Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

青い事典、その1

2016-09-26 16:24:45 | 日記

 翌日、職員室で私は、担任の先生に嬉しく申込書を提出しました。

担任の先生はあれっという感じで、これ申し込むのと言われます。

小学生向けの1冊だけのコンパクトな百科事典でした。

そして、とても悪戯っぽそうな目つきで、フーンという感じになりました。

 他に事典持ってないの?今更でしょうこんな(安っぽい)事典、ポケットといっても大きいよ。

と言われます。見本は展示してあったと思うので、大きさや重さは大体わかりました。

確かにポケットに入る小型ではないし、机にどんと重く置いて調べるタイプです。

そして百科というにはコンパクトな収納量です、1冊だけですから。

 普通は小学2年で揃える物だよ、百科事典なんて。どーんとぞろっとね。

まだ持ってなかったの?家に無いの?

せめて4年生までには、それでも遅いくらいだよ、5年生では遅いよ、百科事典を家に置くには。と言われます。

 思いの外に先生の反応が冷ややかで、話が長くなったのでびっくりしていました。

百科事典にそのような取り揃え時期があったなんて、全く知りませんでした。

「君のお父さんも、案外だなぁ。」

と、先生はちょっと呆れた感じで、以ての外だと言うと、

一言いって置かなくては、と言い、意気に燃える一本気な教育者の顔をされるのでした。

 結構厳しくて、真面目で、教育熱心な先生であったなと、これを書いていて思い当たりました。

後に中学の校長先生になられたと聞いています。

後日談なのですが、このかなり後に、家で父が「5年で遅いやの、5年で遅いと言われたんだ」と、泣いていたのを見たんですが、これに関係あるのでしょうか?当時は全く気が付きませんでした。あんなにしょ気ていた父は初めて見ました。


幸福の1ページ

2016-09-26 08:34:20 | 日記

 こうやって書いてみると、5、6年の頃の思い出はトータルで、前後がかなり不確定、あやふやな気がします。

5年生で覚えている事といえば、他の人には面白くないでしょうが、ポケット百科事典を買ってもらった事です。

がっかりだったでしょう。

昔からパズルやクイズ、何かを見たり聞いたり、本を読んだり絵や写真を鑑賞したり、

造形物や、自然の草木、空や海、山、石、貝殻、等々、何でも眺めたり作ったり、そういった事が大好きでした。

1、2年生頃にポケット図鑑を買ってもらい、よく暇暇に眺めていたものです。

ですから、百科事典の申込書が学校で配られた時には、とても欲しくなったものです。

 早速、家で欲しいと訴えます。

もうポケット図鑑があるでしょうと言われましたが、

図鑑とは違うもっといろいろな事が出ている、知らない事が一杯載っている等々、せっせと訴えてみます。

読みたい、写真や絵が載っているから見たい。勉強も一生懸命やるから買って―

これは子供がおねだりする時の常套手段ですね

お父さんに聞いてから、と、これも母の常套句でした。

 やったー!これは勝算があるかもしれないと思います。

何でも勉強にかぶせると、父は大抵お金を出してくれたのです。

夕方父の帰宅を待ちかねて、早速申込書を見せます。

父の傍らに寄った母が、図鑑がもうあるのに贅沢ばっかり言うのよと耳打ちするのが聞こえました。

2つも要らないからと。

 これは、絶望視しないといけないかしらと、私は思います。

父に言わせると参考書も何でも、2つは要らない、1つを隅々まで眺めればよいというのです。

勉強は学校の授業だけで沢山、確り授業を聞きなさい。

質問があれば先生が喜んで教えてくれる。職員室に行きなさい。

勉強の出来ない者ほど先生は可愛がってくれるものだ。と、言っていました。

本当かしら?と、私はこの頃父のこの持論を疑問に思っていました。

 馬鹿な生徒って先生にとってみると可愛いのかな?

と、不思議な気がしていました。

 さて、夕飯後、父はじっくり眼鏡をかけて、申込書にある百科事典の説明を読んでいました。

私はそれをダメなのかなと半ば諦めて見守っていました。

私の視線を感じつつ、父は一息つくと、

「ま、いいじゃないか、高いけど。

と言ってくれました。

予想外のこの嬉しい返事に、私はその晩有頂天になりました。

 


フルーツ狩りと言えば

2016-09-26 08:18:06 | 日記

 フルーツ狩りで行ったことがあるのは、栗です。

でも、栗ってフルーツというのでしょうか?

果実に分類されるそうですから、フルーツでもよいみたいですね。

 行きたいフルーツ狩りと言うと、好きな果物のリンゴやブドウ、

そうです!忘れていました苺狩り。

こちらも何回か行った事があります。栗よりはるかに回数が多いです。

ある時には苺大福なども作ってきました。

摘んでそのまま手軽に食べられる、味も甘酸っぱくて万人受けする苺。

ケーキのトッピングや様々な場面に使われていますね。形も可愛いし。

フルーツ狩りと言えば、いちご狩りですね。