常楽院

福島県南会津町 真言宗

ちょっと寂しい春

2017-04-05 | Weblog
 春彼岸、護摩法要、寺総会など、常楽院にとって一番忙しい3月が過ぎ、4月 今年も もう3分の1が過ぎてしまった。早い!
 『歳をとると時間の流れを早く感じる』とよく言われるが、実感。

 今年は気温が低く、境内はまだ雪が残っている。「消えるなと言っても一人で消えるんだから、そのままにしておいたら。」寛解状態のぎっくり腰をかばう従業員は住職に声をかけるが、「お護摩前に、少しでも綺麗にしておかなくちゃ。」と住職。
 除雪機で雪を飛ばし、スコップで雪を動かし、せっせと除雪。かく言う住職も、最近以前痛めた左膝の痛みが戻り、整形の医療機関からお薬をいただき、鎮痛剤を服用したり、塗ったりしながらの作業。

 雪を片付けた下から、蕾をつけたクリスマスローズが顔を覗かせ、数日したら花を開いた。ビックリ!強いんだなー。腰が痛いなんて言っていられない。

 

 3月末日「今日 辞令を頂いてきました。お世話になりました。ありがとうございました。」と、以前勤めていた職場の若い職員が挨拶にきてくれた。彼は長男、実家に戻り働くことになったとのこと。
 「良い仕事をしなね。」と手を降る。ちょっと寂しい春です。

 そして、住職も子供達もお世話になった 桧沢中学校の閉校。
 母校を見たいと帰省した娘とともに、中学校を訪れてみた。後片付けにお忙しい先生方が気持ちよく了解して下さり、校舎内をゆっくり歩いてきた。「放送室、懐かしい。ここで放送してたんだよ。」「3年生の教室は3階になったんだ。」「といれも撮っていこう。」と次々に写メをとる娘。
 職員室の前には歴代の卒業生の写真が貼られている。住職の頃は人数が多く顔が分からないくらい。徐々に人数が減り、今年の卒業生の写真は職員の方たちの方が多い?と思うくらい。
 「おじいちゃんもいる。おにいちゃんはこれ、お姉ちゃんはこれだ。」と探し出す。(前住職は中学校の教員として働いていた。)「J叔母ちゃんはこれかな?Mちゃんはこれだね。」懐かしい思いがこみ上げる。
 在校生は、明日から町の中学校に通います。合同学習を繰り返していたとは言え、心細いでしょう。頑張れ、桧中の子供たち。やっぱり寂しい今年の春です。