好取組減少の「部屋別」実施前

　劃期的な「部屋別」総当り制がもっと
早期に実施されていたら、千代の山(出羽
海部屋)─栃錦(春日野部屋)とか、若乃花
(花籠部屋)─琴ヶ濱(佐渡ヶ嶽部屋)等々、
横綱・大関戦のみならず、大起(出羽海)対
鳴門海(春日野)といった巨漢対軽量級の
「大・小」取組だって実現したはずだ。

　昭和戦後の対戦記録から珍取組を拾って
みよう。
　大起は、若葉山に13勝８敗、若ノ花に
１勝８敗。
　若葉山(←岩平)は、吉葉山に６戦全敗、
東冨士に３勝３敗、千代の山に11戦全敗、
朝汐に１勝５敗。
　大内山は、鳴門海に９勝６敗、大晃に
４勝１敗。
　鳴門海は、松登に１勝８敗、鏡里に４勝
７敗。
　大晃は、松登に９勝３敗、名寄岩に１勝
４敗。
　未だ・未だ探せばありそうだが、取敢えず
この辺で一先ず打止め。

元小結 大起１─３鬼竜川

※昨日までのトータル訪問者数
　９６４,０８９

　194cm・180kgの最高位小結と、
177cm・８５kgの小兵・軽量力士
との“珍”取組が下記の如く記録され
ている。
①昭和二二年秋場所　五日目
西前十三●穂波山(下手投)鬼竜川〇東前十六

②同　二九年夏場所　十二日目
東前頭七〇大　起(下手投)鬼竜川●西前十九

③同　三二年秋場所　十四日目
西前頭八●大　起(逆とったり)鬼竜川〇東前廿一

④同　三三年夏場所　七日目
東前二十〇鬼竜川(下手投)大　起●東前廿二(幕尻)

　元小結大起の最後の土俵〔翌日は不戦敗〕だった
のである。