2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

GPZ900R エンジンOH前パワーチェック

2020-10-11 22:02:32 | GPZ900R
GPZ900R A5(’88)ノーマル車 パワーチェック


当家900Rは来週で車検となりますが、今回同時にエンジンオーバーホールの予定です
高回転まで回すと白煙吹いているとのことで、オーバーサイズピストンの組み込みを行います
せっかくならどのくらいパワーが上がるか知りたかったため、現状でのパワーチェックに行ってきました




後軸でパワーが97.72HP(99.1PS)、トルクで55.13ft-ibs(7.62kgf/m)となりました(上図は出力してもらった紙のインクが雨で少しにじんでいます)
後軸出力から大体1.12掛けでエンジン出力になるとのことで、換算すると111.0PSとなり、A1のカタログ値から4PS落ち
まあ67000kmを超えたエンジンとして考えれば十分以上にパワーが出ていると思います
トルクの波打ちがちょっと気になりますね
TZRの時と違い、A/Fチェックができなかった(サイレンサーの奥までセンサーが突っ込めない)ため空燃比は分かりませんが、キャブレターの調整が必要でしょうか

なおオーバーホール時は泣き所と名高いスターターワンウェイを後期の対策品に交換するため、腰下まで分解になります
全分解で工賃見積26万+各種交換部品、油脂類代だそうな
さらに車検代も加わるため、総額50万以上でしょうか
また、今回もお世話になるハネホンは国産車のメカニックが人員不足とのことで、工期も結構かかるらしく完成はおそらく年明けになる予定です

GPZ900R 純正エキパイ接続部補修

2020-09-12 21:12:52 | GPZ900R


先月900Rのオイル交換を行った際、エキパイのバイパスパイプ部分に亀裂を発見しました
カバーをかけているとはいえ砂利敷きの駐輪場の上、冬場は融雪剤も撒かれる地域ですのでダメージが一気に来てしまった模様
ついでに言えば生産から30年越えているご老体ですからね



実は交換するエキパイも持っているのですが、試してみたいことがありもう少し純正エキパイに頑張ってもらうべく補修します
耐熱温度700℃のマフラーパテを使用



亀裂部をワイヤーブラシで磨き、パテを盛ります
レビュー欄にてチューブ内部で分離していることが多いとのことで、チューブを揉んでいたら後ろ側からチューブの口が開いて漏れてきたのはご愛敬



塗ってから1日置き、ある程度固まったところでエンジンをかけて完全乾燥させます
固まった後の感触は卵の殻っぽい感じ
実は一回目に塗ってすぐエンジンをかけたところ、パテ内の空気が一気に膨張→熱で硬化してまさに卵の殻状態にしてしまっています
写真を撮ってあるのは2回目に塗り直した部分

パッケージの取扱説明書には水溶性で濡らすと柔らかくなってしまうとのことなので、雨天走行も念頭に置いた恒久修理なら上から耐熱アルミテープ等を巻く必要があると思います
産廃は次の車検に通ればその後交換する予定なのでとりあえずこのままです

GPZ900R ステップバー交換

2020-05-07 21:12:40 | GPZ900R
今回は900Rのステップバーを交換します



これまで使用していたステップバーはこちら
前期型用の幅広かつゴムが分厚いタイプです
衝撃や振動の吸収性は優れているのでしょうが、どうにもブーツのかかと部と嵌め合わせた時にしっくりこない……
そこで中期型用の細いタイプに交換します
なお、パーツマニュアルを見てみると後期型(A12)以降でもまたちょっと違う形状のステップを使用している模様



交換先の品番はこちらになります



比較画像
大分細く、若干短くなりますね
形状的にもスポーティでしょうか



右側が中期型用、左側が前期型用
ブラケットの位置は変わらないため、ステップの位置そのものに変化はありません



予想していなかった問題点はこちら
これまで取り付けられていたステップバーのリターンスプリングの巻き数が片側だけ異なり、使うことができませんでした
後日スプリングを単体で注文して入れ替え

ステップバー交換により、靴底が硬くかかとの高さが低いオフ系ブーツ(ガエルネのG-MIDLAND)で運転していてもしっかり引っかかってくれるため、外足のホールド性が高まって操作に集中できるようになりました

GPZ900R キャブレター再セット

2020-03-09 00:16:41 | GPZ900R
つい先日、また900Rが1気筒点火していないような症状に見舞われました
最近買ったサーモ画像撮影機能付きスマホでエキパイを確認してみたところ




このように4番のシリンダーでちゃんと燃焼していないことが分かります
ただし、今回は高回転域まで回し続けているとちゃんと点火している模様
ということはスロージェット等の低速側のセットアップが崩れた?でもノーマルセッティングで2万キロちょっと走った程度で不調になるほどセッティングが狂うだろうか?



