Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

おー君の思い出その1

2016-09-06 17:00:45 | 日記

 よく覚えているおー君の思い出、その1は、スーパーマンごっこです。

当時スーパーマンが流行っていました。

子供は風呂敷を首に結んでマントにして、飛ぶ格好をまねて走り回っては、空を飛んでいる気分を味わっていました。

飛行機がまだ主流ではない時代です。皆、本当に空を飛んでみたいと願っていたのです。

 ある日彼はその風呂敷を首に結んだ格好で園の屋根に現れました。何処から登ったかなんて考えませんでした。

園庭にいた皆が、危ない、飛ぶな、止めろの大合唱。飛ぶと死ぬぞ、と制する子もいて、園の先生を交え大騒ぎとなりました。

 私も仲良しのおー君が怪我をするのを止めようと必死でした。でも、何と言えば彼が飛ぶのを思い留まるか考えも着きません。

考えている間に皆の声が交錯し始めました。

もう飛び降りさせたら、怪我すれば懲りるだろう、死んだら終わりだぞ、怪我で済むかな、そんな声が飛び交い始めました。

囁いている声ではなく、わざと大声で彼に聞こえるように言っていたのです。

そうか!と、私も彼の性格を考えてみました。

 お喋りしている時、砂で型を取っている時、彼は知らない言葉があったり、型作りが上手くできなくて、知らないの?とか出来なかったの?と言われると、こちらは何の気なしに言っているのですが、彼自身は馬鹿にされたと思うらしく、かなり自己嫌悪に陥る方でした。

そんな時彼は妙にしーんと静かになり、身動きもしなくなり、私が彼の顔をよく見ると目に涙が、そう泣いているのでした。

 そうだ!おー君は私に馬鹿にされたと思うのが大嫌いだ。

私は閃きました。

「おー君、飛びたいなら飛んだら、そしたら落っこちるから、なんて馬鹿な子なんだろうと笑ってあげる。

うーん、いい言葉だ、バカやめろよ、と賛否両論の言葉が上がりました。

あいつ、笑う顔見るの好きなんだぞという声も聞こえたので、私は言葉に修正が必要だなと思います。

「飛ぶと落ちるから、馬鹿だと思うからね、馬鹿な子とはもう遊ばないからね。」

 今にも飛ぼうかどうしようか迷って決意しかねていたらしい彼の瞳が、悶々とした色から私の言葉を考えているらしい物思う瞳に変わりました。

すぐ飛び降りる気配が無くなったので少しほっとしましたが、依然彼は屋根の上、皆やきもきして上を見上げていました。

どうするのかしら、私も以前彼を見上げ、彼の表情を凝視していました。すると、彼の顔が笑顔に変わりました。

もう大丈夫だな、と私は直感して、ホッとしました。

 このすぐ後に園の大人の人が屋根に現れ、彼はおとなしく捕獲されました。何だかずーっとニコニコしていました。

見上げていた一同、皆一気に脱力感、ホッとして気が抜けました。

 降りて来た彼は皆の前にすぐ姿を現しませんでした。お説教でも受けていたんでしょうか。

漸く園庭に現れた彼に、心配かけないでよ、絶対に高い所から飛ばないで、飛べるわけないでしょ、怪我したらどうするの。と、私は散々文句を並べたてるのでした。

それでも彼の顔を見ていると、まだまだ足りないようなので、取っておきの言葉を言ったような気がします。私も父に時折言われていました。

「おー君が死んだら、Junちゃん泣きますからね。」

と。


おー君は「君(くん)」で

2016-09-06 11:22:40 | 日記

 2、3日前、もっと前かもしれません。

家では私があまりにもうきうきと明るいので、お前のそのえーちゃんというボーイフレンドを、一度家に招待しておいでという事になりました。 祖父、父

それで翌日早速、私は、えーちゃんを家にご招待です。と招待しました。

ようは遊びにおいでという意味です。

私の声はそう大きくなかったと思うのですが、それまでざわついていた年長の部屋は、一瞬水を打ったようにシーンとなりました。

私は静けさに気が付いていましたが、せっせとえーちゃんにお誘いをかけ続けていました。 

 申し出たその当日は急という事で、えーちゃんは遊びに来なかったと思うのですが、翌日には家に遊びに来て祖父や父などと話をして行ったと思います。

そんな出来事が先にあった後の、えーちゃんを交えてのおー君とのお友達再確認でした。

 僕もその、招待してくれないかな、とおー君が言うので、今更と思う私です。

おー君家に何度か遊びに来てるし、何時でも来ていいよ、今更でしょ。と私は半ば呆れて言うのでした。

えーちゃんへの配慮も忘れません。どっちもお友達なんだから、何時でも遊びにきてねと言っておきました。

 さて、初登場のおー君のお話です。彼は何故「君」であって「ちゃん」ではないのでしょう?

