相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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文久元年冬は「小結格」と判明

2011-03-31 20:44:01 | 日記
※『鷲ヶ濱…小傳』第2版をI市のS氏ならびにN市のK氏
宛お送りいたしました。2版は余分がありませんが、旧版を
御希望1名様へ━必ずしも先着優先とはいたしません。

 扨て、その鷲ヶ濱━謎はふたつ。「毒殺説」を否定する
理由は、小兵ということに加えて、逝ったときの年齢━40歳
を過ぎている点である。20~30歳代が狙われるはずである。
それに「常歓院千峰遊戯居士」という戒名の9文字に殺害を
聯想させるものは入っていない。〔同じ頃、幕末の本場所中
斬殺された小柳平助の戒名は「釈法刃」だった。〕
 もうひとつ━文久元(1861)年冬場所における番附欄外の
“無冠”は、この度相撲博物館へ照会して取組順序を検証
の結果、99%小結格と判明したのである。

 当場所、鷲ヶ濱は初日~四日目および六日目に出場、この
うち六日目は新横綱雲龍戦だから別とすれば、初日中入り前・
二日目中入り後・三日目中入り前・四日目中入り前の土俵へ
━何れも東小結鬼面山〔後横綱〕の取組の1番前に相撲を
取っていたのである。〔四日目は小結同士の鬼面山─小野川
(←虹ヶ嶽)戦の直前〕
 もし、関脇格ならば以上の取組順になるはずがない。
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25歳まで横綱は駄目

2011-03-31 12:43:45 | 日記
 また、想い出の彦山光三発言を『大相撲』昭和39,8
座談会より抜萃━。

 天竜さんやわしらが、口を酸っぱくして、“型”が
なかったら駄目だというにかかわらず、あれはあれで
いいんだと言っている。相撲協会の理事長〔註=元横綱
双葉山の時津風〕までそれでいいんだと言っている。
とんでもない話だ。ぶつかり稽古しなくちゃいけないとか、
ぶつかり稽古しないから尻が出ると言えば、「彦山さんは
滅茶苦茶なことを言う。僕は何も知らないが、僕はどうして
そんなに勝たなくちゃいけないのですか」と言ったという。
無責任なこと、ちゃんちゃらおかしい〔中略〕昔の『相撲
隠雲解』という式守蝸牛〔註=初代…伊之助〕が書いた本
がある。それには「25歳にならなければ、横綱を許しては
いけない。血気が収まらない」という意味のことが書いてあ
る〔中略〕誰だって人間である以上〔中略〕横綱になったって
22や3では安心ができない。本当に完成した状態じゃない。
だからやはり25歳説はいいと思う。ところが拙いことに、
22、3で横綱にしちゃったんだからしようがない。事実に
おいて横綱の平均年齢は30歳かな。双葉山だって満で26だ。

 大鵬が初めて休場した場所後の「総評…」の一節。
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滅茶苦茶なことを……

2011-03-30 20:36:29 | 日記
 戦後、相撲評論家の第一人者と自任・自認した彦山光三
翁も、たまに滅茶苦茶な発言をしていましたな。
 昭和三十三年春場所「総評」座談会において━

…稽古する閑がないなんて云うのは嘘。しようと思ったら
夜だってできる。相撲なんか1番・5秒取ればいい……

 真夜中に“しこ”を蹈めというのだろうか。勿論、午前中
で稽古を終らず、午後からも…猛稽古をやれというなら理解
するが…。
 更に、彦山らしくない言葉━相撲競技時間が正味5秒は、
“線香花火”みたいで納得できない。すくなくとも両力士が
立ち上ってから15秒は土俵から眼が離せない相撲でなければ
醍醐味ゼロですよ。

 小生、彦山翁の影響をうけたことは間違いないけれども、
100%同調・賛同しているわけではございません。
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灰色力士をどうする…?

2011-03-30 12:51:19 | 日記
 現両国國技館開設記念の『新 古今大相撲事典』
に━泉鏡花の婦系図の舞台となった湯島天神…と
記述してあるが、『江戸時代 相撲名鑑』に拠れば、
当地で相撲興行があったのは━あとにも・さきにも
文政七(1824)年春場所だけなのであった。
 ところが、この度頂戴したミニコミ紙に拠れば、
虚構「谷風の情相撲」で谷風対佐野山の相撲場が
湯島天神だったと云うのである。
 どうも…何だかの“裏事情”みたいなのが秘められ
ているような気がしてきた。

 八百長問題━金銭の授受が証明できれば、文句なし
にグレーじゃぁなく黒色で厳罰を科すことができる。
 政界で喩えれば、数億単位の大金に絡んだ大物Oと
いう“灰色”政治屋だって、裁判になれば「証拠不充分」
で無罪になる可能性が高いのじゃぁないかな。
 十数人の“灰色”力士を番附からカットして…昭和七年
二月みたいに、幕下から“繰上げ”関取を誕生させれば
「全部“膿”を出す」ことになるかしら?

 数年にわたって仲介役の幕下Eを「威力業務妨害」で
刑事告発したら如何?
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八百長再考

2011-03-29 20:15:55 | 日記
 あらゆる競技において100%の真剣勝負というのは
難しいのではないか。例えば、野球の話は好まないが
敢えてとりあげれば━某日のプロ公式戦で、或る打者
が新記録みたいなものを賭けてバッターボックスに…
一方、そのとき投手の耳にもそのことが入っていた。
打者は当然正々堂々の姿勢なのだが、当該投手は
相撲に喩えれば「星を譲る」気持なので、打者が打ち
易い球しか投げない。結局打者の「白星」で終った。

 上記は、相撲の場合ならば所謂「片八百長」である。
投手は正々堂々の姿勢に反する行為なのだから…。
しかし、各マスコミ等はこの投手を決して非難・批判
しなかったに違いない。

 本場所大相撲は戦後「総当り」制復活に次いで昭和
二十四年夏から15日間も復活すると……「勝越したら
降下しない」という不文律ができた〔なんて記事を読んだ
ことはない〕。だから7勝7敗力士が“給金直し”する
確率が非常に高い。そして千秋楽8勝めをあげた奴の
相手との翌場所対戦は“お返し”の星の確率も高い。
━即ち、星の「貸し・借り」だけの八百長相撲が一番
オーソドックスというわけである。
 これを防止する方法はふたつ━取組編成の工夫と、
8勝7敗でも場合によりけりで番附を下げること・
7勝8敗でも内容がよければ昇進させることだ。
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