疑問はありましたが、キースターのジェットセットを購入し、キャブレターを再セットアップすることにしました
4気筒なので1台分で1万5千円オーバー……



まずはキャブレターを車体から完全に取り外します
今回はスロットルケーブル等も全て取り外しました
だけどフロートのドレンを緩めてもガソリンが出てこないぞ?



フロートを開けてみると底に黒いものが溜まっていました
ある程度固形ですがパーツクリーナーを吹くと細かくバラバラに
試しに磁石を近づけたところ、公園の砂場で磁石を落とした時と同じ感じに……
フロート室内に粉末化した錆が降りていたようです
タンクの見えないところで錆が進行しているのか、と複雑な気分です



とりあえず4気筒分全てジェット、ニードル、ホルダーを新品に交換しました
ついでにフロートパッキン、ニードルバルブ、ドレンボルトも交換
今回のセットはスロー#35、メイン#132、ニードルN27BでA1フルパワーセット、つまるところ今までと同じ
吸排気含めて前期型逆車ノーマルなのでこれでいいでしょう
メーター読みでふおわkm/h出たし



去年のヘッドカバーの際苦労したので、今回は作業中にエアクリ側のインシュレーターをシリコンスプレー漬けにしてみました
ですが組みつけ時は裏返した部分が勝手に戻ってしまってうまくいかず失敗
後で調べたらインシュレーターを裏返した状態でタイラップ留めしておく方法がある模様

この後エアクリーナーまで組み立て、コックをプライマリーにしてエンジン始動!
が、改善されてないぞ!と思ったらキャブレターから激しくオーバーフロー

どうやら主原因はフロートの劣化によるオーバーフローだった模様



せっかく苦労してエアクリボックスまで装着したのですが、また全バラしてフロートを摘出
爪を調整して再び組みつけました
再組立て後は復調したので一安心

余談ですが、作業時間の7割はエアクリーナー側インシュレーターの組みつけでした

GPZ900R 水温センサー交換

2019-10-20 20:52:34 | GPZ900R
先日、900Rで渋滞路を走っていたところ水温がレッドゾーンを振り切り、ついにクーラントを吹いてしましました
35℃はある甲府の渋滞路でも踏みとどまっていたのになぜ?と思いながら路肩で休憩していたところ、冷却ファンが回っていない!!
ファン系統のヒューズが切れていました。
スペアのヒューズに交換しても再度切れてしまったため、こりゃあファン本体が逝ったかな?と思いバッテリーとファンを直結してみたらちゃんと動く
そのほかキーONでは回るのにOFFだと回らないと今までとは逆のことが起こる
この状態でラジエター側の94℃ファンセンサー配線をフレームへ短絡させるとファンが回る
これは温度センサーの故障と断定されました

900Rのファン回路はややこしく、
①キーOFF時
ファンスイッチリレーは97℃スイッチ側に導通、水温97℃以上でファン動作
②キーONで油温120℃以下
ファンスイッチリレーは110℃スイッチ側に導通、水温110℃でファン動作
③キーONで油温120℃以上
ファンスイッチリレーは97℃スイッチ側に導通、水温97℃でファン動作
となります



部品交換前にアースに問題ないか確認
ラジエター側とバッテリーのマイナス端子は導通がありますが……



97℃ファンセンサーは導通なし
ファンが回る温度なので火傷しそうになりました



予測通りだったため部品を発注し交換に移ります
まずはラジエターからお漏らししないよう冷却水を抜いておきます
交換してまだ1年なのですが



ファンセンサーを抜きます



交換するファンセンサー部番はこちら
サーモスタット側についている110℃センサーはシールテープを巻く必要がありますが、こちらは根元にOリングが嵌っているためテープ不要です



取付完了
ちなみに900Rでは動作温度が2種類あるファン回路ですが、ZZR1100などは97℃側のみとなっているようです
ちなみに900Rで同仕様にする場合、油温センサーへつながる配線を外してしまえば97℃側で固定になります