今回は夏の連休でやり残したカムとオイルポンプ交換です
前回開けた際はカムやロッカーアームに傷が入っていると思っていなかったため、交換部品を持っておらずそのまま組んでいました
今回はカム、ロッカーアームを新品に交換し、合わせて燃焼室とバルブのカーボンも落としていきます
まずはオイルポンプ交換から
カム、ロッカーアームに傷が入ったのはオイル不足の状態で乗った可能性もありますが、前回整備時のクランクケース内の状況からオイルポンプが破損し、
腰上へのオイル供給が低下した可能性もあるのではないか?ということで今回新品に交換します
オイルポンプ交換にはクラッチを外す必要があるのですが、綺麗にしたはずのこの部分にオイル煮凝りがまたくっついてるんですけど……
クラッチを外すとオイルポンプが取り外せます
カブ系エンジンってなぜプラスネジを使いまくってるのか……
舐めないようにショックドライバーで緩めます
今回交換するオイルポンプはこの部番
タイカブ100EXやCD90用の物です
並べるとわかりますが、厚みが異なっておりオイル供給量がカブ90純正より多いタイプです
産廃の利用用途から考えて、連続高速走行が多いと判断されたため燃費よりもオイル供給量を取りました
ストレーナーにも結構かすが詰まってました
クランクケース内は綺麗にしたのですが、これは分解しなかったクラッチ内から出てきたのかな?
オイルポンプを交換したら次は腰上です
まずはカムを抜きます
シリンダーも外れました
引きの画像でもカムのかじり傷が分かります
ロッカーアームもこのとおり
かじると評判の900Rは全く問題が無く、オイル入ってなくても走ると評判のカブエンジンでかじらせるとか産廃の管理どうなってんの?
燃焼室とポートまわり
カーボンが残った状態でバルブのすり合わせはできないため、ガスケットリムーバーをたっぷり使ってカーボンを落としていきます
吸気バルブはこんな感じ
タペットカバーがちょうどいい漬け置き容器として使えました
しばらく置いてからごしごしと
こちらは排気バルブ
当然ながら排気側の方が汚れが多いです
傘部燃焼室側は刻印が読めないくらいカーボンががっつりと
綺麗になったバルブ
排気バルブのカーボンはXLRに比べれば取り切れた分だけましでした
擦り合わせ後のバルブと燃焼室
2回目なのでXLRの時よりも綺麗にできた感じ
前回やり残しのバルブステムシールもついでに交換
ピストンだけじゃ排気がオイル臭かったので
ちなみに旧バルブステムシールはXLRよりもひどく、もはやプラスチックでした
車体番号とエンジン番号が同一であれば、97年ごろ製造のエンジンなので23年使われ続けていた可能性もあります
今回はヘッドガスケットのみ新品に交換しました
シリンダーベースガスケットはシリンダー固定ボルトを緩めなかったのでそのまま使用
組むときに気づきましたが、前回使い回してしまっていたシリンダー内のカムチェーンガイドローラーガスケットからオイルが漏れた跡があったため、手持ちの銅ワッシャーで代用
これにて完成
夏休みからの補習もかたが付いたぞ!!
……と思ったら
アアアアアアアアアアアアアア
クラッチカバーにクラックが入ってオイルが漏れてきています
クラッチカバー交換編に続きます
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