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常楽院

福島県南会津町 真言宗

華鬘(けまん)

2020-06-09 | Weblog
 コロナウイルス感染拡大で御詠歌や写経などお休みしていましたが、この地区は落ち着いているので写経を始めました。皆さん「久しぶりに落ち着いた時間を持てて気持ち良かった。」と喜んでくださいました。
心配しながら再開したけどよかったー

今回初めて来られたTさんが本堂で「これはなんですか?」と上を見あげました。

「これは華鬘と言って、本堂の中をかざるもので、昔は生花で作られたそうですよ。」
「そうなんだー 初めて見た。」
きっとよそのお寺さんにもあるんでしょうけど、きづかなかったんでしょうね。
ちょうど仏壇のはなも華鬘そうだったので「この花はたいつりそうですが、この華鬘に似ているので、けまんそうとも呼ばれているんですよ。」
仏壇にはピンクのケマン草がダイコンソウが活けてありました。
境内にはピンクと白のけまん草が咲いています。

あーーーー横になっちゃた。ま、いいか

先日石屋さんがこの花に目をとめられ「この花は何という花ですか、初めて見ましたいうきいれいですね。」というので、梅雨時になったらおわけしますよと約束しました。
もしかしたら珍しい?

少しだけ贅沢

2020-05-16 | Weblog
 先日焼いた芝生が緑色になり、庭や山の木々が柔らかい萌黄色に染まってきた。
 梅が散り、桜が散り、桃が散り、連翹が散り、たんぽぽの綿毛が飛び裏の境内は少し寂しくなった。でも、紫の藤の香りに誘われハナアブがたくさん集まって賑やか
 そして今は、 ツツジ、芝桜、水芭蕉等が咲き前の境内が賑やか。

 それと共に雑草も元気いっぱい、住職と二人日陰を探しながら草むしりに励んでいる。
 ありがたいことに先日ご詠歌講のメンバーさんの一人が「失業しちゃったので境内の草むしりさせて。」と11日間も来て下さった。毎日行っていたグランドゴルフ場がお休みで、練習が出来なくなってしまったらしい。
 もうお一人、最近旦那様を亡くし一人暮らしになってしまわれた方が、心が落ち着くと、草むしりに来て下さるようになった。有難いなー
 「花はきれいだけど・・・」 朝目覚めると足、腰、腕と身体中が痛い。
 昨年はこんなじゃ無かったのに、歳だな~~~とつぶやいてしまう。嘆いても痛みが消える訳ではないんだけど

 でも、居間の障子戸を開けると境内の景色が飛び込んでくる。緑が少しづつ深くなったり、花が開き始めたり、そんな景色を眺めているとコロナ騒ぎで出かける事が出来ない人が多い中、「出かけずにこんな景色が楽しめるのだから贅沢だな-」と思える。

 早くコロナが終息して、気持ち良くでかけることが出来るようになりますように



 

 

子供たちの声が消えた

2020-05-01 | Weblog
 にぎやかに泣いていたホーホケキョの声が消え、「チリチリチリ」「チュンチュン」「ピィピィ」という鳥の鳴き声に変わった。爽やかな朝の目覚めだ。
 雀やカラスなら分かるのだけど、姿を見ても残念ながら何の鳥なのかは分からない。
 境内は桜、花桃、レンギョウ、芝桜、水仙等の花が咲き春爛漫。
 

 自然はいつもと変わらないのに、隣の小学校から子供たちの明るく元気な声が消えた。この間まで校庭で運動会の練習だろうか先生の笛や号令に合わせて、楽し気な声が聞こえていたのに・・・
ちょっぴり寂しい気遣いな春です。 

 そんな中元気なのはイノシシくん。
 住職の朝の日課は「今日は大丈夫だった。」「今日は向かいの家の畑があなだらけだった。」とバットやゴルフのクラブを持っての境内やご近所の見回り。大きなイノシシなら
それでは太刀打ちできないだろうな。
 人を頼みワイヤーメッシュやネットで境内を囲んだら今のところは入ってこなくなったけど、お向かいさんやお隣さんの畑には出てきている。
 草むしりもネットの中。どっちが囲まれているのやら。
 
