常楽院

福島県南会津町 真言宗

お墓参り

2016-10-28 | Weblog
 冬囲い終了。
 今朝の気温は3℃。暖房がないととても寒い。
 「今年は幸が深くて早いぞ。」地域の皆さんがそういいます。カメムシが多くて早く家に入り、カマキリの巣が高いのでと言うことからの推測らしい。
 と言うことからではないのでしょうが、蓮の花の整理、境内や玄関、ミニミニ花見山などの冬囲いが終了。すっかり晩秋の景色になりました。業者さんや住職のお友達の協力を頂き1週間ほどかかりました。
 外気が一桁になってきたので外に出していた君子蘭、観葉植物などの鉢の室内への取り込みも終わり、ほっと一安心。いつ冬が来ても大丈夫。

   
 

 そんな秋が始まったある日、叔父の家族が墓参りに来ました。
 叔父は数年前、前立腺癌で亡くなりました。64歳、早すぎる死亡でした。
 叔父は亡くなる前、住んでいた横浜でなく、実家の墓でもなく、私の嫁いだ寺の墓地に埋葬して欲しいと叔母に話していたそうです。そんな叔父の希望で常楽院の墓地に埋葬されました。
 それまでは叔父には会っても叔母やいとこに合う事はそんなになかったのですが、それ以後は毎年必ずお墓参りに来るので、一緒に食事をしたり墓参りをしたりで親しさが増しました。叔父の同級生も時々墓参に来てくださいます。
 「これが、あの人の願いだったのかもね。」と叔母のつぶやき。
 自分の家族と自分の故郷の家族の縁が切れないように、それが叔父の願い立ったのかもしれない。私もそう思いました。

 その日は小雨の日でした。掃除を始めた叔父の家族と従業員の会話。
 従業員 「雨だから、後で私がするからいいよ。」
 叔母  「そう 悪いわね。」
 従弟の嫁「何言ってんのよお母さん。」
 叔母  「だって、せっかくそう言ってくれるんだから。」
 従弟の嫁「お墓参りは、そこにいる人が気持ちよくいられるようにしてあげるのも目的よ。わたしに実家ではそうしているよ。」
 従弟  「そうだね。」

 と言うことで、従弟とお嫁さん、従姉たちは箒で掃き清め、タオルでせっせと墓石を拭き、「来年は細かい所をこするのに、靴ブラシを持ってこようね。」などと話をしながらお掃除完了。
 叔母と従業員は笑いながら、彼らの姿を眺めていました。
 その後、綺麗になった叔父の墓に花を挿し、線香を立てお参りをしました。

 若いお嫁さんから素敵なことを学びました。気持ちの良い日でした。

 今日は母の月命日。実家のお嫁さんから「今日来るんでしょう。」と電話がありました。お団子を作って待っているので、お墓参りをしてお茶でも飲みましょうとのこと。
 母が難病でなくなってはや20年。お嫁さんも忘れないでいてくれるようで嬉しい。

 あやなみさんアドバイスありがとうございます。「墓無い人は、常楽院へ」はやっぱりまずいですよね。
 「分譲墓地あります。」が、あたりさわりないですね。

人生とかけて(笑)

2016-10-19 | Weblog
 住職と仲良しの同級生2人の三士会、先日定例(?)の酒宴が「飲みどころ常楽院」で開かれました。
 昔の話や仕事の話。料理の話や地域づくりの話。生きかたの話やエンディングノート等々。いろいろな話が次から次に出てきて本当に楽しそう。いい仲間です。
 
 そんな中で住職が「人生とかけてなんと解く」と問いかけました。「難しいなー」「人生かー」「どう解いたらいいかな。」とみんなで悩むも、なかなかいい答えが出てこない。
 そこで住職「ノーパンと解く」みんな??????  「その心は は・か・な・い」「えーーーー そう言う落ちかい。」納得したり、笑ったり。
 なんでも住職が見るか聞くかして、メモっておいたそうだ。それを偶然見つけ問いかけてみたらしい。

 納得して聞いていたよっちゃん。「はかない。はかない人は常楽院へどうぞ。」と続けた。一瞬の間があってみんなで大笑い。「これは常楽院のコマーシャルになるよ。」「今度なんかの集まりに言ってみたら。」「あほな住職って言われるよ。」お腹をかかえ涙がでるほど笑いました。

 「人生とかけてなんと解く。」
 「ノーパンと解く」
 「そのこころは。」
 「は・か・な・い」(墓無い)

 「墓無い人は、常楽院へ」 

 なるほどねーーー

 改めて境内の墓石を見てみました。いろいろな形のお墓があります。名前の入っていない墓石をアップしてみました。

 
 温かい色合いのこじんまりとした墓石。ありがとうの言葉が胸にしみます。字は知り合いの書家の方が書いて下さったそうです。
 
 
 一つの墓石に二つの家紋。娘さんが実家と嫁ぎ先両家を見るために作られたとか。一人娘だったりするとこんな形も増えてくるのかもしれませんね。

 
 芸術家の先生が自分で作られた墓。昔のインドの墓は、こんな形だったそうです。
 
 
 西国三十三ヶ所や四国八十八カ所を巡りをするなど信心深いご夫妻、奥様を亡くされました。お参りの時は息子さん、お嫁さん、お孫さんご家族揃って墓前で般若心経を唱えていらっしゃいます。

籾殻焼き

2016-10-07 | Weblog


 ある朝裏を見ると、籾殻がどっさり下ろされている。
 またまたこの季節。取り入れの季節。台風が次々と来る合間をぬっての稲刈り、農家さんは大忙し。我が家もそのお裾分けをいただき、花壇に入れるための燻炭を作ります。
 「さあやるぞ!」住職と2人早朝の冷たい空気の中で開始、とは言え燃やし始めは従業員。「火付け盗賊で鬼平に取りしまわれるぞ。」と笑いながら手伝う住職。
 数年前はなかなか上手く火がつかず何度もやり直したけど、今年は一度で火がつく。上達したなー

 寺の敷地は石ばかり、花を植えても根が伸びることが出来ずかわいそうでしたが、石を取り、土を買い、そこに燻炭や腐葉土、バーク堆肥などを入れたおかげで、大分土が軟らかくなってきました。
 花もきっと喜んでいるだろうね。

 
 大きな舞茸も頂きました。天麩羅やお吸い物で頂きました。おいしかったー

 
先日頂いたしし茸、ごはんは独特の香りがして美味しく出来ました。(自己満足)残りは干して、またご飯を炊きます。

 またまた松茸を頂いたので、松茸ご飯と茶碗蒸しを作りました。茶碗蒸しにはぎんなんの代わりに蓮の実をいれてみました。味には癖が無く、カリッとした食感が良かった。
  
 茶碗蒸し、ゆげで煙って具が見えない。(笑)  蓮の実は皮を剥いて使いましたよ。

 季節の恵と皆さんの御好意に感謝です。ありがとうございます。


 あやなみさんの食卓にはクラシュックを聞いた夕食が並んだんですね。きっと豊かな味がしたことでしょう。いいですね。

 ラジオを聴いていたら北海道は霙とのこと、いよいよ冬かーーーー