常楽院

福島県南会津町 真言宗

かにさんの万古焼き

2017-12-21 | Weblog
 今年の夏、住職の友人から田島万古焼きの急須や茶のみ茶碗を頂きました。
 普通の茶のみ茶碗は外側に蛙がついているのですが、頂いたお茶碗の中にはかにさんがいました。ビックリです。
 住職と二人で「このお茶碗ではお茶が飲めないね。洗うのが大変だよね、洗っているうちに足を壊してしまいそうだよ。」と言う訳で茶箪笥の中でお休みしていました。
 先日ある集まりの中で「万古焼きのお茶碗頂いたんだけど使えなくてね。」と話すと、「エー珍しい。かえるは見るけど蟹は見たこと無い、持って来てみて。」と言う事になり持参。「やだ、ほんとに蟹だ。作るの大変だろうね。」「良かったら持って行って。」と言う事で分ける。
 そうか確かに珍しい。お茶を飲まなくても飾りにしても良いか。と言う事で従業員も1個持ち帰る。そこに持っていかなければ陽の目をみず、もしかしたら数年後に捨ててしまったかもしれない。持って行ってみて良かった。
  
 人に言われて価値が分かる物って、沢山あるよね。

 【 田島万古焼きとは 】
全国でも珍しい手の指紋を生かして焼いた手捻りの万古焼きで、温かなぬくもりを感じる陶器です。土は地元の山で掘った粘土を使っています。
 始まりは江戸時代なんだそうですが戦争などで途絶えてしまったそうです。
 昭和48年 田島町関本の室井勝三氏が復活させ、現在は2代目勝己氏、3代目勝全氏が引き継いでいます。
 無事蛙「かえる」と良い目が出る「サイコロ」がモチーフとなっているようです。サイコロは急須の蓋のつまみの中に入っており「カラコロ」とかわいい音がします。

 使うほどに艶が出てくるのですが、ドジな従業員は良い艶が出てくると欠けらしてしまい「割る人がいないと新しいものが売れないからね。」と住職に皮肉られたり、笑われたりしています。 


とうとう冬将軍

2017-12-13 | Weblog
 新聞が届いている。エッ!(大雪を予想して参道の入口の家に置いていってくださいと連絡をしておいたのに)
 ハラハラドキドキしながら玄関から外を見る。ヤッター 除雪をしなくとも何とか大丈夫そう。
 常楽院除雪隊の隊長は留守(実は常楽院除雪隊補助職員は除雪機を動かせないのです。)ほっ
 
 新聞を開くと会津若松やここから峠を一つ越えた南郷地区の雪は大変な様子。大変だろうなー

 とは言え、常楽院の除雪隊も初出動しかも朝、夕の2回。
 宿泊の会議があり、出掛けに2回目の除雪をして言ってくれたのです。感謝、感謝

  
 ちょうど一ヶ月前はこんなだったのに

  
 一ヵ月後の昨日はこんな様子です。
 これからはもっともっと大変な雪との戦いが続きます。
 一人暮らしや高齢者だけの家庭が多い地域。町や民生委員さんの助けもありますが、毎日続く寒さと雪との戦い。「ストーブに灯油を入れるのも重くて大変なんだ。」と言う方が沢山居ります。 
 我が家もいつかそんな日が来るかも、人事ではない。弱い人たちが暮らしやすい世の中になって欲しいですね。
 
 と言う事で、今年の冬も楽しいことを見つけながら寒さや雪と闘うぞ!