 
 先日お隣さんやお向かいさんと畑に残っていたイノシシの足跡を見ていたら、他に大きな足跡と小さな足跡があった。
 「大きいのはクマだよ。」「こっちのは鹿だね。」とのこと。ビックリ! 野生の王国だ。

 早くコロナ騒動が落ち着き、こどもたちの声が返ってきますように。
 そして、イノシシやクマたちが山に戻ってくれますように。


春が来た

2020-04-10 | Weblog
新聞を広げてもTVをつけても、ラジオでもコロナ、コロナ、ご近所さんとの会話もコロナとイノシシの被害のこと。
まだ当町ではコロナ感染の情報はありませんが、皆さん何となく外にお使いに行くのを控えているようです。

葬儀やご法事も会食は無くしたり、お知らせも最小限に抑えたり、本当にいろいろな面で皆さん気を付けておられます。
一日も早く終息することを願っています。

先日当寺では常楽会(住職の仲間)が集まり、恒例の芝焼を行いました。
例年だと雪がやっと消え、それを待って芝を焼き「春だ!」と季節を感じるのですが、今年は雪の節にほとんど降らず、いつもの年よりは春を感じませんでした。

火をつけるとあっという間に芝の上に火が広がります。以前は如雨露や水道につないだホースを持って走って歩いたのですが、今は仲間のお一人が散水車を持ってきて下さり、安心して燃やすことができます。感謝です、ありがとうございました。
枯れ葉色だった芝生が一時間で真っ黒になりました。きれいな青い芝が出てくるのが楽しみです。害虫も死んだかなー
黒くなった芝の中で六地蔵さんが白く浮き上がりました。

 



いのししに遭っちゃた

2020-02-06 | Weblog
2日前の御詠歌の練習日 講員さんのU子さんが「たまげたー! 今参道でいのししに遭っちゃた。3匹、こんなにおっきかった。」と両手を大きく広げながら入ってきた。
日中「動物が来てるだろうね、どんなかな。」と住職と二人で裏庭を見に行き、あちこち穴が掘られているいる所を見てきたところだった。ミミズを掘っているのかなー
しばしいのししや鹿の話で盛上った。
百合やカタクリ、ヒメサユリ、あっつ桜などの球根がたくさん掘り返して食べられてしまい二人でがっかり、「境内の前に来たら大変だな。ゆりの球根がぜんぶたべられちゃうな。」と心配していたのに本当になっちゃうな。
練習が終わり「怖いのでみんなで一緒に帰ろう。」と揃って帰りました。

翌朝U子さんが遭ったと言うへんに見に行ってみた。足跡がありました。
 
隣には何を食べたのか掘り返した後がありました。いのししも生きなくちゃいけないんだろうけどナー

そして今朝は今シーズン初めての冬らしい雪、積雪15cm、風が強い。そして常楽院除雪隊の出動
 
風が強く、吹雪の状況。「いやー寒かった。」と雪にまみれて帰ってきました。
お疲れ様でした。


そう言えば

2020-01-27 | Weblog
 先日と言うか、ちょっと前に職場の新年会がありました。とっても賑やかにワイワイ、ガヤガヤと楽しい会でした。
 食べ物も飲物も進み、話も盛上りました。
 ひょんなことから出身地の話になり、事務の若い女の子の祖母と私が同じ地区の出身であることを知りました。その子の祖母は私の一つ下。それなのにこんなに綺麗で大きなお孫さんがいることにびっくり。我が家の孫は中学生と高校生、内孫にいたってはまだ2才 えらい違いです。

 そこで思い出しました。
 そう言えば今は小中学校の教科書は無料でそれが当たり前だと思っているし、従業員の私も子供たちの就学時に当たり前に教科書を受け取り名前を書いたけれど、昔は有料だったんだよなーと。
 親から新しい教科書を受け取るときに、いつも「来年も使うのだから綺麗に使いなさい。落書きなんかしんなよ。」と渡されたものです。そう言えば学年が終わると、近所のおばさんが来られて「毎年わりいな、助かる。今年もよろしくな。」と頭を下げて教科書を大事に抱えて行かれたっけ。低学年の頃は意味が分からずとりあえず大事に使ったけど、何年生の頃だろう来年も使うという意味を理解したのは、意味が分かってからは教科書への書き込みもせず大事に使った。
 教科書が有料だと分かったのはいつ頃だったろう、今では記憶にも無い。
インターネットで調べたら、教科書・教育費無償化の戦いは戦前からあり、戦後も各地で進められてきたとか、その中で昭和36年から始まった高知・長浜の教科書無償闘争が大きな影響を与えたとか。
長浜のある地区の母親たちは仕事らしい仕事が無く、教科書の負担が大変だった。母親達と学校の教師たちは署名活動や、多くの団体に働きかけ昭和38年に国会でも大きな問題として取り上げられ、6年掛けて小・中学校の教科書が無料になったとのこと。大変な苦労があったんだなー お母さん達の力は大きかったんだなー 感謝です。

