茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記3月15日「鍼灸による花粉症の治療(2)」

2012-03-16 09:07:39 | 日記
今日も花粉が飛んでいます。しばらく花粉症の方にはつらい季節が続きますね。
実は私も花粉症なのですが、鍼灸師なら自分で何とかと思って鍼で治療して見ました。
今日は東洋医学的に正しい?「花粉症」の治療についてご紹介したいと思います。
今日の配穴は
 印堂・迎香・合谷・足三里
の四穴です。
 耳穴でも効果があるのですが、あえて東洋医学的な理論の経穴を使ってみました。

東洋医学の取穴原則の一つである近部取穴にあたるのが印堂・迎香です。
本当は印堂ではなく上星を使いたいところですが、貼りやすさを考えて印堂としました。
印堂は眉間の中央に位置し鼻根の上方にあり、督脈の経気を刺激し鼻を通す作用があります。
迎香は鼻翼の傍らにあり陽明経の邪気を清泄する作用があります。この2つの経穴を併用すると上下から鼻を挟み込んで経気の流れを良くする働きが強化されます。
今日の治療は金粒を貼ってみました。

東洋医学の取穴原則の一つである遠部取穴にあたるのが合谷・足三里です。
合谷は手陽明大腸経の原穴であり、「四総穴」の一つで、「面目」つまり顔面部の病を主治する代表的な経穴です。遠位取穴の中の循経取穴にあたりますが、考え方としては「痛みや病変のある場所と経絡で結ばれている経穴を使って治療する方法であり、経絡の通る所は病巣から遠く離れた経穴でも経絡で結ばれていれば治療の効果があると言うことです。」
足三里は足陽明胃経の合土穴であり、「四総穴」の一つですが、疎通経絡・調和気血などの作用があります、「迎香」が手陽明大腸経と足陽明胃経の交会穴であるため、上に「迎香」下に「足三里」を使う事により一上一下の作用により鼻を通す作用は強化されます。
今日の治療は円皮鍼を貼ってみました。

効果としては、四穴を片側に貼っただけで、透明な鼻水がすぐに止まりました。これはお勧めです。

 

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