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常楽院

福島県南会津町 真言宗

-18.8℃

2021-01-25 | Weblog
「大変だ!本堂の水道が凍っている。」住職が飛んできた。
えっ そんなはずはない。冬のはじめに凍結防止の線を入れ、ガス湯沸かし器の水抜きもしていたはず。そう思っただけで忘れてしまったのかな。
それともお正月に湯を沸かすのに使っていたので、その時水抜きしなかったのかな?
ビックリして飛んで行く。凍結防止の線もはいっていたし、ガス湯沸かし器の水抜きも忘れてはいなかった。それなのに確かに水が出ない。
困った 今日は寺参りがあるのに

ストーブを2台準備 1台はガス台に向けて流し台の上に、1台は流し台の下の扉を開け水道の管を温める。

そういえば今朝は寒かったよね。凍結防止も効果がないくらい寒かったんだ。
ややしばらくして凍結が融け水が出てきてガスのボタンも押せた。あー良かった。
寺参りのお茶の準備も間にあいました。

寺参りも済み庫裏に戻るとTVで 今朝の気温-18.8℃の寒い朝だったとのこと。
それでは凍結も無理はない。

今日は外套を着ないで外に出ても日差しが優しい暖かい1日でした。この季節にこんな日差しの日は珍しい事です。こんな冬ならうれしいけどなー

 
 

年明け早々 鹿

2021-01-10 | Weblog
 新しい年を迎えた。ここ2年間ほぼ雪のない年明けだったけど、今年は雪の中で新しい年を迎え、常楽院除雪隊の出番も多くなった。
 除雪機の音がすると町のじょせつきの音だな、小学校の除雪をしている音だな、これは大ちゃん(町道の除雪を受け合ってくれている)の音だなどと聞き分け、常楽院の除雪隊も支度をして出てゆく。
 朝食の準備が済んで待っていてもなかなか帰ってこない。きっとあちこちの除雪をしているのだろう。運動の一つなんだろうね。

 雪の中 鹿は元気らしい。
 数日前の朝 外回りを見に出かけた住職から「縄を持って神社の所の橋に来て。」と声がかかる。そこは猪が来るので柵を結っていた所。行ってみると鹿の足跡、雪が積もり柵を飛び越えてきたらしい。それはイチイの木に向かっており、冬囲いをしてネットをかけてあったのに下のほうから緑の葉を食べたらしい跡があった。 数年前鹿に葉をたくさん食べられてイチイの木が2本枯れてしっまたことがあった。またそうなっては大変なので、二人で柵の所に細木を結いつけて柵を高くした。これで大丈夫と思っていたら甘かった。

 「裏のほうを見てくるわ。」朝食が済んで外に出かけた住職から携帯に「ちょっと裏に来て。」と連絡が入る。見に行くと鹿の足跡があちこちに付いておりミズ木(団子の木)やさるなしの木に向いており木の皮を食べた後が!あ~~~ぁこのまま皮を剥がれたら枯れてしまうな。という訳で、雪が降る前に猪除けに使っていた赤、青に点滅するライトと細紐を持って行き猪対策に回した柵に括り付け、雪にぬかりながら紐を柵より少し上に結びつけた。大丈夫だといいけどなー

 猪が来なくなって(と思っているのだが少し不安)ホッとしたのもつかぬ間 今度は鹿かーーー
 そんな訳で冬も動物との知恵比べらしい


皮を食べられた団子の木

あちこちにこんな鹿の足跡

そんな中 数日前から居間の窓辺にシジュウカラが姿を見せてくれるようになった。きれいな鳥です。濡れ縁に米を置いてみました。食べてくれると嬉しいのですが

 

おっきくて へーんな顔

2020-12-09 | Weblog
寺から見える近くの山にも雪が下りてきた。いよいよ冬だなー


彩りの淋しくなった境内
それでも今日、先日旦那さんを亡くされた奥様が古いお塔婆などを「焚き上げてください。」とお持ちになって「大げさに言うと、京都のお寺に来たみたいだな。ホッとする」としばらく雪囲いをした庭をながめてゆかれました。
「本当にそれはおおげさだわ」なんて大笑ったけど何だかうれしい気持ちになった。
旦那様を亡くされ、バタバタと忙しい時間を過ごしひと段落して寂しい気持ちになった時に、彼女の気持ちを少しでも慰めることがぢ来たと思うと、大変だけと景色って大事だな、体が辛くなってきたけどもう少し頑張ろう。そんな気持ちになった。

