2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

GPZ900R 純正エキパイ接続部補修

2020-09-12 21:12:52 | GPZ900R


先月900Rのオイル交換を行った際、エキパイのバイパスパイプ部分に亀裂を発見しました
カバーをかけているとはいえ砂利敷きの駐輪場の上、冬場は融雪剤も撒かれる地域ですのでダメージが一気に来てしまった模様
ついでに言えば生産から30年越えているご老体ですからね



実は交換するエキパイも持っているのですが、試してみたいことがありもう少し純正エキパイに頑張ってもらうべく補修します
耐熱温度700℃のマフラーパテを使用



亀裂部をワイヤーブラシで磨き、パテを盛ります
レビュー欄にてチューブ内部で分離していることが多いとのことで、チューブを揉んでいたら後ろ側からチューブの口が開いて漏れてきたのはご愛敬



塗ってから1日置き、ある程度固まったところでエンジンをかけて完全乾燥させます
固まった後の感触は卵の殻っぽい感じ
実は一回目に塗ってすぐエンジンをかけたところ、パテ内の空気が一気に膨張→熱で硬化してまさに卵の殻状態にしてしまっています
写真を撮ってあるのは2回目に塗り直した部分

パッケージの取扱説明書には水溶性で濡らすと柔らかくなってしまうとのことなので、雨天走行も念頭に置いた恒久修理なら上から耐熱アルミテープ等を巻く必要があると思います
産廃は次の車検に通ればその後交換する予定なのでとりあえずこのままです

Solo キャブレター交換

2020-09-11 12:30:39 | Solo


今回のSolo弄り完結編
キャブレターを交換します
これまでついていたキャブはKSR110用のいわゆるPB18
セッティングはそこそこ出ていましたが、エアクリ側のジョイント部口径が純正φ35に対し、PB18の場合φ39になります
純正ジョイントの内側を削った後無理くり広げて接続していたので、長く乗ることを考えるとよろしくないよなぁとPB16へスイッチすることにしました



カブ系エンジンでタンク側コックのため、キャブ側にコックが無く車体左側チョークのCD90用PB16(ホンダ部番16100-198-690)が良かったのですが、すでに廃番
調査の結果エイプ100用キャブレターもPB16系であることが分かったため、そちらを新品で購入しました
もっともこれにより必要な部品が大量に出てしまったのですが……

ちなみに写真下側は燃料ホースで、NSR50修理時に購入して大量に余っていたものが内径ぴったりだったのでそちらを使用します



自分用メモですがニードルは3/5段目



付属していたジェットはスロー#38、メイン#72
横型90ccエンジンなのでここは補正します

カブ90はスロー#40、メイン#85
CD90はスロー#38、メイン#90



手持ちはスローが無く、メインが#72、78、82、85の4種類
スローは付属の#38、メインは上記2種の間をとって#82としました
2020.9.12追記
加速に引っかかり感あり、プラグ確認で真っ黒だったためメインジェットを#78へ変更、ジェットニードルを上から2段目に変更しました






キャブの4面比較
同型キャブレターなので形はそっくりですが、一回りサイズが違います



これまでφ35の穴でφ39をひぎぃしていたエアクリジョイント
予想通り新しい穴が開いていました



今回の組み合わせならφ35同士でピッタリです
ちなみにSoloのエアクリーナーボックスはダックスと同一品のようですね



エイプのキャブはスタッドボルトが付いておりインマニ側でナット固定ですが、Solo改90cc仕様の場合長さが足りないのでダブルナットで取り外し



仮組みしてみたところ
PB18時は全長方向も長かったため、シリンダー全長が長い85㏄エンジン+CD90用マニホールドと組み合わせた際プラスチックのガスケット1枚でピッタリでしたが、今回の組み合わせでは全長が不足します



また、燃料ホース取り付け口が車体左側へ行ってしまったため、右だしのノーマルコックだと1周とぐろを巻かないと接続できません



追加で部品を注文
プラスチックのガスケットをもう1セット、5mm長いボルトを買おうとして間違えた15mm長いM6フランジボルト
今回の作例ではM6×35mmが適正サイズです



マニホールドからエアクリーナーまでの長さを5mm補正してピッタリ接続
ボルトは買い直すのが面倒だったので、この後ディスクグラインダーで10mmカットしました



1周とぐろを巻いてしまう燃料ホースは……




最近絶賛放置プレイの後期Nチビ用燃料コックがM16ネジで左出しになるため、はぎ取って取り付け
ON/RESが切り替わるストロー部長さが異なりますが、入れ替えようとしたらNチビ用は真鍮パイプがはめ込まれており抜けなかったのでとりあえずそのまま
ONで走れる距離があまりにも短い場合は切り詰めてみようかと思います
2020.9.12追記
リザーブに切り替わるタイミングはタンク残量2ℓくらいの模様です
燃費的にリザーブで100km走れるか走れないかくらいなのでこのままにする予定




こんな感じで収まります
タンクとエンジンの間にあるすかすかスペースが若干埋まってバランスがいい?



