2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

産廃の挑戦 アドレスv50佐多岬8耐ツーリング

2018-06-01 00:29:13 | ちょっとしたこと
さてさて、5月の連休をほぼぶち込んで行った九州ツーリングのまとめです。
そもそもこんなことをやるきっかけになったのはこちら。




トネ・コーケン著のスーパーカブ(2巻)
つい最近漫画版も出ましたね。
こちらのエピソードの中に山梨県の北杜市あたりから一足先に春にたどり着くため友達と一緒に九州に行く。オーバーサイズピストンを組んだ50ベースのカブで。というのがありまして、
これを去年の秋ごろに読んでしまった産廃は

「現実の7年目ライダーがJKに負けてたまっか!!」

と燃えてしまったのでした。
そこで年末ごろから構想開始。

とりあえず50ベースのカブを相手にするならTZRや900Rのような楽に行ける奴は却下
残ったのは

①懐かしのSolo
②林道ファイターXLR
③クッソボロアドレス

の3台。
XLRも楽すぎるだろうという理由で却下、
Soloは同じカブエンジンなので丁度良いかと思われましたが、カブより10㎏軽く、ノイジーな音を出すとはいえ90のパワーで85㎞/h程度出てしまうこちらも50のカブ相手ではイージーすぎるということでボツに。
ついでに言えば、カブエンジンのSoloで九州まで横断したところで、

「さすがカブ(系エンジン)」

の一言で済まされそうな気がしたので(それでもカブでロンツーする人たちは凄いんだぞ!!と声を大にして言いたい)
というわけで愛着もへったくれもない、たまに信号待ちでエンストするようなコンディション最悪のアドレスで行くことが決定しました。
しかしさすがに不安もあったので、ちょっと前の記事に出したホイールに加え、プラグ、オイル等は交換して臨みました。




さて初日
原作通り甲州街道から中山道へ……のつもりだったのですが、そこは地名を知らない産廃。

「確か次は岐阜だから飛騨高山へ向えばいいんだよな?」

という理論で突き進んだ結果が初日の経路です(岐阜で知ってる地名が高山だけだった)。
しかも産廃は地図を見る時間があったら前へ走るってな進み方をしているので間違えたことにも気づかず西へ猛進。その結果……。



安房峠にて冬季通行止めに引っかかってしまいました。
バイパスがあり、そちらは通っていたのですが、自動車専用道……。
どうしたものかと迷いましたが、ふもとの方のおっちゃんに高山まで抜けたいって話をしたら通してもらえました。



無事通過したアドレスの図。
この時道を間違えていることに気づき、名古屋方面へ。
ビジネスホテルに飛び込みで入り、一泊しました。




さて二日目。
元ネタを読み返しつつルートを確認(なるほどとりあえず日本海に出ればいいんだな)
元ネタでは出発前に立ち寄ったらしい大津には11時ごろ到着。



写真をパチパチしながら昼飯探して出発。



朝倉西!惜しいw
自宅から離れていく方向に進んでいるのに海が右側にあるっていうのは、あまり海沿いから北上しない産廃には新鮮でした。
(千葉や茨城方面に行くときは海沿いを走らないため)
そして日没寸前に鳥取砂丘に到着。




沈んでいく太陽を撮ったり



砂浜部分を歩いてみたり。
















ついついテンションが上がってしまい本ツーリングで最多の画像があります。
孤独のグルメ2巻にて想像できない遠近感と書かれていましたが確かに。
5分ほど歩いても高いところにいる人影のサイズ感が変わらなかったりとか。
ズルズルと地面が滑ってしまうので、波打ち際から山側へ登ろうとしたら、途中から登れなくなるところでした。
バイクで入っていっても悪さできないなぁとか思ったりして。
この後鹿野温泉で風呂だけ頂いたのちネットカフェで一泊。
時間が遅かったのもありオープン席しかない状況で、仕方ないのでテーブルに突っ伏したり机の下に丸まったりして仮眠をとりました。




三日目。正直この日は寝不足と単調に距離を延ばすことがきつくなってきており、とっとと九州着かないかなって心境。
ろくに画像も撮っていません。
一応松江市の辺りから国道431通って中海、宍道湖あたりを沿って走っていたのですが、ノンストップ走行していた区間なので……。



夕方6時前に関門トンネル前に着きました。
行きは原二登録なのをいいことに走って越えましたが、メーター読みでMAX65のアドレスはゲートからの発信加速で置いていきぼりにしたトラックに真ん中あたりで追いつかれてしまい申し訳なく……。
帰りを歩いて越えようと思った瞬間でした。
この日はもう少し距離を伸ばそうと、熊本のビジホを予約。ネカフェでほとんど寝てないのに懲りない奴です。



道中では川一面に鯉のぼりがかかっていました。この時点ではまだ4/30です。
このあと久留米付近で道に迷ってしまい1時間のタイムロス。
ビジホに到着した時には12時前になってしまいました(熊本でラーメンキメようと思ってた)



熊本入ってからもガス欠して携行缶使うの図。
今思えば久留米ラーメンでも食っておけばよかったです。




四日目。
この日に佐多岬に到着しました。
なおこの日から天気が荒れ始め昼飯を食べたころからぽつぽつと。
途中からは完全にカッパもレイングローブもぐちゃぐちゃになっていました。
当然画像など撮る余裕もなく……。



でもちゃんと目的地では撮ってきています。







写りこんでしまう産廃w







閉園(っていうのか?)のタイミングだったのでゲート前でパシャリ。



は?

