2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

TZR250R ピカピカ計画Vol.2 ブレーキシステムフルオーバーホール

2018-07-23 00:58:02 | TZR250R


立て続けの更新。
次なるお題はブレーキシステムです。
以前フロントブレーキローターのフローティングピンを交換しましたが、円周方向のガタが無くなりきらず、どうやらインナーローターに深刻なダメージがあるようでしたので今回はローターごと交換しました。
ちなみに純正ローターはすでに廃番、サンスターが出しているディスクを購入しました。
最初はウェビックで購入予定でしたが、ヤフオクにて送料込み43000円で出品されているのを発見、ヤフオクで購入しました。




純正ディスクとの比較
置き方とデザインの差によりディスク径がでかく見えますが、ほぼ同一です。
実際は直径が3~4mm程度大きいかな?程度。



まあ難しいことはないのでちゃちゃっと組み上げます。
金色のインナーローターがいかにも改造してますって雰囲気で正直いやらしい……。かといって黒でワンオフする金もないのですが……。
もちろんネジロックと対角締め、トルク管理はしっかりやってあります。



続いてキャリパーシールの全交換。



なお、ピストン取り出しツールで抜けないピストンの押し出しには空気入れを利用。
意外にもこんな空気入れで十分でした。




取っ払ったオイルシール。
前回の洗浄&揉み出し時、1か所だけ出方が違うピストンがあること、左右で走行後のローター温度やパッドの減りが違うことが非常に気になっていたので、疑わしきは全て交換です。






左キャリパー溝部
フルードカスやらが予想通りくっついています。
当然綺麗に掃除しました。







こちらは右キャリパー溝部
こちらの方が程度が悪かったです。
ローター温度が低かったのもこちら側なので予測はしていましたが……。



ピカピカ計画ということで、せっかくなのでピストンを磨いてみます。
毎度毎度こんな作業を思い付きで増やすから整備時間がどんどん伸びてしまうのですが……。今回も陽が沈む寸前でようやく作業終了でした。



今回はマスターシリンダーの内部部品も交換します。



だいぶ前から破れていたブーツ。
マスターシリンダーのオーバーホールについてはいい加減ここのブーツを交換したかったという面もあります。




内部部品をバラバーラ。



マスターシリンダーのこのオイルシール、どうやら専用工具で取り付けるようですね。
持っていない産廃は力ずくで何とか挿入しました。



フロントキャリパーのオーバーホールを終え、いざ組みつけようとしたら問題発生。
キャリパー側のバンジョーボルトをねじ切ってしまいました。
トルク管理して締め付けようとしたのですが、アルミのバンジョーボルトは純正のバンジョーボルトの半分以下のトルクで締め付けるようです。
ねじ切った後に調べて知りました。
正直、液圧のかかる部品でそれはどうなんだ?という気もしますが……。
レーサーのように軽量化を最も重視するカテゴリーにおいてもこの箇所は鉄製だとのことで正直考えさせられます。



バンジョーボルトを買いに走ったのち、作業再開。
今度はリアキャリパー




キャリパー溝部
こちらは購入直後にオーバーホールに出していたのでフロントよりはまし?
初めて自分でやって失敗した整備はリアブレーキキャリパーだったなーというのを思い出します。
買った直後に多発した引きずりはマスターシリンダーとブレーキペグをつなぐピンが合っていなかったからという落ちまでついていたりして。



こちらもピストンを磨きます。



リアのマスターシリンダーもオーバーホール。
7年近くたてば錆がどうしても出てしまうものですね。
産廃が雨の日だろうが融雪剤をまいている時期だろうが走り回るのが原因とも言えますが。




ロッドのあたる場所にはモリブデングリスを塗っておきます。



ついでに今回はパッドのところに純正では存在しているシムを入れました。
リアブレーキからキーキー音が出ていたので消えればいいなーくらいの気持ちです。
別に音が出ていようが性能に問題はないと思われますが。

オーバーホール後、走行してみましたが非常に良くなりました。
驚いたのが攻め込んでも右手が疲れないということ。
少ない握力でも制動力が立ち上がるうえ、微妙なコントロールにも反応してくれます。
正直、もっと早くやっておけばよかったです。

次回は購入当時から傷物のあの部品を交換予定です。
お楽しみに。

TZR250R ピカピカ計画Vol.1 イグニッションコイル&プラグコード交換

2018-07-23 00:09:22 | TZR250R
TZRに乗り始めてついに7年目となりました。
先日点火系の不良(走行中に一瞬キルスイッチを切ったように点火しなくなる)が起こり、マニュアル指定の点検個所をチェックしましたが問題なし。
仕方がないのでお店に出しましたが、そこでも症状こそ確認できるものの原因分からず。
その時引き取りに行ったらなんだか随分とボロッちく見えること見えること。
そんなわけで始まったTZRピカピカ計画。現在も進行中であります。今回は修理に出す前のイグニッションコイル編。
なお、資金は直近のボーナスと給料のほぼ全額を投入しています。

まずは点火系の総点検。



バッテリー
マニュアルにて満充電時電圧12.8V以上
ピッタリですが車載状態から取り外しただけなのでこんなものかな?



ヒューズ
導通あり



メインスイッチカプラ(赤、茶間)
導通あり



エンジンストップスイッチカプラ(赤/白、赤/白間)
導通あり



ニュートラルスイッチコネクタ(空色、アース間)
導通あり



サイドスタンドスイッチカプラ(黒、青/黄間)
導通あり



イグニッションコイル1次コイル抵抗値(左バンク)
マニュアルにて0.136~0.184Ω
こちらはテスター導線を直結させても0.5出るため問題なしとしました。



イグニッションコイル2次コイル抵抗値(左バンク)
マニュアルにて4.96~7.44kΩ
問題なし



イグニッションコイル1次コイル抵抗値(右バンク)
問題なし



イグニッションコイル2次コイル抵抗値(左バンク)
問題なし



ピックアップコイル抵抗値
マニュアルにて184~276Ω
問題なし

そんなわけでテスターでは判断できず。
異常が出ているときに当てればまた違うのかもしれませんが、走行中に復調してしまう(発生時間は長くても5秒程度)ため、トラブルシューティングできませんでした(これについてはこの後修理依頼したお店も同様)
とりあえず新品にできるところだけでも、ということでイグニッションコイルとプラグコードを交換してみることとします。



用意したるはNGKのパワーケーブル。
せっかくなのでアダプター無しのコード直結+できるだけ短くセットします。



イグニッションコイル内はこんな感じになっています。
節点部分がネジ状になっているので、反時計回りにくっついているコードをねじれば純正のコードは外れます。
取り付け画像を撮っていませんが、もともとの青いパワーケーブルよりも短くセットできました。
ちなみに純正のプラグコードがφ7であるのに対し、パワーケーブルはφ8と普通は直接取り付けできません。
そこで外皮を削る必要がありますが、カッターより便利なのはT字カミソリ。これであれば切れ味十分な上、削り過ぎることも少ないかと。
もっとも、パワーケーブルは付属のアタッチメントを使って取り付けることがメーカー推奨ですので邪道な取り付けとなりますが……。

試走行してみましたが、症状は変わらず(こののちお店に出してます)
2~3分程度だけエンジンを止めた直後に症状が出るという点は安定しているのですが、点検から3か月たった今でも原因は不明です。
お店でもCDIをメーカーから借りるところまでやってくれたそうですが、それでも症状は出るとのこと。
試してないのはピックアップコイルぐらいとのことですが、CDIともども新品は存在しないんですよね。