エイプとSoloのスロットルワイヤーのインナー飛び出し長さは同一のはず(ハリケーンのロングワイヤーが同一品)ですが、産廃のSoloではワイヤーの余り量が多く調整しきれませんでした
前オーナーはカブ90エンジンとともにカブ90キャブを付けていたので、スロットルコーンかワイヤーを交換している可能性がありますが、Soloの純正品はすでに両方とも廃番……



仕方が無いのでキャブレタートップ側を合わせます
カブ90用のキャブレタートップを購入



これでピッタリです

コルトラリーアート インダクションボックス取り付け

2020-09-10 23:40:19 | コルトラリーアート


今回はコルト
ヤフオクにてコルトスピードのインダクションボックス(旧タイプ)を購入しました
よりにもよって交換フィルターが入手できない旧型か……




中古品でそこそこ錆とか出ていて汚かったので、録画していたアニメ各種を横目に磨き込み
まあこんなものでしょう



FD2型シビックのフィルターと隙間埋めのスポンジが現在の製造元指定ですが、スポンジが崩壊しかけたもともとのフィルターがありましたのでスポンジを張り替えて再利用します




概ね横25cm、縦14cmといったところ



フィルターとゴム枠の四辺にセメダインG17を塗って圧着
きれいに仕上がりました



車体へ取り付け
これに伴いバッテリーを寒冷地仕様からB19Lの標準仕様へ変更
バッテリーの端子やらステーやらも交換しました

装着により、吸気音がかなり増大
今までは2700回転辺りからキュイーンってタービンが回る音だけ聴こえていましたが、現在はシュゴォーって盛大に鳴ります
小さい吸気口から吸っていたノーマルから先ほどのスポンジ全体で吸っているのだから当たり前か

売り文句通り、パワーは上がったと思います
ちゃんとパワーを測ったわけではないので+10馬力は眉唾ですが、6000回転辺りから惰性で回っている様子のノーマルに比べ、レッドゾーンの6500回転までばっちり吹け上がります

取り付けはボルトで2か所固定、1ヶ所バッテリートレーだったかのボスに嵌めるのですが、純正よりサイズが大きく取り付け剛性も高くないためかエンジンが微振動したとき車体と干渉してビビり音が出ることがありました
当たらないところを探りながら取り付け直して対応しています

Solo エンジン全バラ整備②

2020-09-09 22:35:25 | Solo


今日分はミッション組み換えからです
上はクランクケースから抜いた直後の90純正3速




クランクケース内も削れた破片でジャリジャリ






ボケてる写真もありますが純正3速と純正4速の比較



90ケースに純正4速ミッションを入れるための部品類
タイカブ用のメインシャフト、メイン側4速ギア、カウンター側1速ギア



50用のメインシャフトを分解したところ
パーツマニュアルみたいに入ってる順に並べてみた



メインシャフトと4速ギアをタイカブ用に交換して組み立てたところ
下側はもともとついていた4速ギア




並べるとわかりますが、90のケースに50用4速ギアだとギアのつば部分の長さが余計なのでケースが閉まらないわけですね
つばが無ければ純正3速のサークリップと同じところにギアの端面がくる、と



カウンターシャフト側は50用の1速ギアからタイカブ用1速ギアへ



シフトドラムのニュートラルランプ用接点はなぜか90の3速用の物を付けないと点灯しないんだとか
こちらも入れ替えます



接点はシフトドラム裏で爪を折りたたんで保持されています
いきなり引っ張らず爪を起こしてから抜いたほうがいいでしょう



前回歯が全滅していたオイルポンプ駆動スプロケット
取り外しは歯に割り箸などの柔らかい棒をかませてケースに引っ掛け、オイルポンプスピンドルをプライヤーでつかんで緩める、とありましたが歯が全滅したギアはどうしよう……と悩んで結局こんな感じに
スプロケットにドリルで穴を開け、タップを切って適当なネジを立て引っ掛かりを作ったのち、ウエスをケースとネジの間にかまして回り止めとしました
マグネトベースに傷が入らないか心配でしたが、無事傷を入れることなく取り外しに成功



これで安心してぶん回せます



ミッションと問題のスプロケット交換が終わったので、あとは組んでいくだけです
ケースを閉じる前に最終確認
ちなみにジャリジャリだったケースは灯油漬けにした後念入りに掃除しました



