ちょっと遅めながら、常楽院の庭も春爛漫。
福寿草が終わり、ヤシオツツジ、早咲きの桜、かたくり等が盛りを過ぎ、水芭蕉、レンギョウが見頃。遅咲きの桜、石楠花、イチゲ、花桃、水仙、チュウリップ等がほころび始めました。
沢山あるわけではないのですが、境内のあちこちに植えてある草花が春を告げてくれて、境内を歩くのが楽しい季節です。
それと一緒に雑草と呼ばれる草花も元気になってきました。例年スギナには悩まされているのですが、今年はスギナが多くて、しかも元気なんです。困った。春の訪れとともに、草との戦争も開始です。
鶯の歌声もさまになってきました。早春には、「へたー」と笑えるようにさえずっていたですが、最近はとっても上手にさえずっています。
他にも沢山の小鳥の声が聞こえ(何の鳥の鳴き声か分からないのが残念)、疲れを感じながらも目覚めが爽やかです。
檀家さんのキミヨさんのおかげで、お地蔵さんの前掛けも新しくなりました。
昨年の副住職の結婚式の時に新調してくださったのですが、すっかり色あせぼろぼろになってしまいました。それをみて、さっそく縫ってきてくださったのです。ありがたいことです。
彩のまだ少ない境内が、鮮やかになりました。
お地蔵さんは「地蔵菩薩」と言って、子供を守ってくれる仏様です。
赤は魔よけの色で、赤ちゃんの赤に通じ、前掛け(よだれかけ)は、赤ちゃんを覚え救ってくれるという意味があるという説や、
「親より先になくなってしまった子供が、親の悲しみを癒すために賽の河原で石を積んでいる所に鬼が出てきて、「親より早く死んだのだから、地獄に落ちるのだ。」と積んだ石を崩してしまう。そこにお地蔵さんが北、子供たちを鬼から救ってくれると言う、「賽の河原」と言う説があるようですが、子供達の健やかな成長を願った親の思いのこもったものなんですね。
世界中の子供達が健やかで幸せに成長することを祈って、赤い前掛けを付け替えました。
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