2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

ベンジンカイロ買ってみた&使ってみた

2012-12-23 16:39:18 | ちょっとしたこと
産廃、寒さには強いのですが、手足の末端なんかが冷えて指とかの動きが悪くなったりするのだけはどうにもなりません。
寒さに強いからって体温が高いわけではありませんからね。


そんなわけで去年から気になっていたベンジンカイロを買ってみました。


産廃が買ったのは川崎精機製作所製のポケットウォーマー II型と呼ばれるもの。
MADE IN JAPANの刻印が誇らしげ。
アルミのサンドブラスト仕上げ(なのかな)の外観と他メーカー製の物と比べて小さいことが特徴。
ちなみに親父の五部輪はハクキンカイロのピーコックminiを購入。
比較するとこんな感じ。



大きさはピーコックminiのほうが若干大きく、厚さは薄いです。
また、川崎製は厚さがほぼ一定なのに対し、ピーコックminiは端のほうに行くほど薄くなる形をしているので数値以上に薄く感じます。
蓋の閉まり方もこの2つは異なっており、ピーコックは蓋と本体がぴったりで、奥の方でカチッと閉まるのに対し、川崎製は中央部が緩く角のところだけで嵌っている感じです。そのため川崎製は少しでも蓋が緩むとカタカタ動きます。
この違いはハクキン製が日ごろから使う日用品、川崎製はとりあえず形保ってればそれでいい軍用品、といった感じ。
実際はかなり薄い真鍮とそこそこ厚みのあるアルミっていう加工性の差から発生する問題だと思われますが……。
ちなみにどちらもMADE IN JAPANのはずです。



蓋を開けるとこんな感じ。
火口と呼ばれる部分にはプラチナが含まれており、それが周囲から酸素を吸い寄せ、中のベンジンと酸化分解させる仕組みだそうで、燃えてる訳ではないのだとか。
反応熱で次の反応が起こるので、反応を開させるためにまずライターなどで火口を熱する必要があります。

で、使うときにはベンジンを入れる必要があるのですが、ハクキン製も川崎製も底の部分がこのように丸まっており自立させることができません。

したがってこのように適当なコップか何かの中にタオルなどを押し込んでその隙間に突っ込むと良いでしょう。

で、このように給油カップを差込み給油します。なお給油の際は給油カップのレバーが中立の位置にあり、下に燃料が出ない様にしておきます。

点火の際はこんな感じ。火は斜めもしくは上から挿入するのがポイント。
本体のほうを下に向けないよう注意。

点火するとこんな感じで火口がぼんやり光ります。(なお火口はハクキン製)
先述の通り燃えているわけではないですが、触媒が傷つくので触らないようにしましょう。

温まり始めたら付属の袋の中に入れます。
剥き身だと直に持っている+酸素の供給過多で火傷する可能性が高いです。

ちなみに袋はこのように穴の多い織り方で、中のカイロが酸欠にならないような工夫がされています。これはハクキン製も同様。

で、なのですが、川崎純正の火口はどうにも反応がよろしくなく、酸素不足で止まることが多々ありました。
なのでハクキン純正の火口に交換することに。

川崎の東急ハンズにて735円。出回るとすぐに無くなってしまうという噂を聞いていたので10個程度並んでいたのを見たときは拍子抜け。
どこに売っているのか分からず店員さんに聞いたところ、振り返ってすぐのところにあったというギャグのような展開もあり……。

中身はこんな感じ。
最低限の包装ですね。だがそれがいい。


比較。
サイズは大差無し(あったら付かないけど)
中の触媒が川崎製は綿が乗っかっているような感じ、対してハクキン製はシートが張り付いている感じ。

このように無加工で取り付けられます。
火口をこっちに変えて以降はポケットの中で立ち消えすることは無くなりました。
熱量も若干増しに、ただし燃費は若干低下し1カップ12時間オーバーから1カップ8時間程度に。
このあたりは風を通しやすい場所におくか、はたまた通りにくいところにおくかでかなり変化するようなのでこれからも要検証ですが。
ここ2週間ほど使っていますが、肌色変わるほど冷え切った指も10分しないうちに普段通りに戻るほどの出力を持っている良い物です。
かなりお勧めできますよ。


12/29追記
燃費についてですが、火口交換後最大12時間を記録。最低は7時間となりました。
酸素の供給量によって発熱量と持続時間がかなり変化しているようなので燃費についてはバイクなどと同じようにはいかないのいかもしれませんね。