常楽院

福島県南会津町 真言宗

もう一歩

2011-02-26 | Weblog

昨年の今頃、伊豆 稲取のつるし飾りをみてその優しさ、華やかさにとても感激、「よし!来年のお雛祭りまでは自分で創るぞ」と張り切ってちりめんの布や接着芯、糸や本等を買い揃えて準備万端整ったのに、なかなか手を付けられず半分あきらめかけたけど、もしかしたら間に合うかも・・・と思い造り始めてみました。


創りはじめるとなかなか楽しい、「早く始めると良かったなー。」なんて思いながら、こつこつ造りました。糸を通すのが大変なので糸通し器のお世話になりながらもう一歩のところまでこぎつけました。しかし、糸通し器なんて誰が考えたのでしょうね。頭の良い人がいるものです。


それでは、すてき!とは言いがたいのですが、わたしの可愛い作品を紹介しますね。


 


手組人形:可愛い表情がなかなか作れないのですが、それでも何とか愛嬌のある人形ができました。


ほおずき:赤ちゃんの照れた表情を表しているのだそうです。思ったより上手にできました。


桃:いちごに見えますが、不老長寿の薬と言われる桃です。2個合わせてボンボンをつけます。


  


かざり帯:縁を結び和を保つと言う帯、本を見ながら菊結びをしたのですが、全部違う形になりました。味があってそれもいいかも!なかなか難しかったのですよ、


 


木目込みまり:丸い優しい子どもになって欲しいという願いがこもっています。


糸通し器:これがなかなか優れものなのです。これでサッと糸が通るのです。


土、日に仕上げる予定。どんな風になるか楽しみです。出来上がったらまたアップしますね。


数日、良いお天気が続いて雪も大分消えたのですが、今夜は冷たい風が大変強く吹き、雪がちらほら降っています。明日の朝は少し積もっているかな?早く春が来るといいですね。


六地蔵

2011-02-05 | Weblog

ここ数日明るい陽ざしがさし、雪も落ち着きました。とは言え、今朝6時の気温はー10℃でした。空気がピーンと張りつめています。毎日毎日除雪で疲れ切っている皆さんが、少しお休みできると良いですね。


常楽院の雪もちょと落ち着き、雪に埋もれていた仏様が顔を出しました。冷たいでしょうねー。(どのような仏様なのか解からないので今度住職に確認しておきますね。勉強不足です。)今日は、すっかり雪に雪に埋もれている今の地蔵様と夏の地蔵様の姿を並べてみました。



雪の中のお地蔵さん。比べると雪の深さが解かります。色合いも随分違いますね。


町内の高齢の方が前掛けを作ってくださいました。(彼女はとても起用な方で町の事業にボランテイアに参加してくださっていて、そこにも袋や手拭きのタオルなどを作ってきてくださいます。)大分色あせてきたので新しく造りなおさなくてはいけないな、でも縫った事が無いので出来るかな・・・なんて思っていた所に、思いがけず届いた嬉しい寄進。檀家さんでもないのに本当にありがたいことです。



昨年のお盆に孫たちと副住職で新しい前掛けと取り替えました。孫は赤い前掛けがすっかり気に入り、しばらく掛けて遊んでいました。お地蔵様も喜んでいるのでしょうが、頭部がないので表情が解からず残念!


 


ところで、頭が無い六地蔵様をけっこう見ますがどうしてなんでしょうね。家の六地蔵様は私が嫁いできた時からすでにありませんでした。住職がものごころ付いた頃から無かったそうです。言い伝えによれば、六地蔵様の頭を持っていると賭け事に運が付くと言われており、それを信じた人が持っていったと言うことです。本当でしょうか?


「頭部を作ろうか。」と住職と話したこともありますが、前にどんなお顔が付いていたのか解からないので、違う顔を付けられても戸惑うでしょうからやめようと言うことになりました。どういうものでしょうね?


六地蔵とは、六道(地獄・飢餓・畜生・修羅・人間・天上)のそれぞれにあって、衆生(命あるものすべて)の苦悩を救済する地蔵菩薩のことだそうです。菩薩とは仏陀となるための修行中のものことをいい、地蔵菩薩は仏陀となることを延期して菩薩状態にとどまり、衆生の苦悩の救済を本願とした仏様です。 きっと命あるものすべての幸せを祈っているのですね。なんて、今日はお寺らしいことを書いてしまいした。