2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

TZR250R チャンバー修正

2020-03-22 23:50:51 | TZR250R
前回記事の通り、購入後速攻で潰してしまったチャンバー
さてどう直したものか?

①メーカーに頼んで右だけ作ってもらう
→納期と費用が高そう

②修理屋に丸投げ
→安いし修正の度合いは信用できる、でもせっかくなら自分でできないか?

というわけでで自前で直してみることに



で、早速第一弾
ボディの凹み直しに使うひっぱり工具で挑戦
先人がノーマルチャンバーに対して行い、効果が無いという記事を見たものの鋼板の薄い社外チャンバーならどうだ!!
グルーガンで接着剤をしっかり予熱し、しっかり圧着して5分待ってから引きはがしにかかる



一回だとこんな感じ
変わってねぇ~

作業効率UPを狙い、チャンバー本体もガスバーナーで余熱、ひっぱり棒は1分圧着させたのち、ホースで水をかけて急速冷却
冬場であったこともあり冷える時間はだいぶ早かったです
ついでに急冷で内部の巣も小さくなってるといいな~



別の日の写真だけど10回ほど繰り返してこんな感じ
最も大きい凹みは平ら程度になったものの、膨らませるまではいかず
この段階で接着面積が大きく最も強力にくっついてくれたひっぱり棒が根元から折損
チャンバーの形状によりひっぱり棒をまっすぐに引くことができなかったため、根元に曲げ応力がかかってしまっていた模様
他の接着面積が小さいものでは時間の無駄と考え、次の手に移ります



第二弾はこちら
空圧式のチャンバー修正機です
先入観からコンプレッサー必須かな?と思っていたものの、使用方法の紹介記事にて普通の空気入れでも到達できる圧力(4~5kgf)だったため購入
……ホムセンにある素材から作れば数千円?もういいよ面倒だし
凹んだチャンバーを修理してオクで転売すれば5本くらいで元が取れるんじゃない?



とりあえずこちらが修理前



工具をセットして空気入れ(自転車用)で空気を入れていきます
70~100回分くらいで指定の圧力に達しました
前回の記事で書いていたように、巣穴は塞いであったので圧漏れもなし
ちなみに作業中の服装ですが、フルフェイスヘルメットを被ったうえで防護用ゴーグル、耳栓と作業用革手袋のフル装備で万が一の破裂に備えました





で、修理後
しっかり丸々と膨らみました



ただし溶接のビード部周辺は小凹みが残存
こればっかりは硬さが違う箇所なので仕方ないかな
メーカー推奨圧力よりも高く空気を入れればもう少し戻るかもしれませんが、破裂して使い物にならなくなっても困るのでここまで



凹みは直っても傷は修復できないし、ステンレス製で塗装もできないためこんなものを用意
2ストオフ車用のDRC製チャンバーガード
ちょっと長かったため2コマカットし、チャンバーに添わせる形で指、プライヤー、ハンマーを駆使して形を整えていきます



で、装着
中学生時代にハマっていた暴力的レースゲーム、モーターストームに出てきそうな見た目になりました
この後ステップ後ろ側のバンド固定ネジが次に転んだ場合によりチャンバーを潰しそうなことに気づいたため、ステップバー下側付近に位置を変更しました

TZR250R チャンバー交換と……

2020-03-10 23:29:54 | TZR250R


昨年の秋ごろ、TZRのチャンバーを新品で購入してしまいました
購入したのはK2テックのステンレスチャンバー
Webikeで注文し、2か月程度の期間を経て到着




持っているチャンバーとの比較
一番上がこれまで付けていた詳細不明チャンバー+純正サイレンサー
右を凹ませつつも気温30℃の真夏日に後軸47馬力も出たすごいやつ
たぶん忠雄ジャッカルじゃないかと
中段は一昨年くらいにヤフオクで買ったアルファーレーシングの左右出しタイプ
こちらは中低速が厚くなった気がするけど、何度キャブセットを詰めても3速以降で11500以上回らなかった
見比べてみると3種類の中で膨張室が一番小さいので、膨張室の容量不足?
サイレンサーの繋ぎ目やリベットからも排気のオイルが染みてくるのでほとんど使わずに推定ジャッカルに戻した経験あり
今回導入するK2テックはジャッカルに近いですね。
どのくらいパワーが出ることか



