相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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“怪伝説”の信憑性

2016-02-29 20:52:54 | 日記
 今日づけS紙の「正論」━東大教授の
玉稿から抜萃させていただく。

 人口増に対する日本の第一の解決策は
徳川時代以来、間引きだった。柳田國男は
明治21年、茨城へ行き、どの家にも子供が
二人しかいないのは、生れた赤子を口べらし
のために殺すからだと知ってショックを
受けた。〔中略〕20世紀になっても日本の
田舎ではそんな形で口べらしをしていた…

 この辺を読んですぐ閃いた━明治初・中期
に無敵を誇った横綱梅ヶ谷藤太郎〔初代〕の
怪伝説だ。彼は出生直後「間引き」の対象に
されたが、運よく生命を絶たれることはなく
丈夫に育った云々。
 ところが、7年前に刊行された『…梅ヶ谷
…詳伝』は、間引きなんてあり得ないと云う。

 …特に儒教の思想の浸透していた当時、当
地方〔註=福岡県南部〕としては、現代よりも
清廉で、一般的には法の遵守がなされていた
……

 果して、そう単純なものだろうか。都会に
非ず田舎であり、明治後期に非ず幕末期の話
である━。
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関取射程距離 幕下2宇良 頑張れ !

2016-02-29 12:42:09 | 日記
※昨日の閲覧1,066・訪問…164

 去る初場所、幕下八枚目で6勝・
1敗〔優勝同点〕の好成績をあげた
技巧派力士宇良が西幕下二枚目へ
躍進した。
 優勝できずとも、勝越せば関取切
符を……。但し、十両力士を少なく
とも1人撃破するのを最低の条件と
すべきであろう。
 逆に云えば、仮令7戦全勝だって
十両戦が皆無━「関取試験」なしでは
お関取への資格・器量が“無審査”同
様なのだ。

 昭和三十七、八年頃の話。十両の枚
数が18枚━計36人のとき、幕下上位で
全勝した力士1人しか十両へ昇進でき
ないことが…。十両の中・下位で「互助会」
みたいな相撲で幕下陥落を免れるケース
がすくなくなかったのである。
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横綱阿武松8場所ぶり金星を…

2016-02-28 21:05:18 | 日記
 現代の横綱力士は平幕に完敗したって
ちっとも“耻”とは思わないもの━本当
に歎わしい。協会は「人件費」が嵩むの
に……。

 江戸期の横綱として一流じゃぁない
けれども、「待ってくれ」と云ったら
阿武松ではあるまいし━なんて言葉が
流行したとか。
 その阿武松(←小柳)は、新横綱の初日
に●、三日目に●━でも、その後、平幕
〔以下〕には8場所「金星」を献上した
ことがなかった。
 天保三年冬場所二日目、幕下小松山(後
入幕)に不覚。文政十一年春のⅤ柏戸〔当時
外ヶ〕戦以来の取零しであった。

 もっとも凄いと思うのは明治末~大正初
期の横綱太刀山だ。平幕戦に●どころが、
引分け・預りさえ皆無だった。
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相撲史発掘81号 頒布中 ! !

2016-02-28 13:01:43 | 日記
※昨日の閲覧1,335・訪問…178

 拙作&私家版『相撲史発掘』第81号━
最新号を頒布しています。

1~3ページ
○全敗が消えた星<下>

4~6ページ
○江戸大相撲熱戦譜

7~9ページ
○大正二年の合併相撲

10ページ
○安政五年春場所幕内力士の年齢

11ページ
○古今平幕最優秀力士星取表 

折込み
○申年生れ入幕力士一覧

 頒布を御希望の方は92円切手を同封して
〒852-8113 長崎市上野町14-11
       田   中       健
 お問合せは k3tanaka@w7.dion.ne.jp
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相撲から離れて愚考

2016-02-27 22:10:03 | 日記
 今夜はなにを題材にしようか…と、
相当迷った。同じことばかり繰返し
たくはないので……。
 結局、久しぶりに大相撲並びに
相撲史からはなれることにした━。

 現代日本では、既に「家庭」とい
うものが半分程度崩潰している。
 その理由を列記すれば…。
①食卓から「お袋の味」が消えている。
なんで、「私つくる人」・「僕食べる人」
が“差別”なんだ━「つくる人」は同時に
「食べる人」であり、「つくる人」が全然
存在しなかったならば皆“餓えて”しまう。
即ち、「食べる人」が「つくる人」の優位
というのは成立しない。「食べる人」が
「つくる人」に文句を云えば、「自分で
つくれば…」と逆に云われそうだ。
②子供の“躾”ができていない。
例えば「命の大切さ」なんてもんは家庭生活
のなかで育んでいくもの━吾輩なんか幼稚園
乃至小一のとき母親から「あんまり悪いこと
すると国〔国家のこと〕から殺される主旨の
言葉を聞かされた。
 家庭ですべきことを学校に要求するなんて
教師の負担だ。
③ペットは家族の一員なんて発想がそもそも
家庭が崩れている証左だと愚考したい。
 
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