Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

青い事典、その5

2016-09-28 18:40:13 | 日記

 さて、私は事典の好きな項目から将来の夢を描きます。この時、漸く私の人生の目標が出来たのでした。

『将来は、考古学者か、天文学者か、科学者になりたい

というものでした。

突き詰めて研究する、道を究めるという言葉が好きで、好きなその道に携わっていたいと思うのでした。

そうして、嬉しそうに人生の指針を父に話したのです。

 多分父はとても喜んで賛成してくれるだろう

何しろ、3年時にせっせと勉強して学問で身を立てろと言っていたのだから。

私の方針が決まった事を一刻も早く知らせて、大いに喜んでもらおうとしました。

 しかし、私の言葉を聞いた父は慌てず騒がず全く動じる気配も無く

「おまえ、金の儲からない物にばかりなりたがるんだなぁ。」

と、一言。

ややふんという感じでした。

 これには驚きました。

私はショックを受けたといってよく、失望したとも言えます。

何に失望したかというと父本人にです。

  幼少時、父は私にこう言ったものです。

「お金の事をいう人間ほど汚いものはない。お金の事でごねごね言うな。

私はそうか!と思い、清廉潔白な父の事を尊敬の眼で見つめ

この言葉を格好良い言葉だ!と思ったものです。

  早速、父のこの言葉に酔った私は当時最も仲の良かったおー君に話しました。

私のお父さんがこう言ったと言うと、おー君はびっくりしました。

いつもニコニコ私に相槌を打つばかりでしたが、その時は真顔でした。

真剣な顔で、違うよというと、

君のお父さん変だね、変なことを言うんだね、と言い、

「世の中お金だよ、富を握るものが世の中を牛耳るんだ。

と言うのでした。

君のお父さん間違ってるよ、彼はそう言うと言っておかなくちゃと、元来た道を私の家に向かって走って戻って行ったのです。  

その後どうなったか私には分かりませんが、道に取り残されてぽつんとしていた私は、

暫くして彼の後を追い家に戻りました。

 でも、私の家に彼はいなくて、その日はそれっきり彼には会いませんでした。

父からもこの件でどうという話もなかったと思います。その後父は考えを変えたのでしょうか。

  私はこの時、2つの点で過去と今で言動が違うと父をなじりました。

昔、おー君がこう言っていたけど、それで父の考えが変わったのか、何か彼と話したのか?

何故昔と考えが変わったのかとも問い、おー君の言う通り父は変だと言い放ちました。

 当然父の機嫌がいい訳がありません。

お父さんは矛盾している。そう言う私に

「もう遅いなかぃ」

と、父が言うので、その時、私の脳裏にも担任の先生の言葉が浮かんで来ました。が、私はへこたれませんでした。

 多分、昔理想としていた父の言動がほぼ真逆に変わってしまっている事、

父が世の荒波に飲まれているらしい様子を子供ながらに憂えて残念に思ったのです。

「昔のお父さんはどうしたの、理想に燃えていたでしょう、確りしてちょうだい。」

と、父を鼓舞するのでした。

 

     

 

 


青い事典、その4

2016-09-28 16:43:09 | 日記

 事典から離れて、少し日常を過ごして、ふとまた事典の事を思いだして、

どっさりと畳に本を置き眺めてみると、やはり好きな項目を捲ってしまいます。

 『私って、やっぱりこれらが好きなのね。

そう思い目に映るのはピラミッド、スフィンクス、ツタンカーメン王のマスク、

宇宙、天体、アンドロメダ座の写真

原子、電子のモデル図、化学記号表、などでした。

ミクロもマクロも計り知れず、とても不思議で興味深いのでした。

また、悠久の時や、人の造形物、過去や未来など、歴史的建造物。

物質が様々に変化する科学、特に化学など、美しい生物の世界も興味深いのでした。

複眼のトンボの目など、現実に見るくるくると動く丸い目が可愛いと、

枝先などに止まっているトンボの顔をそーっと眺めたりするのでした。

 さて、トンボの目玉が可愛いからと、私がいくら大好きだからと言ったとしても、

何百何千のトンボの目玉だけをもらうよりも、

1枚のトンボのポートレートの写真をもらった方が、とても嬉しいのは当たり前です。

皆さん、この感覚の違いが分かりますよね。

 違うかもしれませんが、当時全く気が付きませんでしたが、

ある日Fさん(どうもEさんが、順当だったようです。しょうが無いのでこのままです。)が、

私に黒い仁丹のようなものがいっぱい詰まったフイルムケースを見せてくれます。

「これなんだと思う?」

さあ、仁丹みたいね、でも、形がまん丸じゃないものもあるし、色も黒くない物があるし、と、

私は手にもらってフイルムケースを覗き込んでみます。

さっぱり分かりません。

仁丹なら食べられるけど、まさか、「○○の胃」みたいな腹痛のお薬?かなぁ。

等話し合います。

 Junさんの好きな物だっていうんだけど、分かる?

分からない、全然、さっぱり、と私。

そんな話をFさんとしたものです。

 全く解決しない話し合いに、Fさんは、それJunさん要らないなら私が貰っていい?と聞くので、いいよと答えます。

それくれた人も…貰っていい?と、此処はFさん、何だか小声で遠慮がちでした。

さっぱり訳がわかりませんでしたが、私にはこの時何だか惜しい気持ちが湧いてきました。

フイルムケースの方ではありません。

『人?』

何でしょうか?何だか引っかかる物言いだと思いました。

でも、訳の分からないままに、何だか人の使いをして回っているようなFさんを気の毒に思い、そのご苦労を労いたくなりました。

いいよと私は答えます。

「フイルムケースの方も、何でも、Fさん好きなら持って行っていいよ。」

 

 

 

 


スタンド型です

2016-09-28 16:07:44 | 日記

デスクトップパソコンです。かなり古いものです。

このパソコンからブログを始めました。

最初は書くのが楽しくて何でも書いていた物です。

写真も投稿したり、お題か何かの写真で入賞して、写真スタンドか何か貰ったこともあります。

ネット応募も何件かして、抽選でクオカードやブドウ、食品、エコバッグ、電池パックなども当たりました。

電子図書も購入してみたり、他にもいろいろ、チャットもしましたね。楽しかったです。

テレビ電話も設定したりましたが、他との交信が成立せずに終わりました。残念でした。

でも、 すっかりオタクになっています。