ガスケットを入れて締め付ける前にちゃんとケースが閉まるか確認

1回目は3~5mmほど浮いていましたが、シフトドラムとアームの位置を調整したらちゃんと閉まりました



で、今回もこの液体パッキンを併用して組んでいきます
塗ってケースにガスケットを合わせて……あれ形が違うぞ!?
間違えてクラッチカバー側のガスケットを開封してしまいました
改めてウェビックの箱を漁ったら……あれ?入ってない……
注文履歴を見たところ発注漏れしていました



通販で入庫→発送→到着の時間すら待っていられないので、甲府の2りんかんに電話して在庫を確認の後、閉店ダッシュ……したものの5分の差で惜しくも閉店時間
結局翌日朝になってからポッシュ製のケースガスケット購入
高速まで使って急いだんだけどな~



クランクケースのボルトは3種類
ちなみにパーツマニュアルは必要本数こそ間違っていないものの配置が誤記のものが多いらしいです
手持ちのマニュアルでも、カブ70、90用は誤記、Solo用は正しく記載されていました
正しくはクランク-ミッション軸よりも下側が65mm、上側が60mm、カウンターシャフト後方が50mmです



ズタボロだったテンショナーローラーも新品に交換
もはや径が違うレベル



意外ですがカムチェーンは見た目でわかるほど伸びたりしていませんでした
ですが新品に交換



4速ミッション用にシフトアームも交換します
シフトドラムのピンピッチの違いにより、爪の間隔が異なるらしいです




スプリングの組み方はこんな感じ



入れ替えたらケースに差し込み




シフトアームを直接動かしたりチェンジペダルを差し込んできちんと変速できるか確認



プライマリードリブンギア
フライホイールか?ってくらい重いです
薄く作った軽量ドリブンギアがアフターパーツで売られているのも納得の重さ
内部にはハブダンパーみたいなものが組み込まれている感触がありました



タイカブのメインシャフトはドリブンギアを固定するサークリップ溝が無いため、参考にした作例では移植元の50エンジンからこの辺りの部品をはぎ取って使用していました
産廃はエンジン本体でなくミッション単体で購入したため、新品を購入




ドリブンギアを組みつけたのち、ロックナットとの隙間22.1mmをセンターガイドとワッシャーで埋めてロックナットで締め付けるわけです
隙間埋めは寸法がちゃんと出ていればセンターガイドとワッシャー以外でもいいと思います




ギアを組みつけてからクラッチを取り付けます
……さすがにこのまま組みつけずに掃除してから取り付けましたよ
写真が無いのです



クラッチを入れたらロックナットがクランクのネジに届かない……
3回くらい付け外しを繰り返したのち、ドライブギアの歯をクラッチ側の溝に合わせる必要があることに気づくの図



クラッチが組めたので次はジェネレータ-側
マグネトベースを組みつける前の確認



腰下が組み終わったので腰上を組んでいきます
もともとは国産時代のカブエンジンですが、今回組み込む新品部品の産地はシリンダーが中国、ピストンがタイ、ピストンリングが日本とごちゃごちゃです



ピストンリングはXLRの時と異なりちゃんと刻印が違っていました



今回は注文を忘れていなかったピストンピンとサークリップ(でもクランクケースセンターガスケットは忘れる)




新品は鋳抜き穴の位置が盛大にずれてるんですが……




カムとロッカーアームにはかじった跡が!!
結構オイル漏れしていたのでオイル不足で走ってしまった?それともオイルポンプ駆動スプロケットがあんな状態だったからちゃんとオイルポンプが動いていなかった?



新品カムは用意していなかったので腰上は燃焼室を綺麗にする程度で組み立て
組み立て後に写真を見返しながら考えてみるとオイルポンプも破片を吸ってダメージを負っている可能性に行きついたため、そちらも交換予定です



シリンダーが組みつきました



ヘッドカバーのガスケットは角が向かって左上




ヘッドカバーは矢印が下
イメージと文字の向き的には上に向けたくなりますが……



向かって左下が銅ワッシャ
ナットを組むと右下だけフランジナットで他3ヶ所が袋ナット
銅ワッシャの位置はオイル通路を兼ねているかららしいですが、よくよく考えると変な部品構成



