Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

時期を過ぎると…

2016-08-31 19:00:16 | 日記

今回は大切にして遅過ぎた。そんな話です。

送別会後、サークルでスキー合宿がありました。交流会ですね。夏もありましたが私は夏は不参加でした。

実は私は人息れに弱く、人混みが幼い頃から苦手でした。混雑した中に長く居ると具合が悪くなってしまうのです。人見知りする方でもあり、知り合って間もない人達の中に入る不安もありました。

それで、同期生の誘い文句「めーさん来るって、めーさんも待っているよ。」に魅力を感じながらも、それなら返って行くと、好感を持っている人にマイナスイメージを与えそうだと遠慮したのでした。

初めての自宅外生活から帰省して、落ち着いて向こうの慣れた友達と海 、公園行きだった訳です。

 しかし、一念発起!というほど大げさでもないのですが、これも付き合いと頑張って合宿に参加する事にしました。

 元々スキーは子供時代の遊びの直滑降数メートルしかできません。ボーゲンさえまともに滑ることができませんでした。もちろんリフトにも慣れていません。とても恥ずかしかったです。

大体写真撮影がなくてスキーだけ、と、こんな事でページをつぶしてはいけませんでした。本題に入らなければ。

 一頻皆が滑り夜になりました。晩ご飯が済んで落ち着いた頃、山小屋の地下に乾燥室、干し物場がありましたから、転んでぐっしょり濡れた手袋を私が干しに行こうと思っていた時、め―さんが階下への入り口に消えるのが目に入りました。

チャンス!

何のかというと、私は送別会でめ―さんと話す機会がなく、きちんとさようならを言えなかったのです。それで、何時も親切にしてくださってありがとう、と、言いたかったのです。贐の言葉ですね。

 階下への階段を下りていくと、部屋にはめ―さんが一人。立てかけたスキー板を点検しているようでした。

誰か来た気配にめ―さんが振り向きます。

「誰かと思ったらJunちゃんか」

ちょっとふっという感じで微笑んで、僕、Junちゃんの事好きだったよと、仰るのです。私もです。め―さん

どちらもすんなり自然に言えた言葉でした。いくら酔っぱらっていても、め―さんが私に好きの言葉を言われた事はなく、これが初めての事でした。

私にはちょっと意外であり、前回の送別会で初めて全く私の横へ話に来られなかっためーさんの異変に気が付いてもいたので、め―さんの中に私の存在がそう重要な位置を占めてはい無くなったと悟るのでした。

私の言葉にめ―さんはちょっと意外そうでした。

え、っと言う感じでした。

私は続けました。

「私もめ―さんのことが好きでした。

「Junちゃん、もっと前なら…でも、僕

ここまで聞けば大体わかります。いいんです、何時も親切にしていただいてありがとうございました。最初に親切な人が好きと言ってから、め―さんずーっと親切にしてくださって、とてもありがたかったので、きちんとお礼を言っておきたかったんです。

と、ぺこり。

長居しても迷惑と手袋を干して早々引き上げようとすると、

「彼、後ろにきてるよ

とめ―さんが階段の方をさします。振り返ると階段の中段にいたのは部長さんでした。元部長さん、世代交代で入れ替わりましたから。

えー、と言うと、違うの?とめ―さん。

違いますよね、心の中で先輩のです。と言いつつ、手袋を干し終えました。

 「Junちゃん、僕、(部長さんの名前)と話があるから2人にして。」

とめ―さんが言われるので、私は階段を上って、降りてよいかどうか迷って佇んでいたらしい元部長さんとすれ違います。

「お互いに告白タイムおめでとう、よかったね互いに好きで。

元部長さんに言われて、一寸ムッと気ながら、め―さんにはもう彼女がいるんですと言う私。

確かに告白できてよかったです。何の悔いも残りませんからね、め―さんにも好きと言ってもらったし、こんな嬉しい事はありません。お互いに「LIKE」の好き、お互いに、そんな嬉しい関係で終わっため―さん。

もう少し前なら、そう言葉にありましたが、コンパを重ねる内に段々と誰かがめ―さんの心を占めている、そんな人がいる気配を感じていました。

それが決定的になったんでしょうね、私は遅すぎました。

大切に自分の気持ちを隠して置いた、間に合わなかったと言えばそれまでですが、第三者の気配を感じてそれならそれで、め―さんの良いようにと思っていました。私の中にどうしてもという感情が無いのもまた確かでしたから。

実はそれは最初の出会いからそうでした。私は写真部への入部が新入生の中で最後でしたから、それ以前にめ―さんには誰か気になる人がおられたのでしょう。

 それは誰か

翌日様子を見ていて分かりました。Aさんです。とても楽しそうに活発にゲレンデに乗り出していきました。後にめ―さんグループがやはり勢いよく飛び出していきました。2人の楽しそうな声の掛け合いが聞こえていました。青春真っただ中です。

そうか、Aさんとくっついたんだめ―さん。気の毒ならーさん、ちょっとそんなことを思いました。

あの時点では、Aさんもかなり捨て鉢な感じでらーさんに未練たっぷりであったのに、らーさんも大切なものは後に取って置く派だったんですね、横から美味しい物さらわれてしまった人だったのでしょう。

 


大事な物は

2016-08-31 16:25:34 | 日記

「好きな物を最初に使っちゃうから、人の物が欲しくなるんだ。好きな物は後に取っておかなきゃ。」

金紙と銀紙をくれた後日、えーちゃんが教えてくれました。

そうか、なるほどねと納得、それからは金銀を大事に取って置き、袋の後ろへと仕舞いこむのでした。

そんな私を見て、あまり長く取って置くと色褪せるからと更に注意してくれたのですが、私は綺麗な物をしまい込んで使いたくなかったので、暫く金銀は袋に残っていました。

また、金紙と銀紙は一度折りをつけると一気に折らなくてはならず、迷う折り方をするとくったりと折辛くなってしまうので、先ず何を折るか決めなければいけないと思っていました。折り上げる作品がなかなか決まらないというせいで長く残ってしまったという理由もありました。

