常楽院

福島県南会津町 真言宗

涅槃会(鼻くそ団子)

2010-03-30 | Weblog

今日は陰暦の2月15日はお釈迦様の入滅の日。涅槃会(ねはんえ)と言って、各地のお寺では「涅槃図」を掛け、お釈迦様の最後の説法である「遺教経(ゆいきょうぎょう)」を読誦し法要を行います。でもお釈迦様が生れた降誕会の花祭りの方が有名で、こちらを祝うお寺が多いようです。常楽院では護摩焚きに併せて3月28日に行いました。


3月27日(土)午後 福米沢地区の女の方たちが集まって団子をまるめました。


 


まず、粉を熱いお湯でこねます。         茹で上げた団子を冷ましてくっつかないよう粉をまぶします。


 


みんなで丸めます。鼻くそ団子ともよばれていますが、今年のお団子は少し大きいようで鼻には入らないようです。みんなで丸めるのも楽しいものですよ(^0^)


3月28日(日) 檀家さんと共に涅槃会法要を行いました。     


  


住職と共にみんなでお経をあげました。団子は10枚のお膳一杯に積まれました。


    


壇頭さんたちがお釈迦様の教えをより多くの人に伝えるため、鼻くそ団子を撒きます。大人も子どもも大笑いしながら楽しく拾いました。


地域のこのような行事は守りつづけて行きたいですね。でも子どもたちが少なくなって、ちょっと淋しいですね。


 


降誕会(こうたんえ)4月8日:お釈迦様が生れた日、潅仏会(かんぶつえ)、花祭りとも言います。


涅槃会(ねはんえ):2月15日:お釈迦様が亡くなられた日、常楽会とも言います。


成道会(じょうどうえ)12月8日:お釈迦様が悟りを開いた日。


この三つの日は、仏教では大事な日です。 


柑橘類の王様・晩白柚

2010-03-27 | Weblog

 朝はとても寒かったけど、今は晴れてとてもきれいな青空です。昨日はみぞれ交じりの雨が降る寒い日でした。明日寺の大きな行事「寺総会と護摩焚き」があり、お手伝いの皆さんや檀家さんにみかんを御馳走したいと思い探したけど、冬みかんはもうありませんでした。でも甘夏、八朔、文旦、デコポン、ぽんかん、タンカンなど他の柑橘類は沢山ありました。みかんってこんなにいろいろあるんだとビックリ。そういえばこの冬は初めて食べた柑橘類が2つ、一つは黄金柑という、レモン色の小さなオレンジ。甘くて美味しかったです。それともう一つは柑橘類の王様とよばれる“晩白柚”みかん科の食べ物でザボンの一種とのこと、大きいものは4?にもなるそうです。我が家に送られてきた物も、下の写真の如くとても大きいものでした。さわやかな甘みがあってとても美味しかったですよ。食べる方が優先して重さを測らなかったのが残念!でも写真を見たら大きさがわかってもらえるかな。


   


あやなみさんの菩提寺も真言宗なんですね。御真言を唱えて落ち着くなんてとってもうれしいーーー。ありがとうございます。あやなみさんのところの様に、暖かなところだったら冬囲いなどしなくても良さそうなので羨ましいです。そしたら沢山庭木があってもいいんですけどね。


自殺予防も含めていろいろなお寺や寺でつくるグループが地域活動をしています。常楽院も本当に小さな力ですが地域の役に立ちたいと思っています。アドバイスがあったらくださいね。


地域のご婦人が明日の準備のお手伝いのため、そろそろお出でくださいます。お天気がよいので気持ちよく出来そうです。頑張るぞ!


暑さ寒さも彼岸まで?

2010-03-21 | Weblog

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われますが、昨日までは暖かかったのに春分の日の今日は雪です。今日は日本のあちこちで強い風が吹いたり、黄砂が降ったり大変な1日でした。明日の朝はきっと雪が積もっていますね。 来週は南会津町のお天気は雪マークが並んでいます。諺通りには行かないようです。


   


だいぶ雪解けが進んではきましたが、本堂の裏はごらんのような雪の山です。このままにしておいたらいつ頃消えるかな?


