常楽院

福島県南会津町 真言宗

施餓鬼

2010-08-28 | Weblog

まだまだ真夏日が続いています。でもお盆が過ぎ朝夕は涼しくなり、気持ちよく眠れるようになりました。夜は虫の音が聞こえるようにもなりました。ちょとづつ秋が近づいているようです。


お盆の行事と、娘と孫が帰ってきて常楽院は大賑わいでしたが、お盆が過ぎ孫たちも帰りちょとさびしくなりました。


お盆は正式にはウラバーナといい、お釈迦様の弟子の目連噂者(モクレンソンジャ)がなくなった母親がどうしているかと、神通力を使かってみてみると、母親は餓鬼道に落ち(生前、己の欲求のみに生きたせいだと言うことです。)ものを食べれず痩せこけて苦しんでいるではありませんか。目連噂者はお釈迦様にどうしたら母親を餓鬼道から救うことが出来るでしょうと相談すると、お釈迦様は「修業から出てくるお坊さんの供養をすることで母親は救われる。」と言われました。そこで、目連噂者は沢山のお坊さんの供養をし母親を餓鬼道から救った。これがお盆の始まりで、日本では盂蘭盆(ウラボン)と言う言葉になったそうです。


お盆とは別に、もしかすると知らず知らずの内に悪い行いをして餓鬼道に落ちているかもしれない先祖のために、餓鬼道で苦しんでいる餓鬼に水や食べ物を供え、読経回向し、極楽の世界に導いてもらうための施餓鬼供養と言うものがあります。常楽院では14日の朝6時から檀家さんが集まりお参りをします。その時には昔から「紙塔婆」というもので先祖の供養をしており、檀家さんは紙塔婆を持ち帰り、お盆の間自宅の盆だなに供え、16日に御先祖様をおくってくる時に持ってきて、葦に結びお墓にさしてお参りをする風習があります。


今年も多くの檀家さんが集まり、御先祖様や最近なくなった家族の供養をいたしました。涼しい朝の空気の中に住職と副住職の読経の声が響きました。気持ちが落ち着きます。


  


住職がお盆前に心をこめて1枚1枚書いた紙塔婆が、墓石の後でひらひらと風に舞います。


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花便り6 あじさい

2010-08-01 | Weblog

 暑い日が続いています。ニュースでも熱中症や日射病が多く取り上げられています。少しでも涼しくと窓を開けたり、へブンリーブルーやゴーヤでグリーンカーテンを作ったのですが、まだ充分伸びず涼しいと言うわけには行きません。それでもここ数日ちょっと涼しくなり、何と一昨日の夜は虫が鳴いていました。そういえば萩の花も咲き始めました。ちょっとづつ秋が近づているんですね。でも今年は例年になく暑い中で朝方鶯が鳴いています。春、夏、秋が混在しているようです。


 我が家の庭のあじさいも盛りが過ぎました。でもまだ頑張って咲いてくれています。日中はちょと元気がないのですが、朝や雨の日はしゃきっと咲いています。この写真は少し前のものです、終わってしまって写真に撮れなかった花もありますが、まだきれいに咲いているものを撮りました。思ったよりも沢山の種類のあじさいが咲いていました。


   


 本堂の西側と裏にわに植えてあります。遠くから見ると青い花が多く咲いているように見えます。近くに行くと色の違いがわかります。1つ1つ丁寧に見ると本当にきれいです。あじさいの名前の由来はいくつかあるようですが、1つには集(アツ)、真(サ)、藍(アイ)の合わさったもの、要するに青い花がかたまって咲く様子からと言う説があります。あじさいは日本から中国にわたり、それがヨーロッパに渡って品種改良され、ハイドランジアという名前で日本に逆輸入されてから日本でも楽しまれるようになったそうです。


                


 本当に暑い中、田島祇園祭も終わりました。ちょっと歳のいった花嫁さんは、結構話題になっていたようです。どこでもそうでしょうが伝統を守ると言うことは難しいものです。


 まるさん来年は花嫁行列に参加してみませんか。私は角隠しと言うわけには行かないので残念!でも住職は私の角を隠して欲しいと思っているかもしれませんね。


 マンデビラも沢山あるわけではないのですがすう本咲いています。玄関の所で目立つせいか、眼を留めてくださる方がけっこういて嬉しいです。あやなみさんのお宅のマンデビラの色はなんですか?