昨年の11月、3番機こと末の弟が16になり免許所得できるようになったので車両を用意することにしました
今回の車両はNSR50で、選んだ理由としては3番機の原付練習後に引き取り直して遊べそうと思ったこと、会社の先輩からサス付きのフレーム(書無し)とレース用エンジンをもらっていた事があります
購入価格は車両のみで8万円、しばらくは町乗り車両のため、書付きでなおかつサイドスタンドの根元がカットされていないことが条件でした
ヤ〇オクの商品説明でも灯火類全滅、エンジンが何とかかかるのみで、写真で見てもわかるボロでした
まあ丸々イチから整備できる教材になるかなという気持ちで特に後悔もなく名古屋あたりまで引き取りに……
購入後はエンジンがかかることを確認したのち、山梨は真冬の整備がとてもつらいので放置していたのですが3月辺りからちまちまと手を入れ始めました
今回はその初日、全体の確認をしていた時のまとめです
白飛びしてしまっていますが、全体像です
写真の10倍は汚いと思ってください
まずはインナーチューブ
長期間雨ざらしで放置されていたらしく錆が浮いています
オイル漏れを起こしている上、ストローク部分に錆がかかっているため使用不可です
フレームはアップタイプのサイレンサーステーも付いていない87or88あたりの最前期型ですが、フォークやステム周りは後期化されていました
キーはイタズラされたらしくぐちゃぐちゃです
前オーナーは勝手にキーが抜けるのでエンジンかけた後ポケットに入れていたそう
ハリケーンの可変ハンドルが付いていましたが、フルロックさせるとメーターとレバーが干渉しています
危ないのでさっさとノーマルハンドルにすることを決定
スピードメーターにはいつのオーナーかはわかりませんが購入時の距離がテプラで貼ってありました
文字盤には小僧っぽいスピードメーターシールが貼ってあります
産廃的にはみっともないので嫌いなのですが……
キタコの水温系がホムセンステーでつけてありましたが、固定が甘く振動でやられたのか針がぶっ飛んでます
ホムセンステーを外したら防振用のゴムが各メーターで1つずつ足りません
メーターは振動に弱いからきちんとラバーマウントするべきだろうが!とツッコミを入れていました
グリップはゴムが完全に死んでいて、触ると手にべったりくっついてくる始末でした
明らかに純正ではないラジエーターが付いています
NSR50は冷却が弱く、飛ばしているとすぐに水温警告灯が点いてしまうらしいですね
割り込みで水温センサーが付いていましたが、もともとついていたラジエーターキャップが宙に浮いているなどいろいろアレです
灯火類が全滅しているので、とりあえず導通チェックのためハーネスは車体からはぐってしまいました
キタコの水温系や他車種流用のラジエーターを取り外そうと水を抜いたら錆色の液体が出てきました
ナンバー取ったらラジエーター洗浄剤を入れたほうがよさそうです
左右ステップはプレートでバック&アップになっています
チェンジペダルは曲げ直して元通りっぽくなりましたが、ブレーキ側は同じように曲げ直せるかちょっと怪しいです
この車両のイタズラ歴?それともコース走行して派手に吹っ飛んだのか?のひん曲がったハンドルストッパー周り
コース走行用に使っていたなら電装系やオイルポンプ等が付けたままで中途半端、しかしフロントの後期化、エアクリレスのファンネル仕様などになっているという変な仕様です
レーサー上がりの車両を売るときに最低限公道を走れるようにしたとか?
盗難未遂履歴の証明として、ハンドルロックのツメが削れ、ひん曲がっています
この時点ではハンドルロックにキーシリンダーを回していても、引っ掛かりはするが左右にハンドルが切れてしまう状態でした
この日のチェックで方向性としてとりあえずノーマル戻し、手に入る純正部品は可能な限り新品で購入して綺麗にしていくことに決定
エンジンはとりあえず異音等が発生していなかったため、キャブの内部部品を交換するだけで様子見です