昨日は歯科受診の日でした。
治療台に横になり、歯科衛生士さんが顔にタオルをかけて下さいました。その時、娘が幼稚園児のころの事を思い出しました。

治療台に横になった娘の処置をするために歯科医師がかがんだとたん娘の口から出たひと言「おっきくて へーんな顔。」
横に立っていたわたし うそー なんてことを・・・・
「すみません」としか言葉も出ず、穴があったら入りたい気持ちに
先生は何も言わず淡々と治療を・・・・ 先生が笑い飛ばしてくれたらほっとしたのだけど、気まずく治療室をでてきました。

子供だから仕方がないか、いつもは大先生だったのですが、その日初めて若先生の診察だったのです。娘にとっては素直な気持ちを口にしたんだろうな。苦い思い出です。

落葉

2020-11-28 | Weblog

 紅葉の季節もすっかり終わり、境内を赤や黄色に彩っていたもみじや桜の葉がすっかり落ち、晩秋と言うか初冬の景色にかわりました。
 先日は強い風が吹き神社林の杉の葉が駐車場や芝生の上に一面に舞い落ち「あ~~~ぁ 掃き集めなくちゃ。」という事で、住職と従業員は何日もかけて掃き集め水を準備し、大雨と雪解けの時しか流れない川の中で燃やしました。
従業員が準備した濡れた新聞紙とアルミホイルで包んだサツマイモを焚火の中に入れ、焼き芋を作りました。寒い風の中ホカホカの焼き芋が甘くてうまかったー 境内がきれいになったご褒美ですね。

 今年はカメムシが本当に少ないのです。そしてそのほとんどが小さなカメムシなのです。嬉しい事ですが、どうしたことでしょう。
 そしてもう一つ
 例年本堂で生まれるイトトンボが今年は居間や寝室などでも沢山飛んでいるのです。数匹捕まえて晩秋の空に飛ばしてあげていたのですが寒かったかなー


 それからもう一つ、常楽院の参道入口に看板が新設されました。今までもあったのですが、小さくて暗いので分かりにくいと思ってくださった檀家さんが寄贈してくださいました。今度は夜も明るくわかりやすくなりました。ありがとうございました。感謝です。

晩秋の境内

2020-11-10 | Weblog
 
 先日の朝 障子戸を開け外を見ると霙と言うか雪 桧枝岐村では7センチ積もったとか あ~~ぁとうとう冬かーーー 
 でも、数時間後には消えました。ほっと一安心。
 昨年から今年にかけての冬はほとんど積もらず、我が家では除雪隊の活躍の場がほとんどなくてとっても楽だったのですが、そのせいか「今年の野菜の出来は良くなかった。」と農家さんがぼやいていました。やっぱり冬はそれなりに雪が必要なんだな。でも、まだ積もってほしくはないな。

 
 次の日から気温が下がり紅葉がきれいになってきました。秋ですね
 でも、それなりに大変。毎日毎日はらはらと赤や黄色、茶色の葉が舞い落ちます。初めはマメに集めていたのですが、最近は諦めて「きれいに散るまでこのままにしておこう。」という事にしました。
 しばらくは晩秋の紅葉を楽しみたいと思います。

まだ日差しの暖かい秋のある日、3人の女性の方がおいでになり外仕事をしている私(従業員)に「わかりますか?MさんとKくんは元気ですか?」と声をかけて下さいました。我が家の子供たちを知っている、どなたなんだろう???
「Oです。お久しぶりです。」なんとなんと、子供たちが高校生の時にお世話になった先生の奥様でした。本当に懐かしい、そしてビックリ 先生ならまだしも奥様が子供たちの名前を覚えてくださったなんて、本当に感激でした。
子供たちに連絡したら、「えーー O先生懐かしい。覚えていてくれたんだ。嬉しい。」「同じ先生に違う高校でお世話になるなんて珍しいよね。先生元気かな。」と子供達もびっくりしていました。
息子にいたっては担任の先生として、本当にいろいろお世話になりました。入学式の日息子のクラスに入り先生の顔を見た時 『アレ!お会いしたことあるな 何処で? アッO先生ダ。』O先生なら腕白な我が家の息子も安心だとほっとした事を思い出しました。
嬉しく懐かしい再会でした。嬉しかったです。

