にのせる場合、
「優勝」してないから駄目だとか・しなくても
14勝ならOKとか━その「将来性」について論ぜ
られないのは本当に可笑しいと思う。
　それに彦山発言を再録しておきたい。

前略〕第一、横綱が４人なんかいるかね。２人
いれば沢山だ。それくらい横綱というものは値
打のあるものなんだ。

　稀勢の里を推薦するまえに、KもしくはH〔白
鵬に非ず〕のどっちかを辞めさせたいね━４横
綱の手数入(でずいり)なんかみたくない。