雨脚の強くなる中、宮崎へ向って引き返し始めましたが、ここでアクシデント。
ナビは山の中に向かって誘導する上、佐多岬周辺、マジでスタンドが少ない。
ガソリンが4リッターぐらいしか入らないアドレスには致命的で、産廃もガシガシ飛ばすのでフルタンクでも150㎞走れるかぐらいしか距離が持たんのです。
夜も8時を回り、2、3件のスタンドを回るも既に閉店してたりでマジピンチ。
携行缶を使って土砂降りの中給油しつつ、宮崎に行くのは諦め国道3号を引き返しました。
9時前ごろにガス欠寸前でギリギリ開いているスタンドを発見し、閉店15分前になんとか給油。
思えば西側なので陽が沈むのも遅かったのです(佐多岬のゲート前の画像は6時45分ごろ)
ヘトヘトになりながらもビジホに飛び込み、この日は到達記念ということでコンビニでいろいろ買い込んで祝勝会。

ビール一杯で眠りに叩き落されましたが……。




五日目
天気は大荒れでじい様からも今日はホテルでゆっくりしてフェリーで戻れ指令が出ました。
まあそんなことしたらJKに負けたことになるのでそんなことしません(豪雨の中走ったなんて書いてない)
お察しの通り雨の中走ってただけなので画像はほぼ無いです。



たまたま晴れ間が出たタイミングで止まったポイント。




なんとかかんとか
このころになるとベルトかウエイトローラーが減ってきたのか最高速がメーター読み65㎞/hから58km/hまで低下。
おまけにナビ担当のグーグル先生は山の中ばかり案内し、非力で産廃と荷物を多重積載したアドレスは青色吐息。
高所+雨の影響かまるでパワーが出ず、最悪10km/hしか出ないことも。
もはや笑えてきてアクセル全開にしながら自分の足で押して進んだりしてました。




この日一番インパクトがあったのはこれ。
沈みゆく太陽の色のインパクトが凄かった(語彙力w)
これと砂丘は画面で見ていても伝わらないと思います。赤とオレンジの終末感というか。
ちなみに産廃はこういう破滅的な終末感のある風景が大好きです。小説や漫画とかも含めて。
そんな話を以前2番機にしたことがあるのですが

「北斗の拳!!」

違うそうじゃない。
もっとこう、神ないとか終末な(略)とかの方だよ。

この後本屋に寄ってスーパーカブの3巻を入手(翌日おにYになぜ荷物を増やすのか……と呆れられる)




六日目

この日は山口に来ていたおにYと合流してます。
その分走行距離が少なめ。
復路の関門トンネルは徒歩で渡ることに。



なんかでっかい橋(お



人道入り口はこんな感じ。
エレベーターで地下に降ります。



降りた先はこんな感じ。
人道にも国道の表記があるんだね。





ビミョーに途中まで下っていて、途中から登ってます。
50のスクーターでも汗だくになりました。



昼過ぎにおにYと合流。
だらだらとだべったりみかんもらったり。
頂いたみかんは後日おいしくいただきました。
おにYと別れた後広島へ。この辺りからFI警告灯が常時点灯し始めて本格的にギリギリ感が増してくる。
おにYからは途中で止まったらトランポ出すぞと言われる始末。
とりあえずこの日はトラブルなかったのですが、名物のお好み焼きを食べた後宿を探すもどこに電話しても満室の返事。
何でも、おにY情報曰くフラワーフェスティバルと航空祭があるらしくそのあおりをもろに食らった模様。
仕方がないので2日目以来のネカフェへ行くため東広島へ。
ところがその途中でゲリラ豪雨に直撃!
3日連続で雨に降られてしまいました。
ひょっとして産廃、雨男?
去年の夏休みもほぼ前日雨だったしなぁ~。




七日目

この日から画像が無いです。もはや帰るのみ。




八日目

午後6時ごろに着きました。

50のスクーターでツーリングというのも、そもそも泊りがけのツーリングというのも初めてでしたが、ガス欠地獄を除けば結構面白かったです。
かなりの苦行に見えるかもしれないですが、二種登録にさえなっていれば速度を気にして走る必要はないですし、なにより

①アップライトかつコンパクトなポジションなのでレプリカのように体幹の筋肉や首に負担がかからない。
②サスはプアだがシートが分厚いためケツが痛くならない。
③ニーグリップ不要(ステップボードを踏み込めば効果は同じ)の上、膝の曲がりが鋭角にならないので股や膝の負担が少ない。

という楽ちん3要素があったため、連日走行していたにもかかわらず筋肉痛などの症状は全くありませんでした。
体を痛めた個所といえばせいぜいヘルメットの顎ひもでこすれて皮が剥けたのどぼとけぐらいです。
というわけでアドレスV50はツアラー(こいついつも○○はツアラーって言ってんな)

おまけ
アドレスのキリ番三昧