常楽院

福島県南会津町 真言宗

彼岸花の季節

2019-10-04 | Weblog
 バタバタと忙しい夏が過ぎ気がつけば花も風も秋、時間の流れはどうしてこんなに早いんだろう。
 子供のときは時の流れなんて感じなかった。時(とき)と言う事の意識もなかった気がする。
 大人になればなるほど、歳を重ねれば重ねるほど時の流れを強く感じる。

 そして今、彼岸花の季節
 常楽院の境内はあちこちに彼岸花の赤が目立つようになってきた。
   
 ある日突然(ではないのでしょうが)小さな芽が出てきて花が咲く。赤い花をみて、こんな所にもあんな所にも植えてあったんだと気づく。

 今年は綺麗だということだけではなく、彼岸花の生命力の強さにもビックリさせられている。
 境内の環境整備で境内前の門柱のところのムクゲの木を整理し、そこに墓地の後にあったカルミアの花を移した。カルミアの木を植えるのに石を取り除いたり植えてあった芝桜を取り除いたり、彼岸花や百合などの球根を掘り起こした。すぐに植えるはずがなかなか時間が取れず小屋の中に入れておいた。
 ある日小屋のシャッターを開けてビックリ。なんとなんと、そこで芽が伸びているではありませんか。しかも、球根が全部上を向いていれば良かったのですが、下を向いたり横を向いたりしているのに、芽は光を求めてなのか上に伸びていたのです。
 大慌てで植えてまたまたビックリ。球根の根を下向きに植えたので芽は横を向いたり下を向いたり、しかも茎は短い。今年は仕方がないよねなんて思っていたら、なんとなんと茎が伸び上をむいて花が咲いたのです。
  

 彼岸花の球根はまだ沢山あります。どこに植えるか悩んだのですが裏山のほうに植えることにしました。
 今年は姫小百合や山百合、鬼百合の球根やカタクリやアッツ桜の小さな球根までが何者かに掘り起こされ食べられてしまったのです。そんな中で彼岸花は食べられず赤い花を咲かせています。
 彼岸花や水仙の球根は毒と言われていますが本当なのかもしれない、動物はそれらには敏感なのかもしれない、と言う事で彼岸花を植えようと考えています。

 早く植えてあげなくちゃ