  


気温が低いので福寿草はまだ蕾の状態。蕗のとうが沢山芽を出していました。この蕗のとうは、明日、月に一度常楽院の環境整備の協力をしてくださる方々の集まりがあるので、天麩羅になります。申し訳ないような気もするのですが・・・・美味しく揚げたいと思います。



あやなみさんへ


マンデビラに目をとめていただきありがとうございました。冬の管理はちょっと大変、短く切りプランターに寄せ植えして家の中で冬越ししています。写真の下段の茶色のプランターがそうです。冬になると我が家の居間は、冬越しする植物で一杯になってしまい水やりが大変です。今年は球根でも少し取ってみました。春になったら植えてみようと思っています。芽が出たら嬉しいのですが。



あやなみさんが指摘してくださったように、南会津町は地域の結びつきは強いと思います。そんな中で自殺が多いのはどうしてなんでしょうね? 結びつきが強すぎてかえって自分をさらけ出すことが出来ないのかもしれません。それと精神疾患に対しての捉え方がまだ閉鎖的なのかもしれません。だから今は風邪と同じ位の割合で罹ると言われている“うつ状態”でも、それを表に出したくないと言う思いが強く、早期の対応が出来ていないのかもしれません。


お寺は、そんな人たちの思いを受け止める場所でもあるべきなんでしょうね。誰でもが気軽に訪れ話が出来る・・・そんなお寺になれたら・・・と思っています。


水戸偕楽園に行ってきました

2010-03-15 | Weblog

朝早起きして水戸の偕楽園に、梅の花見に行ってきました。出発はAM4:30、偕楽園に着いたのは7:30頃かな。結構車があって人も沢山いましたが、それでもまだそうでもないという事が後でわかりました。少し時間が過ぎたら何処から湧いてくるんだろうと思うくらい次から次へと見学者が来ます。(私たちもその中の一人ではあるのですが・・・)駐車場に入れず待っている車が列を成なしています。本当にビックリ。


でも仕方がないか、気持ちの良い天気、満開の梅の花、日曜日、高速は割引、混むのが当たり前の条件がそろっているんだもんね。


偕楽園には100種類以上の梅の花が植えてあるんだそうです。梅には白と紅がある位しか知らない私にとっては本当にビックリ!そんなに沢山あるんだ。でも一つ一つ本当に違うんですね。ほんのり優しい香りがしていました。


梅の苗を3本買ってきました。「桃栗3年」と言うので3年後には花が咲いて実がなるかな?楽しみです。咲いたら常楽院の梅の花見においで下さい。ちょっと気が長すぎるかな(^0^)


   


   


紅千鳥という赤い梅です。                                     梅がほんのり香る並木道


   


                                                   幹が芸術的に曲がりくねっています。


   


おなじみの黄門様             猿の大道芸、操る彼女の話術も巧みです。 きれいどころが揃った「水戸の梅大使」


冬に逆戻り

2010-03-11 | Weblog

先日、春の息吹と記事を書いたばかりなのに、何と日本中が雪冬に逆戻り、昨日も今日も除雪車を動かしました。重い雪で除雪車も動くのが大変です。昨日の朝は30cm位積もりました。


暖かくなったり急に寒くなったりで体調管理が大変、風邪をひいた人も多い様です。


冬に逆戻りした我が家の様子です。


  


先日水芭蕉の緑の芽が出ていた池も雪景色、水芭蕉の芽の上にこんもりと雪が積もってしまいました。


  


参道は除雪したのできれいですが、周りはすっかり冬景色。春はやっぱりまだ遠いのかなー・・・・・


 


先日「うつ、自殺予防」の講演会が開かれ、心理相談員の先生のお話を聞きました。


日本は世界的に自殺の多い国だそうです。国内の統計では福島県は8位、福島県内でも南会津は自殺の多い地域とのことでした。ということは南会津は世界でも自殺する人が多いと言う事でしょうか?ちょっとショックな発見でした。死亡統計を見ると、ここ10年以上交通事故による死亡より自殺の方が多いとか、特に3月は自殺の多い月だそうです。うつ状態の人や辛い思いをしている人を支えることが出来る土台が必要ですね.