 近所のおばさん家は子供が多かった。しかも私の教科書を使う子は双子の一人だった。きっと教科書代も大変だったのだろう。考えるとお譲りの教科書を使っているお友達は何人かいた気がする。新しい教科書を使わせてくれた両親に今頃感謝です。鉛筆や消しゴムも小さくなるまで使った。ちびた鉛筆にはサック(鉛筆の補助軸)を付けて大事に使った。 今では考えられないなー
 鉛筆、消しゴム、ポールペン、マーカーなど沢山有り過ぎて、無くなるまで使うなんてことがなくなってしまった。 反省!


大寒だけど

2020-01-21 | Weblog
 大寒の入りの昨日、雪の無い、寒くも無い(とは言え軒下気温0℃)例年にない暖かい一日、これが大寒なんだろうかとびっくりでした。
 そして今朝5時、気温は昨日と同じ0℃あまり寒さは感じません。
 6時、外を見るとチラホラ雪が舞ってきました。その雪が少しづつ大きな雪となり積もりはじめて冬景色となりました。

  
 
 

 

 夕方 「住職は雪は木をしてくるよ。」と外に出て行き、しばらくすると除雪機の音がしてきました。
 除雪をするほどではなかったのですが気になったようです。

 雪を待っていたスキー場のかたがたはきっと喜んでいることでしょうね。
 個人的には雪が無いほうが嬉しいのですが、喜ぶ人がいるのであれば仕方ないですね。雪景色を楽しむことにします。

 常楽院では、毎年大寒になると粉を挽いていただきます。
 お釈迦様の亡くなられた日に(当寺では寺総会に合わせて行っています。)多くの人にお釈迦様の教えや徳を広げるために、ここでは‘鼻くそ団子‘と呼ばれる小さな団子を作りまいています。そのための粉です。
 大寒に挽かれた粉はかびないと教えられたので、毎年大寒が来るとお米屋さんに米を持っていって挽いていただいています。
 

 

 

こんな冬は初めて

2020-01-13 | Weblog
 令和2年がスタートして13日目の早朝、外気温0.5℃、曇り空で星の瞬きは無し、寒さも感じずはく息も白くない。
 例年なら今頃は雪に覆われ銀世界なのに、今年の境内は雪が無い。時折雪が降るものの「積雪」と言えるほどは積もっていない。
 除雪道具の出番も今の所無い。長いこと生きてきたが(笑)こんな冬は初めて

 
 
 令和2年のお正月の境内 雪は見られない。
 数日前には強い風で神社林の杉の葉が境内に沢山舞い降り「こんな冬は初めてだ。外で仕事をしてもさむきない。」と言いつつ住職が掃き掃除をした。
 いつもの年なら雪の上に散り、大きなものだけ拾い後は春の雪解けを待って掃き集めるのが常だったのに・・・

 新年の檀家さんへのご挨拶廻りも、いつもの年なら帽子に手袋、長靴としっか身支度をしてり時間を掛けて回ります。高齢者のみの世帯も多くなり「道がついていなくて大変だった。」と言うお宅もあったのですが「今年は楽だった。」と帰ってきました。
 高齢者のみの世帯では、石油ストーブに灯油を入れるのも重くて大変だけど「今年はあったげ(暖かい〉がら、いくらがはらぐ(楽)だ。」とおっしゃる方も多い。
 車の運転や、結構な肉体労働である除雪を考えると高齢化した私達にはありがたい事だけれど、大きな声でそんなことは言えない。
 除雪隊として冬季雇用された人たちやスキー場に関わる人たちにとっては大きな痛手である。
 暮れに舘岩地区の方がお出でになって「イヤー 雪が降んなくて困っちゃった。早く降んねがなー」とぼやいていました。彼が住むのは高杖スキー場のある所、そこで民宿を営んでいます。クリスマスから年末年始に掛けてスキー場に雪があるかないかで、生活に大きな影響があるのです。「お客様のキャンセルが多くてなー。」そう言った彼の困った顔を見て、雪が無くてよかったとばかり言っていられないなと反省した次第です。
 