開封時観察していたら右チャンバーの車体側に凹み!?と思いましたが……



取り付けてみたところスイングアームとの干渉避けの模様
ドッグファイトのチャンバーも左側がスタンド避けで凹ませてあるらしい



フランジとチャンバー本体を外してみたところ
これまでのチャンバーと同様フランジに溝が切ってあり、そこにOリングを嵌めて排気漏れを防止する構造



サイレンサーガスケットは再利用できるかも……と見込んでバスコークを塗ってみた
せっかくなのでシリンダーとフランジ間のガスケットも新品に交換



組みつけて1日待ち、シェイクダウンしてみたらオイルの跡が!!



見えづらいですが赤丸部分に溶接の巣がありました
メーカーに問い合わせし、この部分を溶接して穴をふさいでもらいました

再組みつけ後、気分を良くして交差点を右折していたら轍の中に大量の砂利の吹き溜まりが!!



はい、購入後500kmも走らず慣らし完了しました



貼り付けウインカーはレンズに若干傷が入り、両面テープ剥がれ
でも動作は問題なし



転倒時に地面とヒットしてしまい、ラジエターキャップ破損



ブレーキペダルもぐんにゃり
熱入れながらなら戻るかも……と思いガスバーナーで炙りながら力を入れてみましたが、あえなく折れました






いろんな方向から
初見時は平らになる感じで凹んだ程度かと思いましたが、凹になってますし、結構ベコベコです

すっかり気落ちしてしまい、この後修理へのとっかかりに時間をかけてしまいました

GPZ900R キャブレター再セット

2020-03-09 00:16:41 | GPZ900R
つい先日、また900Rが1気筒点火していないような症状に見舞われました
最近買ったサーモ画像撮影機能付きスマホでエキパイを確認してみたところ




このように4番のシリンダーでちゃんと燃焼していないことが分かります
ただし、今回は高回転域まで回し続けているとちゃんと点火している模様
ということはスロージェット等の低速側のセットアップが崩れた?でもノーマルセッティングで2万キロちょっと走った程度で不調になるほどセッティングが狂うだろうか?



疑問はありましたが、キースターのジェットセットを購入し、キャブレターを再セットアップすることにしました
4気筒なので1台分で1万5千円オーバー……



まずはキャブレターを車体から完全に取り外します
今回はスロットルケーブル等も全て取り外しました
だけどフロートのドレンを緩めてもガソリンが出てこないぞ?



フロートを開けてみると底に黒いものが溜まっていました
ある程度固形ですがパーツクリーナーを吹くと細かくバラバラに
試しに磁石を近づけたところ、公園の砂場で磁石を落とした時と同じ感じに……
フロート室内に粉末化した錆が降りていたようです
タンクの見えないところで錆が進行しているのか、と複雑な気分です



とりあえず4気筒分全てジェット、ニードル、ホルダーを新品に交換しました
ついでにフロートパッキン、ニードルバルブ、ドレンボルトも交換
今回のセットはスロー#35、メイン#132、ニードルN27BでA1フルパワーセット、つまるところ今までと同じ
吸排気含めて前期型逆車ノーマルなのでこれでいいでしょう
メーター読みでふおわkm/h出たし



去年のヘッドカバーの際苦労したので、今回は作業中にエアクリ側のインシュレーターをシリコンスプレー漬けにしてみました
ですが組みつけ時は裏返した部分が勝手に戻ってしまってうまくいかず失敗
後で調べたらインシュレーターを裏返した状態でタイラップ留めしておく方法がある模様

この後エアクリーナーまで組み立て、コックをプライマリーにしてエンジン始動!
が、改善されてないぞ!と思ったらキャブレターから激しくオーバーフロー

どうやら主原因はフロートの劣化によるオーバーフローだった模様



せっかく苦労してエアクリボックスまで装着したのですが、また全バラしてフロートを摘出
爪を調整して再び組みつけました
再組立て後は復調したので一安心

余談ですが、作業時間の7割はエアクリーナー側インシュレーターの組みつけでした