組み終わったらエンジンを車体に積載……
あ、エンジンマウントのボルト規定トルク以下でねじ切れた……



産廃怒りの追加注文



ねじ切れたボルトとの比較
それほどひどい腐食をしていたとは思えませんが……



エンジン整備後のオドメーター距離は16896.4kmでした

Solo エンジン全バラ整備①

2020-09-08 23:52:32 | Solo


就職時に実家に置いてきていたSoloですが、一念発起しもう一度乗ることにしました
上の画像は今回組み込んだカブ50カスタム用4速ミッション
ガチャガチャうるさいエンジンを修理する際、ついでに組もうと5年以上寝かせていた品です(寝かせ過ぎ)
当時はタイで販売されている車両の部品を組み合わせ、マニュアル4速リターン仕様で組もうと考えていましたが今の産廃はSoloなら自動遠心が良くね?と自動遠心ロータリー仕様で組み立てます



XLRの時と同様寮の空き部屋を養生してエンジンを持ち込みます
今回はエンジンが小さいので一人でも車体から降ろせました
しかし初日はあまりの暑さにエンジンを降ろしたところでダウン



作業2日目、エンジンをばらしにかかります
これはフライホイールにバンドホルダーをかませるため、ピックアップを外したところかな?



サクッとシリンダーを抜きます
内壁に錆びた跡?




ピストンと燃焼室のカーボンはこんな感じ
無理くりKSR110のキャブを組んでまあまあ走るところでセッティングした割にはカーボンの堆積は少ないか?



タペットをいくら弄ってもチャリチャリカチャカチャうるさかったカブ90エンジン
大昔そんなことをついたーに呟いたら別大学の先輩が
「カムチェーンのプーリーがヘタるとそんな音でるよ~」
とアドバイスしてくれていたので、ガイドローラー類は全て新品を用意して取り組み始めていますが……



えこたまさん、5年越しに見事的中です
しかし破損の度合いが洒落にならないレベルなんですが……




某横型エンジン純正チューンド系サイトにて、エンジン関係のボルト長さは締める前の状態で約10mmという情報を確認してみるテスト①



クラッチカバー外したところ
まだまとも




この辺は組むときに方向や組み順を忘れないように撮ったものですが、一応掲載



中心のベアリングはスポッと外れましたが、こちらのプレートは手でめくろうとしても剥がれてこなかったのでベアリングプーラーを嵌めて抜きました



上のプレートを剥がした後
固体と化したオイルがキワにびっちり詰まってる……



遠心クラッチ用のホルダーは用意していなかったのでバンドホルダーで緩めます
オイルが付いている状態だと滑ってしまうため、バンドホルダーを嵌める場所はパークリで脱脂



中にワッシャーが入っているので忘れないように撮った写真かな?



クラッチとプライマリードリブンギアが外れました



スプリング組みつきを忘れないように確認(そこまでいるか?)



シフトアームのスプリング長短向きも確認



クラッチ側が外れたら次はジェネレーター側
この時点で既にフライホイールが外れていますね
ウッドラフトキーを外すのに手間取った記憶



マグネトベースを外したところ
こんな薄くて大きい部品を傾かないようにまっすぐ引き抜かないといけないなんて面倒くさいな……変にこじってOリング面に傷をつけて漏らしても困るし
幸い部品にツノみたいな部分が付いているので、そこを取っ手にちょっと引き出しては水平に戻し……を繰り返すことで外すことができます



カムチェーンテンショナー先端のローラーが死んでます
まあシリンダーのプーリを見た時点で察しはついていましたが……



大惨事のオイルポンプ駆動用ギア
君もともと歯が付いてたはずだよね?



戦犯がマグネトベースに張り付いていました



テンショナーロッド先端のゴムです
大学時代に異音の原因追及していた際、テンショナー交換をしたら先端についているはずのゴムが根元を残して無くなっていたのでそうだろうな~とは
つまり購入当初からエンジンで生じていた異音は、

①テンショナーのゴムが劣化で千切れる
②チェーンにテンションがかからず異音発生、暴れたカムチェーンがプーリーやらギアやらをいたぶり尽くす
③その後テンショナーのゴムをつけ直すもプーリーやギアが全滅しており異音が止まらない

ってとこかと
しかしそんな状態のエンジンで60km/hのメーター振り切らせたりGAIAのモトクロスコースでジャンプ飛んだりしてたのか……



プーリーやギアの破片が堆積しまくったクランクケースの図




エンジン関係のボルト長さは締める前の状態で約10mmという情報を確認してみるテスト②



キックの組み方を(ry



クランクケースを割ります
ご丁寧にたたいてくださいと言わんばかりのステップ取り付けボスがあるので、今までばらしたエンジンに比べれば気が楽です
TZRのシリンダーとかどこを叩けば抜けやすいのかって話



クランクやミッションが御開帳

今回はここまで
次回からミッションの組み換えとエンジン組み立てになります