今日のシネマ
2006年 オーストラリア
すごい映画でした。
ある高校で午後2時37分に一人の生徒が命を絶ったところから始まります。
それが誰なのかこの時点ではわからない。
数人の生徒のインタビューを交えながら、ドキュメンタリーみたいに進むんだけど
各々の置かれている状況や関係が時間を遡って淡々と描かれて行く。
そして観ているこちら側は、この中の誰がいったい冒頭のシーンにつながっていくのか
ドキドキしながら場面を追うことになります。
これ、監督の実体験を元に作られたそうですが、
命を拾ってあげられなかった事への不甲斐無さみたいなのがあるのでしょうか。
誰でもそれぞれいろんな悩みを背負って生きている。
回りに取り残されないように必死に何かに掴まりながら。
喪失感や孤独感て、
実は一人でいる時より大勢の中で感じる時の方が圧倒的に大きかったりするのかもしれない。