答えは簡単です。最初に会った時初めましての挨拶の後、下の名前を聞いておーちゃんだねと言うと、向こうからおーでいいよという返事が返って来ました。

呼び捨てはできない、ちゃんの方がいい、皆ちゃん付けで呼んでいるからと言ったのですが、呼び捨てでいいからという事でした

どうしてもというなら君を付けてもいいよと言われて、私のちゃん呼びの申し出はおー君から頑なに拒否されたのでした。

ちょっと変な子だな、と最初は思ったものです。

 しかし、その後話をするとこれがよく話が合うので、仲よく長話するようになりました。

話に花が咲くというような状態でいつもいたので、すぐ何日かして行ったり来たりして遊ぶようになりました。それは確かに過去にあった事でした。

子供なんて移り変わりが激しいので、昨日はあちらへ行っていたかと思うと今日はもうこちら、という具合です。

私もご近所で遊んでいたと思えば園の友達の家へという具合で、一定の遊び場に限らず遊べるところで遊んでいたものです。


カップ派です

2016-09-06 11:13:10 | 日記

 コーンを食べるとお腹がいっぱいになってしまって、近年はカップが主流です。

アイスクリーム自体外で食べることがあまり無くなりました。

ソフトクリームはコーンなのですから、アイスクリームもコーンでと行きそうなのですが、

やはりアアイスクリームはカップです。

 空腹時はコーンで食べると思いますが、空腹時はアイスクリームを食べるより軽食を食べるので、コーンを食べる機会は今後も無くなって行くと予想されます。

年を取ると何でもヘルシーですね


友達の友達は

2016-09-06 06:24:31 | 日記

 会わせたい人がいる、そうえーちゃんに言われて、外遊びの時間に指定された場所へ行くと、そこにはえーちゃんとおー君が並んで待っていました。

 あれ?と思います。何でしょうか。

えーちゃんの話では、おー君が彼のガールフレンドに興味を持って紹介して欲しいと言ったとか、私はへーと思います。

おー君にすると彼にガールフレンドという者がいるというか、出来るというのが不思議だからぜひ会いたいという事だったそうです。でも、私の名前を聞いて、おー君は知っている子じゃないかと話をしていたそうでした。

 確かにそうです。おー君と私はは既にお友達でした。この子なら前の組、去年からお友達だと私はえーちゃんに言います。そして、実はえーちゃんとも最近の新しいお友達では無く、昨年の組の時にも遊んだことがある、もうお友達になろうねとその時言ってあったのだと(思うけどと)告白する事になりました。

 そうれみろ、覚えていたじゃないか、あの子なら多分覚えているって言っただろ、おー君はさもおかしそうにえーちゃんに言うと、僕も覚えてるよJunちゃんだよねと私に言うのでした。

私もおー君なら昨年の事まで覚えているだろうと当たり前のように思います。安心して遠慮なく話ができました。

 おー君とはよく砂遊びをしました。おー君はこの園へ途中から入園して来たので、新しいお友達と紹介されてから数日後に砂場で共に遊びだし、その後よくお喋りをしたものでした。

 彼はよく言葉を知っていて私の話が通じ長話ができました。最初私の方がおー君より語彙数が多くあり何でも話せたので、知らない言葉で会話が滞るとその都度教えてあげていたのですが、彼はすぐにその言葉を使い熟せるようになり私の語彙数に追いつきました。

そして私は追い抜かれてしまい、おー君の話す知らない言葉に戸惑う事になりました。そんな時は家に帰ると父にその意味や使い方を聞き、習得するとまたおー君と滞りなくお喋りする、そして追い越しまた教えるという事を何回か繰り返していました。

私と彼は言葉の習得の追いかけっこをしていた訳です。

彼は園でのお友達の中で一番の私が一目置く存在でした。

 そういえば、彼とは久しく話して無いなと思います。

改めて彼の顔を眺めてみます。記憶にある顔とほぼ、いえ全く変わりがありません。でも、感覚的には割合久しぶりに会ったという感じがします。毎日園に来ているのに、えーちゃんといい、おー君といい、前に遊んでいるのに確かに随分と久しく期間の間が空いているのが分かります。

 この頃は、昨年の話をしてもさっぱり分からない、意味が通じないという子もいる事、そんな時は話を相手に合わせる必要がある事が段々分かっていた時期でした。

「初めまして、僕○○え○です。よろしくね。

え○君なら、えーちゃんだね。Junですよろしくね。

最近の出会いで、えーちゃんのこの挨拶に戸惑いながらにこやかに私は答えました。

えーちゃんも私が覚えていないと思って先読みして挨拶したのでしょう。大抵の子がそうでした。

 私とおー君を引き合わせると、えーちゃんは他の子と遊ぶからと行こうとするので、何故?3人で遊べばいいのにと私は引き止めました。まだまだ私の中にあるえーちゃんの魅力が衰えていない時期でした。おー君もえーちゃんも共に私の大事なお友達でした。