常楽院

福島県南会津町 真言宗

少しだけ贅沢

2020-05-16 | Weblog
 先日焼いた芝生が緑色になり、庭や山の木々が柔らかい萌黄色に染まってきた。
 梅が散り、桜が散り、桃が散り、連翹が散り、たんぽぽの綿毛が飛び裏の境内は少し寂しくなった。でも、紫の藤の香りに誘われハナアブがたくさん集まって賑やか
 そして今は、 ツツジ、芝桜、水芭蕉等が咲き前の境内が賑やか。

 それと共に雑草も元気いっぱい、住職と二人日陰を探しながら草むしりに励んでいる。
 ありがたいことに先日ご詠歌講のメンバーさんの一人が「失業しちゃったので境内の草むしりさせて。」と11日間も来て下さった。毎日行っていたグランドゴルフ場がお休みで、練習が出来なくなってしまったらしい。
 もうお一人、最近旦那様を亡くし一人暮らしになってしまわれた方が、心が落ち着くと、草むしりに来て下さるようになった。有難いなー
 「花はきれいだけど・・・」 朝目覚めると足、腰、腕と身体中が痛い。
 昨年はこんなじゃ無かったのに、歳だな~~~とつぶやいてしまう。嘆いても痛みが消える訳ではないんだけど

 でも、居間の障子戸を開けると境内の景色が飛び込んでくる。緑が少しづつ深くなったり、花が開き始めたり、そんな景色を眺めているとコロナ騒ぎで出かける事が出来ない人が多い中、「出かけずにこんな景色が楽しめるのだから贅沢だな-」と思える。

 早くコロナが終息して、気持ち良くでかけることが出来るようになりますように



 

 

子供たちの声が消えた

2020-05-01 | Weblog
 にぎやかに泣いていたホーホケキョの声が消え、「チリチリチリ」「チュンチュン」「ピィピィ」という鳥の鳴き声に変わった。爽やかな朝の目覚めだ。
 雀やカラスなら分かるのだけど、姿を見ても残念ながら何の鳥なのかは分からない。
 境内は桜、花桃、レンギョウ、芝桜、水仙等の花が咲き春爛漫。
 

 自然はいつもと変わらないのに、隣の小学校から子供たちの明るく元気な声が消えた。この間まで校庭で運動会の練習だろうか先生の笛や号令に合わせて、楽し気な声が聞こえていたのに・・・
ちょっぴり寂しい気遣いな春です。 

 そんな中元気なのはイノシシくん。
 住職の朝の日課は「今日は大丈夫だった。」「今日は向かいの家の畑があなだらけだった。」とバットやゴルフのクラブを持っての境内やご近所の見回り。大きなイノシシなら
それでは太刀打ちできないだろうな。
 人を頼みワイヤーメッシュやネットで境内を囲んだら今のところは入ってこなくなったけど、お向かいさんやお隣さんの畑には出てきている。
 草むしりもネットの中。どっちが囲まれているのやら。
 
 
 先日お隣さんやお向かいさんと畑に残っていたイノシシの足跡を見ていたら、他に大きな足跡と小さな足跡があった。
 「大きいのはクマだよ。」「こっちのは鹿だね。」とのこと。ビックリ! 野生の王国だ。

 早くコロナ騒動が落ち着き、こどもたちの声が返ってきますように。
 そして、イノシシやクマたちが山に戻ってくれますように。