常楽院

福島県南会津町 真言宗

白いナスの牛?ぞう?

2020-08-19 | Weblog
 「暑い」「暑い」口を開けばついついその言葉が口をついて出てしまう。今日もセミの鳴き声と共にうだるような熱い風が部屋に入ってくる。
 でも、朝夕の風は涼しくなり、早朝の草むしりは爽やかな空気の中ではかどり、夜は夏掛けで気持ちよく寝られる。都会にはない贅沢さである。
 そんな中で、、あっという間に忙しいお盆が過ぎていった。

 今年のお盆はコロナの影響で、いつもと違う取り組みをせざるを得なかった。
 14日の早朝の施餓鬼法要、例年であればお檀家さんがたくさん集まって下さり本堂一杯になるのが、今年は新しいお盆を迎えるご家族と寺役員の方、地区のお世話人の方のみとさせて頂き、本堂は一人一人の距離を多めに取り、マスクや消毒スプレーを準備して、法要も少し短めで行いました。お茶の接待も控えさせていただきました。
 会津はコロナが出ていないんだからそこまでは・・・とも思いましたが、注意するに越したことはないと言うことになりその様な対応となる。

 とは言え準備はいつもと変わらない。
 今年は娘家族の帰省がないため、例年なら孫たちがやってくれていた仏具磨き、お墓掃除、施餓鬼塔婆をつけるための葦(よし)取り、迎え火焚き等々住職と無給の従業員の二人でバタバタと
葦は朝焼けの中60本採取従業員が行ったのは何年ぶりだろう

 御先祖様を送迎する乗り物、足の速いきゅうりの馬、ゆっくりと送っていくなすの牛、そして今年は白いナス(初めて見ました。普通のなすより大きく味は茄子、食感は普通のなすよりやや柔らか目かな)を頂いたので足を付けて盆棚にのせました。「この白いのは「うしですか?馬ですか?」中には「お釈迦様が乗られる白い牛ですか?」と訊かれる方もいらっしゃり、「見られる方の考え方にお任せしているんですよ」とちょっと苦しいお返事をしていました。

 本堂には例年のように住職のお友達が蓮の花を生けて下さり、地区の方からアスター等の花も届き本堂一杯に花を飾りつつがなく仏様をお迎えし送ることが出来ほっとしているところ。

 境内にお盆の花を採りに行ったら紫陽花が咲いていました。涼しげな色合いのものを摘んで手水鉢に浮かべてみました。いっそう涼し気になりました。