まるさん、いつもコメントありがとう来年のお雛様には、手作りのつるし雛がアップできるよう頑張りますね。


春の息吹

2010-03-07 | Weblog

朝は霙が降っていましたが、小雨に変わりました。昨日までちょと暖かかったので今日は寒く感じますが、数日温かかったことや雨が降ったことで雪も大分少なくなりました。小さな池の中には水芭蕉の芽も顔を出しました。日も伸びて1日が長くなってきました。あちこちに小さな春を感じられるようになりました。嬉しくなりますね。


  →   


昨年の12月 大雪の日                          同じところからの今日の様子(大分違います)


 池の中に水芭蕉の芽、春ですね  


家の中でもクリスマスローズ、銭のなる木(今年は今までになく花をたくさん付けてくれました。)、デンドロビウム(これも昨年よりたくさん花が咲きました。)、ブーゲンビリア等いろいろな花が咲いています。特にニオイバンマツリは部屋中を甘い臭いにしてくれています。


     


             


 


   


お雛様

2010-03-02 | Weblog

もう 3月、早いですね。あっという間に時間が流れてしまいます。


今日はスケートやカーリング、ジャンプ等毎日TVで応援していたカナダでの冬季オリンピックの閉会式、メダルに届いても届かなくても、選手の皆さんの精一杯力を出し切って戦っている姿にたくさんの感動を頂きました。本当にありがとうございました。


そして今日は県立高校の卒業式でもありました。若い力の旅立ちに多くのエールを送ります。


そして3月といえば、お雛祭りの月でもあります。我が家では子どもたちが巣立ってからしばらくの間は頑張って段飾りを飾っていたのですが、最近億劫になってしまい、簡単に出せるお雛様で間に合わせてしまっています。お雛様は箱から出してあげないと暴れるとか・・・来年は頑張って出してみようと思います。(今年も省略でごめんなさい。)


今年は静岡県稲取の「つるし雛」も下げてみました。


   


常楽院の簡素だけれど可愛い、玄関のお雛様です。下は稲取のつるし雛です。


  


つるし雛は子や孫の初節句に無病息災や良縁を祈願して、雛壇の両脇に下げられるもので、昔は雛飾りを用意できる裕福な家庭でなくても、せめて手作りの雛飾りで子や孫の節句を祝ってあげたいと言う優しく切実な背景があったようです。着物や帯の和布の端切れで心をこめて作られたようです。


最近あちこちの地域で飾られているようですが、3大つるし飾りといわれている九州柳川の「さげもん」、伊豆稲取の「雛のつるし飾り」、山形酒田の「傘福」が有名で、歴史的な背景や由来、文献等が現存するそうです。


柳川のさげもん : 人生50年といわれた時代、女性は一歩下がって49年、その数に習って49個の細工物と中央に特大柳川まり2連加え総計 51個とし、長生きできるようにとの願いをかけ対に飾るそうです。


稲取のつるし飾り : 桃(長寿)・猿っこ(魔除け)・三角(薬袋や香袋)を基本とし、紅白の竹ひごの輪に5本の糸をつるし、この糸に様々な和裁細工を55個そろえ対に飾ります。飾りの数は縁起物なので割り切れない奇数と摺るそうです。


酒田の傘福 : 酒田では古来より傘の中には魂が宿ると言われていて、庶民が安産や我が子の成長等を祈願して、観音堂に宝珠や小槌等の細工を奉納する習慣があり、飾られる細工は61種類にもなるそうです。


私も来年に向けて作ってみようと思っていますが、思うだけで終わる可能性が高いかな?