2ストV型2気筒(ジャンク品)

基本自力メンテマンなので車、バイク業界に貢献していません!!

R1-Zの油水交換

2017-03-04 21:29:00 | R1-Z
昨日に引き続き、R1-Zを弄ります。ついでに新品パッドのアタリ出しとオイルポンプの最終チェックのため乗り回し。



ミッションオイルはいつから交換されていないのかわからないような色。
TZRの時は大体3000㎞で交換しているためか匂いは変わっていても透明なことが多いのですが……。
特にR1-Zは発進時にクラッチをよく使うので、よりオイル交換はしっかりした方がよさそうです。



R1-Zはオイルドレンボルトが前後2ヶ所あるのですが、前後で径が違ったという痛恨のミス。
前がM8で後ろがM10の模様。



次はクーラント交換。前にキャップを空けたら茶色かったので、中が錆びだらけなのを覚悟してましたが出てきたクーラントを見てみると雲行きが怪しく……。



リザーバタンクを外してみて確信。クーラントにオイルが混入している模様。
次回油水交換時にウォーターポンプシール交換です。

この後再び試走を行い、レッドまで回してもオイル供給に問題がなさそうなことを確認したため、2番機に引き渡しです。

R1-Zの各種整備

2017-03-03 22:46:34 | R1-Z
産廃家では売る売ると言って売らずじまいの2番機用R1-Zです。
クラッチワイヤーを新品に交換したあたりから親父が気合いを入れ始めてしまい、最近いろいろ気になるところが治りつつあります。
産廃はこんな糞ボロを売りに出すなんて恥ずかしいわ!!ってな気持ちで売却前整備していただけなのですが……。
今回は前々から気になっていた(おそらく)オイルポンプからのオイル漏れの修理と、リアタイヤ交換時に店に指摘されたというキャリパーのOH及びパッド交換です。




まずはパッド。左側が残1mm、右側は上半分が基板に到達していて下半分が1㎜以下といった状態。ばらしてみてわかりましたが赤パッドですね。ローターは一部傷が深めに……。
ここは見なかったことにしてシール交換を行います。




シール溝と旧シール。
フルードかすを綺麗にするのに一苦労。シールは片側のダストシールがめくれてピストンに絡みついているし、オイルシールもフルードかすでガビガビ。
ピストンは再利用。でも特に錆が深くまで進行していたりはしていなかったので問題はないかと。




交換するパッドは赤パッド。
削りは最小限です。もったいない上にどうせパッドが減れば削り落とした部分なんて無くなるし。



パッドピンはやばいと思いましたが、磨いたら綺麗なもの。段付き摩耗もTZRのピンに比べたら全然マシ。というかTZRのパッドピンを新品にするべきか……。



ついたー先行配信で好評だった?エア抜き工程。フルードは苦いが注射器は持っていない故致し方無し。



次はチャンバーにおもらしの後がみっともないオイルポンプの修理。
ここはR1-ZのwebパーツマニュアルだとオイルポンプASSYで交換ですが、ポンプ1個で1万円以上するためオイルシールとガスケットのみ交換して修理を試みます。
以降に作業を示しますが、組み付けに失敗したら即エンジンの焼き付きにつながるので、挑戦する方は他のもっと詳しいサイトを参考にした方がいいですよ。



まずはオイルタンクからのホースを取り外します。
画像のようにフレームとタンクの間あたりに引っ掛けると口がオイルタンクよりも上に行くのでオイルが垂れてきません。



オイルポンプからインテークへつながる2本のホースは上画像のように金属製のパイプを抜いてから抜きます。
今回オイルポンプOHには他ブログ等を参考に行いましたが、どこにもこの部分のホース取り外し方法が乗っていなかったため念のため。



次はこの部分のベータピンを取り外し、



オイルポンプにつながるワイヤーを外します。



オイルポンプ本体はプラスネジ2本で留まっており、これを外すとオイルポンプが外れます。
このときに右インテークにつながるホースを外した方が作業が楽かと。



オイルポンプが外れたらナットを取り外します。
見えにくいですが、右から順に上側についており、ナット→スプリングワッシャ→円形プレート→ワッシャとなります。



次にこのピンをモンキーレンチなどで緩め、外します。



するとプーリーとその下にあるスプリングが外れます。




4本のネジを外すとポンプが開きます。



シャフトはピンをオイルシールから逃がすようにすると外れます。



歯車の付いた物は抜くだけです。
ケース側にワッシャが残っているので忘れないように。



歯車の付いた部品のシャフト側にはピンが入っており、付け忘れるとポンプが動作しなくなるという記事がありましたが、産廃家のシャフトはピンの役割を果たす部分が一体成型でした。



組立に入ります。
大きい方のオイルシールを取り外し、新品と交換します。



小さい方のオイルシールはこの中に入っています。
大小ともに挿入する向きを間違えないように。





これらの部分はオイルが供給されないらしいのでモリブテングリスを塗っておきます。



ポンプとホース類を元通りに戻して完成。



オイルポンプのエア抜きは忘れずに(産廃はちゃんとポンプが動くかどうか心配だったためインテークへつながるホースを外しておき出てくるまでアイドルさせたりしました。)
ここからオイルが出たらエア抜きボルトを締め、オイルポンプ吐出量を最大にしながらアイドリングさせてインテークへつながるホース内のエア抜きを行います。
オイルポンプ吐出量を最大にするにはプーリーにつながるワイヤーを引けばいいのですが、産廃のような面倒くさがりはプーリーを直接回せばいいかと思います。
その際ベータピンを飛ばさないように注意。

そんな感じで作業終了

40㎞程試走しましたがオイルポンプに問題は無いようです。
ブレーキはなんだか踏みしろが深く……。パッドがローターになじんでいないためかそれとも微妙にエアが噛んでいるのか……。
若干不安なので明日再度エア抜きをやってみます。
ついでに今日できなかったミッションオイルと冷却水の交換も。