  後日、再びえーちゃんから金銀を使ってしまうよう催促されて、私は家で折るからと持ち帰りしたのでした。

 その後どうしたかよく覚えていませんが、えーちゃんのアドバイスをきいて、金紙は早々に手本の折り方を見て、大事に一度でツルを折りあげたように思います。

銀紙はなかなか折る物が決まらずそのまま、長く放置するうちに忘れてしまい、気がつくと酷い色褪せ方で醜くなってしまいガッカリしたものです。

この事からえーちゃんはよく物を知っていると感心し、好きな物でも大事にし過ぎ、仕舞い込み過ぎては行けないと反省しました。

 

 

 


台風一過

2016-08-31 06:46:04 | 日記

 今回の台風はかなり大きいという事で心配していましたが、過ぎて行った後の青空が広がっています。気温はグーッと涼しい朝です。

もう、8月最後の日になりました。

この時期、宿題の追い込みが大変な人もいることでしょう。

私も大学最初の夏休みの課題には慣れなくて、どう取り組めばよいか勝手が分からなかった物です。

特に小論文に躊躇しました。

作文のような物、と思いましたが、書き方がわからなかったものです。

一塊の自分の考えりやリポートのまとめかなと思ってしまいました。「小」の字に引っかかってしまったのです。

 提出後、早速教授に呼ばれて書き方指導を受けました。

段落分けして下さい。初めの1マスは明けてください。

あれ、最初の1マスが空いていませんでしたか?、空けたと思っていたのに自分でも不思議です。普通空けますからね。今まで空けずに書いたことありません。

教室で皆の前で指導されるのですから赤面です。とても恥ずかしかったです。

大まかですが段落分けはしてあったはずなんですが、もっと細かくという指示でした。段落分けって大切ですね。

台風ももう少し間隔を空けてほしいです。


大事なものは

2016-08-30 23:24:23 | 日記

  花束の件で部長さんの気持ちが分かり、成る程と思ったことでした。思えば2人の会話は自然で無理のない物でした。

そうか、先輩と向こうの部長さんがね、全く気付きませんでした。部長さんが送ってくれるのは義務感からだとばかり思っていたのです。先輩に気があったんだ、というか、改めて2人の会話を聞くと気心がしれた恋人同士の会話でした。

いつの間に、きっと私達の入学以前からの付き合いなのだと思うと、やはり流石に先輩です。

 私だけが知らなかったのかしら、同期生に聞いてみます。やはり全く知らなかったとの事、世の中こんなものですね。

面白かったのは、彼女もまた部長さんに気があったようで内面のショックが隠し通せないでいた事です。

あんな花束欲しくないよね。そう言うので、何故かときくと、菊の花が多く、仏花みたいだ、あんな花束junさんもらわなくて良かったよ、私も欲しくない、などいうのです。彼女の表情は心ここに在らず、半分くらい上の空であったのがよく分かりました。

 私もまた考え込んでいました。

何をかというと、高校時代の最低な日のことです。こういった巡り合わせが不思議でなりません。

彼女がjunさんショックでしょう、と言うので、私は実は前にもこんな経験があると話し、2度目だからと、直ぐ手を出さなくて良かった。それと順番と思えば先輩が先だから、いいわ。と答えるのでした。

元々、長い、そう長くもないカムフラージュだったことですし。大事なものは人に見せたく無いものです。よね。


花束

2016-08-30 22:31:27 | 日記

  結局、ちょっと待っててとらーさんがAさんの後を追っていき、私は店の前で佇んでいました。するとそこへ先輩が戻って来て、同期生が戻って来て、同じ下宿組が3人揃いました。

らーさんを待っていると言うと、もう戻って来ないということで何時ものようにやって来た向こうの部長さんに送ってもらい4人で駅へ向かいます。

 繁華街を駅へと歩く道すがら、もう仕舞いかけた花屋さんがありました。

部長さんがちょっと待っててと花屋へ行き、店員さんへ話しかけ、花束を一つ貰ってきました。

真直ぐこちらへ歩いてきます。

おや、これは期待できる展開です、あの花束を私はもらえるのでしょうか。

部長さんは私の目の前で止まりました。

  実は、最初の顔合わせ会が終わって、下宿の同期生に私は誰が好きかと聞かれたので、最初めーさんと言ってあったのですが、何回かコンパを重ねる中、部長さんが好きだと言ってありました。

何回かしつこく聞かれる中、本当に好きな人を隠して置きたくなったのです。カムフラージュですね。

とはいえ部長さんもしっかり面倒見が良くやはり好きな人でした。

  今にも花束が私の目の前に差し出され、と、花束はスイッと横に逸れ、そこにいた先輩の目の前に差し出されます。

先輩は、「私に、ありがとう。嬉しい。」と言って受け取ると、少し横の私を気遣うように見て、 部長さんに目を戻すと2人でにこやかに話しはじめました。

 『またか!』

 過去の最低の件の再現のよう。何で私はこんな目にあうんでしょう。

でも、2度目なので花束がきちんと目の前に来て私の物とハッキリする迄手を出さなくて良かった。バツ悪く、変な恥をかかずに済みました。

ただ、今回は部長さんがはっきり私の前にいて、横の先輩に花束を渡すという不自然さが気になりました。

同じような事が重なるなんて、とても奇妙に思え、誰かが陰で糸を引いているような気がしてなりませんでした。