Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

煮物の香り

2024-03-12 08:44:54 | 日記
 久しぶりなので、あまり筆が乗りません。暫くはエッセイを続け、腕鳴らししたいと思います。

 昨日、近くのスーパーの物産展で竹輪を購入。厚揚げや大根と共にそれを煮込んで、昨日の夕飯にしました。今朝もそれを温め直して、美味しく頂きました。大量生産の安価な品物とは違い、確りとした食感の練物でした。噛み締めるその味に、昔ながらのお店の品質を感じていました。

 その後、2階で用事を済ませ、階下に降りて来た時の事です。私は廊下に漂う煮物の残り香に出逢いました。ほんわりとして温もりのある香気です。『懐かしい…、』、これは何処かで嗅いだ事がある匂いだと、私は直ぐに気付きました。私の臭覚の記憶にある香り。そうして直ぐに合点しました。『これは母の里の台所の香りだ。』。

 私はよくこの香りに出逢いました。母の実家にいて、台所に足を踏み入れた時にほんわりと、その台所特有の、壁等の身に染み込んでいる様子にさえ思えた、その場所独特の所有物としての香りでした。当時の私は何時も、これは何の匂いだろうか?、と疑問に思っていたものです。
 
 「そうか、あれは練り物を入れた煮物の匂いだったのか。」

相当の年数を経て、当時の練り物と同等の品を材料にして、煮込み料理をしたお陰で、今朝私はその香りに合点したのでした。

 まぁ、エッセイの不出来な点はお許し下さい。


2024年3月ですね

2024-03-06 11:05:05 | 日記
昨夏からの久々の投稿です。今年もよろしくお願い致します。

さて、長く続いたコロナ禍が漸く過ぎたようだ、と思っていたところ、今年は新年から能登地震があり、過去数年同様に、今年も今迄のところ忙しなく過ぎて参りました。特にこの1年は個人的な家庭の事情もあり、尚更に世話しなく落ち着かない日々でしたが、皆様には如何お過ごしでしたでしょうか。本当に、3月になってホッと一息ついた私です。

私ももう高齢です。知人の訃報を目にすることが多くなりました。厄災や災害ばかりでなく、明るいニュースも聞きたいところです。身近なニュースなら尚更です。辰年に期待したいですね。


猛暑の夏2

2023-09-15 15:58:58 | 日記
 母と私はサイズも違うので、当然合わないものなのですが、Fサイズというものや、中には着苦しいからと、母が通常着るより大きいサイズを指定していた物も有り、私もどうやら着る事が出来る衣類が有ります。
 その中から、私は、着てみようかなと思い、今夏幾つか着用したのでした。やはり一寸ときついかなと思い、私も太ったものだと若かりし頃を懐かしく思い、私の幼い頃の、若かりし母の顔を思い出したりしていました。
 さて、気付いた方もおられる事でしょう。いくら親子といっても、私が無断で母の衣類を借用しない人間である事や、その他一寸した我が家の異変から、母の変化を感じ取った方がおられる事でしょう。そう、その勘は正しいです。今年、母は父の元へ旅立ちました。私は母の衣類を貰ったのです。
 
 

猛暑の夏

2023-09-15 14:59:07 | 日記
 今年は毎日がそうでしたね。猛暑、地球沸騰化なんて言葉も聞きました。本当に、クーラーの部屋に居ても息苦しい時ありました。どうしたのだろうと思ったくらい、身体にきつい夏でしたが、朝夕少しずつ涼しくなって行くようです。

 さて、今夏、私は折々母の服を着用していました。元々母と私は性格が合わず、当然好みも違うので、服の嗜好も違っていました。私は安価でカジュアル、落ち着いたイメージの服が多く、暖色系でも単色等、そんな感じの服でした。
 母はというと、フェミニンな衣服が多く、何処かファッショナブルで個性的、自分を主張していながら、上品な婦人服が多かったものです。
 そんな女性2人の関係でしたから、私もそうですが、母も時折私のセンス?、に目が向いたようです。機会があれば、私が選んだ母の服を買ってきて欲しい、などと言ったものです。確かに今母の衣類を見ると、中に私の買ってきた服が混じっています。これは、私が母の好みだろうと考えたり、母に似合うだろうと考えて、ぽつぽつ買ってきた衣類です。そう多くはありません。

母校のグランド4

2023-07-26 17:08:09 | 日記
 この草丈なら。スカートの裾に触れないだろう、そう考えた私は、グランドを対角線上に横切りました。横切りながら、目新しい遊具への新鮮さや、無くなってしまった遊具への喪失感等、様々な感情に触れていました。この間、私の足に触れたであろう雑草への接触感や、不快感は、不思議に思うくらい私にはありませんでした。
 
 通り過ぎたグランド。校舎の影に入る場所になると、私はホッと一息吐いたものです。難所を1つ超えた気持ちになりました。日傘をさしていても、ムッとした外気が感じられる。そんな正午前の夏の戸外で、私は日射病への不安を思いながら、まぁ歩けるものだぁと、妙な感慨を胸に抱いて歩いていました。
 目的を果たすと、帰路は狐の嫁入り、パラパラと天気雨です。日傘をさしてきてよかった。傘の内側の骨組みを見上げ、華奢なパラソルに身を屈め、熱気にこもるポタポタとした雨の道路、住宅の立ち並ぶ中の道を、そう涼しくも成らなかった、と、内心不足を言って、よその庭の端に大きく茂るヨウシュヤマゴボウに驚き、その実の実りつつある容姿に苦笑いしながら、私は帰途を急いでいました。
「早く家に帰って、テレビドラマを見なくっちゃ。」