冬囲い完了しました

2020-10-20 | Weblog
 「良かった、まだ冬囲いしてないな。ここに来ると気がもめるんだよな。ここの冬囲い早いから。」いつも来てくれる本屋さんが庭を眺めていいます。
 先日来られた時庭を見ながら住職と話をしていたけど、きっと冬囲いの話だったんだろうな。まだしてなくて良かったと思って帰られたんだろうな。

 それから数日たった今日 冬囲いが完了しました。
 いつもお世話になっている職人さんが腰椎の手術をしたばかりなので、新しい方に指導に来て下さったのですが、沢山あって見ていられず半日ずつ来て下さり、今年から来て下さった方もとても一生懸命やって下さり本当に助かりました。
大きな木は住職の仲間が来て下さりお手伝い。本当に人に恵まれて有難いことです。
 お参りに来られた方が「もう冬囲いですか、いくら会津でもまだ雪は降らないでしょう。」とビックリされていました。
 でも、「寒くなってからでは手が思うように動かないので早いほうがみっちり縛れるし、仕事のすすみも早いから良かった。」と職人さんが行って下さるので、我が家の冬囲いは早いのです。
 住職は細木を運んだり、押さえたりで体が痛いらしい。従業員の私は大したことはできないのですが、ちまちまと動き  つかれたーーーー

   

ほんの少し秋

2020-09-05 | Weblog
 例年にない暑い夏 いよいよもってクーラーが必要かと思いながら生活していたら朝夕の風が涼しくなり、窓を開けて寝ていると涼しい風が入り気持ち良く寝ることができ、我慢をして過ごしてしまった。
 居間の外に咲くヘブンリーブルーの涼しげな色にも助けられたなー 
 蓮の花が蜂須になり、ダリアやヒャクニチソウの花も最盛期を過ぎ、ヘブンリーブルーの花の数も減ってきて、ほんの少し秋の風を感じるようになってきた。
 

 そんな中雑草は元気にすくすくと伸びている。
 涼しくなってきたとは言えまだまだ暑い、住職と二人朝夕頑張って草むしりをしているが雑草の成長についてゆけない。つい先日むしった所の草が、境内をむしり終わらないうちにまた伸びている。
 あ~~~ぁ ため息しか出てこない。 まあ雑草も生きているんだから仕方がないか と 少々あきらめの気持ちで毎日草むしりにはげんでいる。

 先日「花おくら」なるものを沢山いただいた。普通のオクラの花の5~6倍の大きさ、きれいな花である。「酢の物にして食べてね。」ということだったので、早速調理をして食べてみた。オクラと同じように花もぬめりがあったが美味しく頂けた。
 

白いナスの牛?ぞう?

2020-08-19 | Weblog
 「暑い」「暑い」口を開けばついついその言葉が口をついて出てしまう。今日もセミの鳴き声と共にうだるような熱い風が部屋に入ってくる。
 でも、朝夕の風は涼しくなり、早朝の草むしりは爽やかな空気の中ではかどり、夜は夏掛けで気持ちよく寝られる。都会にはない贅沢さである。
 そんな中で、、あっという間に忙しいお盆が過ぎていった。

 今年のお盆はコロナの影響で、いつもと違う取り組みをせざるを得なかった。
 14日の早朝の施餓鬼法要、例年であればお檀家さんがたくさん集まって下さり本堂一杯になるのが、今年は新しいお盆を迎えるご家族と寺役員の方、地区のお世話人の方のみとさせて頂き、本堂は一人一人の距離を多めに取り、マスクや消毒スプレーを準備して、法要も少し短めで行いました。お茶の接待も控えさせていただきました。
 会津はコロナが出ていないんだからそこまでは・・・とも思いましたが、注意するに越したことはないと言うことになりその様な対応となる。

 とは言え準備はいつもと変わらない。
 今年は娘家族の帰省がないため、例年なら孫たちがやってくれていた仏具磨き、お墓掃除、施餓鬼塔婆をつけるための葦(よし)取り、迎え火焚き等々住職と無給の従業員の二人でバタバタと
葦は朝焼けの中60本採取従業員が行ったのは何年ぶりだろう

