茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記3月20日「花粉症の鍼その後」

2012-03-20 20:35:13 | 日記
今日も花粉がかなり飛んでいるようです。あと一週間くらいがピークですかね。
私も長年の花粉症で、昨日はさすがに鼻水が止まらず、自分で円皮鍼を印堂・迎香・合谷・足三里に貼りそのままマスクをして過ごしていたのですが、なりふり構っていられませんよね。どうせマスクをしていれば、印堂以外は見えませんしね。
今朝は鼻もスッキリ、朝の散歩に出かけられる位に調子が良かったのですが、患者さんから「今日は花粉飛んでるね。」と言われて「そんなに?」と言う感じで一日過ごしていましたが、さっき風呂に入るので鍼をはがしたら、とたんに目のかゆみと鼻水が・・・すぐに貼り替えました。
やはり鍼は「花粉症」に有効ですね。改めて効果を実感しました。
患者さんも『毎年「花粉症」が酷いのに今年は軽い鍼を受けてるせいかな?』と言われる方が多いですね。特に「花粉症」の治療をしているわけではありませんが、本治法は様々な症状の改善に効果がありますから「冷え=精気の虚」を取る治療は「花粉症」にも効果があるということですね。
さて今年もそろそろ「花粉症」が終わりそうと言うことで、花粉症の局所治療のツボについてまとめてみました。
1印堂・上星・迎香・合谷・足三里
印堂・上星は督脈(体の正面の正中線上)にあって頭目を清利、鼻腔を宣通させる効果があります。
合谷は鼻を含む顔面部の病を治す、オールラウンドなツボ
足三里は合谷の効果を増強するツボ
合谷・足三里はどちらか片側だけで大丈夫ですが、迎香は両側を使用した方が効果が高いようです。印堂・上星は正中線なので一ヶ所しかありません。
場合によっては、東洋医学的に鼻に関係の深い臓腑は肺ですから肺経の孔最・魚際も合わせて使うと良いですね。
合谷は大腸経の原穴でもあり、肺経と大腸経は表裏経と言われこの二つの経絡を使用すると効果が増します。

2頸百労・肺兪・膏肓・風門・腎兪
頸百労は虚労(=疲れ)に効くツボです。肺兪は肺に関係するツボ。風門も肺ですね。
じつは頸百労は「頸椎症」の治療穴でもあり、頸椎症の治療で本治法の後に標治法で使う事が多く、頸・肩甲間部の治療を行う ので花粉症のツボと重なるものが多く、頸椎症の患者さんは今年は『花粉症が軽い』と言うわけです。
この配穴は背中のツボなので自分で治療するのは難しいですね。

使用するツボを少なくすれば
3迎香・印堂

4迎香・百会

5迎香・合谷・少商
 少商は肺経の始まりのツボですね。
これは自分でも治療できます。

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