常楽院

福島県南会津町 真言宗

どうなっているんでしょう?

2011-01-30 | Weblog

北国では毎日毎日降り続く雪、TVでは高齢の方々が屋根に上がっている姿や、必死で雪を片付けている姿が映っています。本当に大変です。気温が上がれば一人で消えてゆく雪、でも気温が上がるのを待っているわけには行かないのです。いくら大変でも雪下ろしをしたり道の雪をはかないと生活が出来ないのです。高齢者だけで雪国に暮らすと言うのは本当に大変なことです。でもみんあこの地が好きで頑張っているのです(仕方が無いからかな?)。それは大変な後に来る春の輝きがあるからでしょうか。


常楽院の雪も大変です。住職は毎朝1時間から3時間くらい除雪をしています。雪の降る日は日に何度も除雪機を出します。先日はお堂の屋根の雪下ろしをしてくれました。下で見た時はさほどでないと思ったのに、上に上がったら1メートル以上あって大変だったそうです。以前は私も除雪や屋根の雪下ろしをしたのですが最近は玄関の雪を片付けるくらい、申し訳ないなーと思っています。ありがとうございます。下の写真は昨日(1月29日)の常楽院の様子です。



本堂正面の雪は陽ざしがさすと落ちてくれるのですが、他に所は屋根に上がらないとダメです。雪囲いをした木々も雪をつついて落としてあげないと折れてしまうこともあります。「後何年元気で雪と付き合えるかなー」時々2人でそんな話をしています。



そして、九州のほうでは火山の噴火。舞い降りる火山灰、それも広い範囲にわたって降り、生活に大きな支障を及ぼしています。


そしてもう一つ、あちこちで出ている鳥インフルエンザ、特に宮崎は大変。口蹄疫でも大変だったのにどうして又・・・と思ってしまいます。


私達は今頑張りを試されているのかな?この季節を乗り越えればきっと優しい春が待っているはず!まるさんの言う「みんなが幸せでありますように。」本当ですね。


あやなみさんのお家のクリスマスローズは雪に折れそうだったとか、我が家の外のクリスマスローズはすっかり雪の下です。鉢にあげ玄関に入れたものはいま蕾を持っています。もう少しで咲いてくれそうです。


 


 


小正月

2011-01-16 | Weblog

あけましておめでとうございます。年末の会津は大雪で車300台の立ち往生、その後鳥取のほうでも雪による車の渋滞など年末年始に向けあちこちで、雪による被害が報道されました。我が家にも友人知人から「雪大変なんでしょう、大丈夫」と心配する連絡を頂き、ありがたいなと思っいました。年賀状で大雪のお見舞いをしてくださった方もおりました。


実は、南会津の方は年末年始の雪はさほどではなかったのです。昨年は年明け早々の大雪で、除雪にとても時間がかかったのですが、今年はお正月の間お天気に恵まれて良い年明けとなったのです。会津若松市から南会津町に通勤している方が、「田島に赴任してきて、田島の雪を見てほっとしたのは初めてだ。」と笑っていました。


雪国は慣れているので除雪隊の方の腕も良くきれいに雪を片付けてくださるのですが、普段あまり降らない地域は除雪が下手で、大通りは何とか走れるけれどわき道は車では走れないと言うことでした。田島から若松市に通勤している方は仕事始めの日、普通1時間ちょっとで行く所を6時間かかってやっと職場に着いたそうです。市内通勤で車で15分の所が2時間かかり、翌日から歩きでの通勤に変えた方もいたそうです。


今年は南会津のお正月のように穏やかであることを祈っています。


昨日は小正月でした。昔は暮から正月にかけて忙しく働いた女性が実家に帰ったり、家事を休む骨休みの日とされていたそうです。今はあまり関係ないでしょうか。私は昨日はちょっとゆっくり出来ました。


福米沢では小正月の行事として“団子さし”と“歳の神”があります。我が家でも14日にみずの木に赤、白、緑、黄の団子と小判や恵比寿、大黒様などの飾りを付け、本堂、神棚、3つのお堂、トイレに飾りました。


15日は地区の歳の神でした。地区の人たち80名が参加し、厄年の人たちのみかんまき、厄を祓い五穀豊穣を祈り歳の神に火をつけみんなでよい年であるようにと願いました。


  


左:厄年の人たちの厄祓いのみかんをみんなで拾います。後ろのほうでみかんが飛んでくるのを待っていましたが、あまり飛んできませんでした。人口が減っているせいでしょうか、厄年の人も減って、みかんも年々少なくなるような気がします。ちょっと淋しいですね。


右:歳の神の火で昨日の団子さしの時に一緒に作っておいた団子とスルメをみずの木につけ焼きます。


  


左:熱くて近くによることが出来ません。焼いた団子は香ばしくてとても美味しかったよ。この団子を食べると病気にならないそうです。スルメはどう言ういわれがあるんでしょうね。残念ながら?です。知っている人がいたら教えて欲しいなー


右:職場の若い人も参加してくれました。歳の神の灰を顔につけると病気にならないと言われており、頬にぬっていただきました。なんだか猫の髭のようですね。私が思うに病気にならないと言うよりも、怖い顔になって厄を除けるのではないでしょうか。


 


左:消防の人たちもスルメを噛みながら火が散らないようにまとめてくれています。ご苦労様です。


右:本堂の団子の飾りの前で炭を塗ったままの顔で・・・若い人はどんなものを塗っていても可愛いですね。本堂はまるで大きな冷蔵庫に入ったようです。


不景気、異常気象、消えた高齢者、いじめ、自殺等等・・・良い話が少ない世の中になってしまいました。そんな中でもきっと笑いや幸せがあるはず。小さな幸せを重ねて行きたいですね。