 温暖化の影響なんだと思うと、暖房の使いすぎや使わないところの電源はまめに切らなくちゃなんて自分に出来ることを心がけてはいますが・・・
 雪の必要な場所にしっかり降って、それ以外のところはほどほどになんていう事になったら嬉しいけど、いくら科学が進んでもそんなことにはならないんだろうね。

 今年は子年、ねずみは「ねずみ=寝ず身」とされ、真面目にコツコツと働く人が多い。また、鋭い勘とひらめきを持ち「家事の前に鼠はいなくなる」「鼠は沈む船を去る」といわれ機器察知能力が高いということです。
 また、鼠は多くの子供を生むため子孫繁栄を意味するとか「少子高齢化の日本」多くの子供の元気な声が溢れみんなが元気でいきいきと活動するそんな年になりますように。
 かと言って本物の鼠さんが増えるのは困るのですが・・・

 高齢者世帯の我が家、認知能力の低下はあるのですが、「若い人やご近所さんに迷惑をかけないように元気で頑張ろう」が今年のと言うか例年の目標です。


正ちゃん帽の六地蔵

2019-12-19 | Weblog
 お地蔵さんの帽子とよだれかけと言えば「赤」と思い込んでいました。
 ところがところが
 先日地区の方が「地蔵様の帽子作ってもらったから被せてきた。」と顔を出されました。「ありがとうございます。」と住職と一緒に六地蔵さんの所に行ってビックリ、そこには思っていた物とまったく違った可愛い帽子を被ったお地蔵さんが並んでいました。「神社の嫁さんが編んでくっちゃだ。」
 確かに正解かも、これから雪の中に埋まってしまうお地蔵さん、ボンボンの付いた正ちゃん帽を被ったお地蔵さんは「暖かいよ。」と喜んでいるようでした。
 せっかくなのでつかれて色褪せたよだれ掛けも交換することにしました。可愛い模様の付いたピンクのよだれ掛けです。これも檀家さんではないのですが「作ったので掛けて下さい。」と持ってきてくださったものです。ありがたいことです。
 「帽子とよだれ掛け」今までにない可愛いお地蔵さんになりました。

 どうしても固定観念に囚われ、今まで作ってくださった方々も従業員自身もお地蔵さんの帽子やよだれ掛けは赤と思い込んでいたけど、こんな自由な発想もあったんだなーと感心してしまったプレゼントでした。
 六地蔵さんも今年の冬は暖かく過ごせそうですね。ありがとうございました。

 

うすだいだい

2019-12-06 | Weblog
 11月に近くの小学校の子供達と一緒に人権についての勉強をしました。
 そのための事前学習を通し、自分たちが「はだいろ」と呼んでいた色が「うすだいだい」と呼ぶようになったことを知りました。
 子供達に肌色の色鉛筆を示し「この鉛筆の色は何だか分かりますか。」と聞くと「うすいだいだい。」「ペールピンク。」などと言う声があがりました。そうなんだ、肌色ではないんだ。
 「先生は他の呼び名がわかりますか?」と聞くと「肌色ですね。」と返事が返ってきました。ちょと 「ほっ」良かった。肌色を知っているのが自分だけではなかった。
 
 1998年頃消費者から、「肌色と呼ぶのは差別的だ。」と言う意見が寄せられたことから、色に関わる人たちが話し合い色鉛筆は2000年に、クレヨンと絵の具は2007年から「うすいだいだい」「ペールピンク」と呼ぶことにしたとのこと。理由は日本に来る外国の人や、日本に住む人が多くなったことから、絵を描くときに肌の色で差別やいじめにつながらないように との配慮からとのこと。

 差別やいじめ防止のためいろいろな事が変わっているんだなー。一つ利口になりました。