相撲協会役員改選で、また想い出の記事を讀賣
新聞社刊『大相撲』昭和三十七年七月号から━
佐渡ヶ嶽〔註=元幕内阿久津川。昭和三十二年
国会で武蔵川理事と“対決”した〕になって〔中略〕、
〔昭和〕十年一月理事になったときのいきさつ──
「選挙の前夜、根岸新太郎君〔註=唯一の“世襲”
年寄で昭和二十六年廃家〕から突然電話がかかっ
てきた。理事に出ないかという。藪から棒の話で
とても票がないから、無理だよというと、竹下会長
と出羽さん(両國)が、協会推薦の形で出てもらい
たい。出羽一門が投票する、というんだ。〔中略〕
部屋とは無関係で選挙されちゃったんです」
高砂系の佐渡ヶ嶽は、出羽海系のバックアップに
よって理事兼指導部長に就任できたのだったが、
戦後になって…その事情を知らぬ元横砂前田山改め
高砂検査役が「部屋の巡業に参加しない」と出羽海
(常ノ花)にもちかけて━つまり領袖高砂が指導部長
を追いだした恰好━その証に佐渡ヶ嶽廃業直後に
高砂は理事に…。
協会の“外務大臣”格の高砂取締は海外への普及
ばかり…高砂部屋は高見山育成に偏り…と『大相撲』
に書かれたり…。
佐渡ヶ嶽理事廃業はマイナス━国内と海外の相撲
普及はどっちが重要なのか。勿論前者のはずだ。
新聞社刊『大相撲』昭和三十七年七月号から━
佐渡ヶ嶽〔註=元幕内阿久津川。昭和三十二年
国会で武蔵川理事と“対決”した〕になって〔中略〕、
〔昭和〕十年一月理事になったときのいきさつ──
「選挙の前夜、根岸新太郎君〔註=唯一の“世襲”
年寄で昭和二十六年廃家〕から突然電話がかかっ
てきた。理事に出ないかという。藪から棒の話で
とても票がないから、無理だよというと、竹下会長
と出羽さん(両國)が、協会推薦の形で出てもらい
たい。出羽一門が投票する、というんだ。〔中略〕
部屋とは無関係で選挙されちゃったんです」
高砂系の佐渡ヶ嶽は、出羽海系のバックアップに
よって理事兼指導部長に就任できたのだったが、
戦後になって…その事情を知らぬ元横砂前田山改め
高砂検査役が「部屋の巡業に参加しない」と出羽海
(常ノ花)にもちかけて━つまり領袖高砂が指導部長
を追いだした恰好━その証に佐渡ヶ嶽廃業直後に
高砂は理事に…。
協会の“外務大臣”格の高砂取締は海外への普及
ばかり…高砂部屋は高見山育成に偏り…と『大相撲』
に書かれたり…。
佐渡ヶ嶽理事廃業はマイナス━国内と海外の相撲
普及はどっちが重要なのか。勿論前者のはずだ。