 御先祖様を送迎する乗り物、足の速いきゅうりの馬、ゆっくりと送っていくなすの牛、そして今年は白いナス(初めて見ました。普通のなすより大きく味は茄子、食感は普通のなすよりやや柔らか目かな)を頂いたので足を付けて盆棚にのせました。「この白いのは「うしですか?馬ですか?」中には「お釈迦様が乗られる白い牛ですか?」と訊かれる方もいらっしゃり、「見られる方の考え方にお任せしているんですよ」とちょっと苦しいお返事をしていました。

 本堂には例年のように住職のお友達が蓮の花を生けて下さり、地区の方からアスター等の花も届き本堂一杯に花を飾りつつがなく仏様をお迎えし送ることが出来ほっとしているところ。

 境内にお盆の花を採りに行ったら紫陽花が咲いていました。涼しげな色合いのものを摘んで手水鉢に浮かべてみました。いっそう涼し気になりました。
 

2020年 初夏

2020-07-28 | Weblog
 今日も雨 連日の雨模様 もう7月も終わろうとしているのに湿度の高い鬱々とした日が続いている。
 「お天道様に当たんねがらきゅうりが素性良く育たねだ。」「ホウレン草の葉っぱがとろけっつちゃって 悪いなこんなので。」などと言いながら、きゅうり、インゲン、ズッキーニ、なす、ピーマン、ししとう、ホウレン草等の野菜がご近所さんから毎日届き、せっかく頂いたお野菜、ダメにしてしまわないようにと少ないレパートリーを駆使して頑張って料理している。それでもだめにしてしまうものもある。申し訳ないことです。

 そんな中雑草は元気、雨で外に出れない住職と作業員の私を尻目にのびのびと成長している。ハァー

 でも、自然は間違いなく進んでおり、春の花から、アルストロメリアが咲き、ユリが咲き、ダリアが咲き、朝顔も咲き始め夏模様に衣替えをしている。蓮も咲きはじめ楽しみに待っていた人が見に来られている。
 ただ、残念ながら例年より少ない。植え替え時期かなー
 

 どういう訳か庭のモミジの一枝が赤く色づいている。ちょっとだけ秋 ⁈
 

 小雨の中雀の声が聞こえています。十数匹が庭にきて餌をついばんだり、小さな小さな流れに入り水浴びをしたり、可愛い姿を見せてくれたいます。
 毎朝古米などをあげているのですが、なかなか慣れてくれません。居間で少し大きな音をたてたり、カメラを向けたりするとパッと飛び立ってしまいます。
 網戸を隔てやっと撮った1枚です。
 

おじぞうさんの前掛け

2020-06-25 | Weblog
 六地蔵さんの前掛けが色あせてしまいました。困りました。さあどうしましょう。
いままでは2人高齢の女の方が作ってくださっていたのですが、お二人とも「針仕事が出来なくなったので、この次は誰かに頼んでけろ。」と言われていたのです。
お二人は様子を見て、おじぞうさんの為にと作って掛けて下さっていたのです。
 困ったなー・・・ こういうものってお願いして縫っていただくものなのかなー 誰にお願いすればいいのかなー いまの時期ってみんな忙しいしなー

 よし、自分で作ってみよう。 ということで赤い布と糸を準備し取り組みました。
大きなお地蔵さんの前掛けはそれでも良かったのですが、小さな六地蔵さんの前掛けはフリルをつけるのがとても大変でした。
ミシン目が少しくらい外れたり、二度縫いになったり、フリルの幅がバラバラだったりは目をつぶることにして何とか出来上が、り、ほっと一息。

 色あせた前掛けを外し、ちょっと不細工だけど一生懸命作った出来立ての前掛けをかけました。
よく見ないと出来の悪いところはわかりません。なかなか良いじゃないかと自己満足。

 
 どうぞ、世界中の子供たちが幸せに成長しますように。

 それにしてもお二人さんは器用だったんだなーと感心
 そして、頼まれなくても「これ、お地蔵さんに掛けてけろ。」とニコニコしながら縫ってきてくださったお二人に改めて感謝です。
 ありがとうございました。