Jun日記(さと さとみの世界)

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煮物の香り

2024-03-12 08:44:54 | 日記
 久しぶりなので、あまり筆が乗りません。暫くはエッセイを続け、腕鳴らししたいと思います。

 昨日、近くのスーパーの物産展で竹輪を購入。厚揚げや大根と共にそれを煮込んで、昨日の夕飯にしました。今朝もそれを温め直して、美味しく頂きました。大量生産の安価な品物とは違い、確りとした食感の練物でした。噛み締めるその味に、昔ながらのお店の品質を感じていました。

 その後、2階で用事を済ませ、階下に降りて来た時の事です。私は廊下に漂う煮物の残り香に出逢いました。ほんわりとして温もりのある香気です。『懐かしい…、』、これは何処かで嗅いだ事がある匂いだと、私は直ぐに気付きました。私の臭覚の記憶にある香り。そうして直ぐに合点しました。『これは母の里の台所の香りだ。』。

 私はよくこの香りに出逢いました。母の実家にいて、台所に足を踏み入れた時にほんわりと、その台所特有の、壁等の身に染み込んでいる様子にさえ思えた、その場所独特の所有物としての香りでした。当時の私は何時も、これは何の匂いだろうか?、と疑問に思っていたものです。
 
 「そうか、あれは練り物を入れた煮物の匂いだったのか。」

相当の年数を経て、当時の練り物と同等の品を材料にして、煮込み料理をしたお陰で、今朝私はその香りに合点したのでした。

 まぁ、エッセイの不出来な点はお許し下さい。


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