常楽院

福島県南会津町 真言宗

おっきくて へーんな顔

2020-12-09 | Weblog
寺から見える近くの山にも雪が下りてきた。いよいよ冬だなー


彩りの淋しくなった境内
それでも今日、先日旦那さんを亡くされた奥様が古いお塔婆などを「焚き上げてください。」とお持ちになって「大げさに言うと、京都のお寺に来たみたいだな。ホッとする」としばらく雪囲いをした庭をながめてゆかれました。
「本当にそれはおおげさだわ」なんて大笑ったけど何だかうれしい気持ちになった。
旦那様を亡くされ、バタバタと忙しい時間を過ごしひと段落して寂しい気持ちになった時に、彼女の気持ちを少しでも慰めることがぢ来たと思うと、大変だけと景色って大事だな、体が辛くなってきたけどもう少し頑張ろう。そんな気持ちになった。

昨日は歯科受診の日でした。
治療台に横になり、歯科衛生士さんが顔にタオルをかけて下さいました。その時、娘が幼稚園児のころの事を思い出しました。

治療台に横になった娘の処置をするために歯科医師がかがんだとたん娘の口から出たひと言「おっきくて へーんな顔。」
横に立っていたわたし うそー なんてことを・・・・
「すみません」としか言葉も出ず、穴があったら入りたい気持ちに
先生は何も言わず淡々と治療を・・・・ 先生が笑い飛ばしてくれたらほっとしたのだけど、気まずく治療室をでてきました。

子供だから仕方がないか、いつもは大先生だったのですが、その日初めて若先生の診察だったのです。娘にとっては素直な気持ちを口にしたんだろうな。苦い思い出です。