過ぎたるは及ばざるが如し

　電車の中でお化粧した小学生を見ました。　 　妙に色気のある子供で　最初は小さな大人に見えて 　目をこすってよく見直さないと判らない位独特の雰囲気があります。　 　背は低く小さくバランスはそれなりにとれていて　大人の成人のミニチュアみたいだったので、却って違和感を感じて子供だとわかったのです。 　彼女は電車待ちの列にいるときからずっと、周囲をちらちら観ながら　私を「見て」というメッセージを送っているのが、伏し目がちの視線からわかります。 　低い視線では見るというより人に顔を見せるという感じになりますから。 　彼女はもう大人なんだな　と納得しでもその得体の知れない雰囲気に春寒を感じふるえました。 　お祭りできれいにお化粧してもらった女の子　また演劇舞台でとても過剰な化粧を施した小さな女の子、大人の女性のミニチュアは　女性とは違う一種異様な怖さを感じます。 よく出来たお人形さんのような恐さでしょうか。 どんなに着飾っても化粧をしても　若さの素の美しさにはかなわないと私は思うのですが。